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親子

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親と子というテーマはありふれているようだけれど、時代によって、そしてコンテキストによって語られる内容も変わってくるもの。
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子供の絵

子供の絵

忙しい育児の日々の中で時々ふと、過ぎていった3年半を振り返ると時の経つスピードの速さに驚かされる。

そしてたったの3年半という時間であんなに壊れそうだった新生児の二人が立派に口答えをするくらいに成長したということに唖然としてしまう。

大人の時間を生きる私たちからしてみたら3年半でこんなに大きな成長はいくら頑張ってもできないのだからちょっぴりうらやましい。

そんな急ピッチで成長する双子達を見て

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フランスで離乳食

フランスで離乳食

フランスと日本で、離乳食を始める時期はだいたい同じだけれど、最初にあげるものが違う。

もう2歳半過ぎた二人は離乳食ではないけれど、忘れないうちに(個人ブログの方から少々書き加えつつ転載)。

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日本はおさゆから10倍粥となっていくけれど、こちらは野菜(とくににんじん)のピューレから始める。

硬さは似ていても栄養分が全然違う。フランスではそれと同時に、夜のミルクにシリアルの

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今を生きるという才能

今を生きるという才能

人間は過去と未来を生きるけど、今をうまく生きることができない。

子供を見ているとたまにとてもうらやましくなる。

それはたぶん、彼らがまさに今という瞬間を100%の力で生きているからなんだろう。

今、この瞬間こそが100%の自分だから、ちょっとしたことでも思いっきり心から大笑いができる。ちょっとした要求が通らなかっただけでも、この世の終わりかというくらいの大泣きができる。

もちろん、最近は時

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家族ってなんだろう

家族ってなんだろう。

民族、マサイ族、暴走族、家族

こうしてみると少し見えてくる気がしてくる。

○○族。

何やらそれは2人以上の集団で、儀式や習慣があり、身体的共通点もありそうだ。それは純粋にフィジカルであったり衣装であったりするけれど。

また、絆があり、時にはケンカもあり、決別したり分裂することだってある。

では家族という族に特有なものはなんだろう。

それは親子なら血の繋がりとも言

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子供の世界

子供の世界

子育てをしているとよく「分からない」ことに出会う。それは子供の要求が分からないだったり、なぜ泣くのか分からないだったり。

そもそもなぜ分からないんだろう、と考えてみる。

それは子供の世界を私たちが大人の世界の視点で理解しようとし、子供に私たちの世界の視点を押し付けようとしているからなのだと思う。

「子供」はある意味まだ大人ではない「不完全(未熟)な人間」である、という私たちの一方的な認識、定

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幼児の言葉の習得(バイリンガルの場合)

幼児の言葉の習得(バイリンガルの場合)

双子もつい先日とうとう2歳を迎えた。

2歳くらいになるとやはり気になるのが「言葉」。少し前までの「言葉にならない言葉」での意思表示から、「日本語」あるいは「フランス語」での意思表示へと変わって来ている。

ちなみに私たちが住んでいる場所がフランスだし、平日預けている人ももちろん、フランス人。二人が日本語に触れる機会があるのは私や夫(フランス人だけれど日本語話者でもある)のいる家の中のみ。というわ

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親のデート

親のデート

「出産をしてからデートを何回しましたか?」

こんなこと聞かれると思わなかったひと、変な質問だと思ったひと、いると思う。

フランスではごく当たり前のように子供を持つ親は親でありながらも変わらず「恋人」である。こんなの映画の中だけの話でしょ、と言われそうなことだけれど、別に特にものすごくロマンチックな、あるいは気恥ずかしいような話ではなく、ごくごく自然で当たり前のこと。むしろ、これが恥ずかしいこと

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どこからが育児放棄なのか?

『育児放棄』

子供ができてから今まで以上に、子供に関するニュース、特に悲劇的なニュースにとっても感じやすくなっている。

そして昨今、大阪の2児が家に放置されたまま亡くなったニュースを始め、いろんなところで『育児放棄』という話が聞かれるが。

そしてそのような状態に行き着いてしまう女性たちの姿。それが社会問題として語られるが・・・

ここでちょっと待ったと思うのだ。

そもそもいなくなった「父親

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言葉という手段の習得

言葉という手段の習得

20か月になる子どもたちはここ数ヶ月、言葉をどんどん吸収して、自分達でも発信するように。こちらの言っていることなら日本語もフランス語もかなり分かっている様子。

最初は意思を伝えるためなら泣くという手段しかなかったのが、指さしやら手を引っ張るやらし始めて、そこに言葉(いくつかの単語)が加わっていった。

今のところ二人とも言える単語は限られていてたぶん片手の指に収まるほどでしかない。それでも彼らの

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【海外】子育て事情、ではなくて出産事情

【海外】子育て事情、ではなくて出産事情

子育てについては北欧がとっても進んでいるだとか、ヨーロッパ諸国では夕食は家族揃って囲んでいる、とかいろいろもう情報は溢れている気がする。もういいよ、と思っている人が多いのでは?

こういう情報をすでに多くの人が共有しているということはいいことかと思うけれど、それで実践してるんですか?っていうところまで到達していない。いろんな子育て事情、共有しまくるのはいいけど、実践しましょう、と思う訳で。

今回

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