memento_morisatoko

白い紙から ことばの輪郭を しゃきぱきと 切り取って 貼り付ける.

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白い紙から ことばの輪郭を しゃきぱきと 切り取って 貼り付ける.

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記事一覧

生活の実験

2021年に東京のデザイン専門学校を卒業して 私は和紙の原料植物「楮」からジュエリーをつくる夢だけをもって 熊本県水俣市に暮らすようになりました。 私は 20代 いろいろ…

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夢 物 語

わたしは父と屋上のベランダにいた。 すると 烏が 一羽 飛んできて 父の頭のてっぺんをつついた。 軽く ちょんちょん と。 それから わたしの頭に飛びうつり ち…

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そのあとの おはなし

女の子は すっかり 女性 となりました。 偉い かしこい 社長さんのもとから飛びだし 彼女を育ててくれたひとたちのもとから飛びだし 彼女は この数年のあいだ ひとり …

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“美”について ー迷い、悩み、生きろ!

こんにちは。 京都へ越して まる一ヶ月、 今、ここにいるタイミングではないかなと見切りをつけて実家の鎌倉に戻ります。 京都には歴史と伝統、受け継がれてきた美しいも…

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エネルギー

私は、私がつくりたいモノをつくる人です。 今回は、私の創作のエネルギーがどこから湧いてくるのか、 人間とエネルギーの関係について最近 考えていることを話したいと思…

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揺れる。

わたしの心が、揺れる。 「いやだな」と思うこと 「不安だな」と思うこと 「ざわざわ」とすること 押され 押され 好奇心も重なり 心が ゆらっと浮いたとき しのびこん…

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✴︎ 2 0 2 0 ✴︎

                  お魚。                 子どもと足跡。                  夜の訪れ。            …

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幻想

私が見ているものは、 私にしか見えていない 目に映る情景と私の意識は数秒ズレていて 心此処にあらずとは         こんな気持ちだったっけ 28歳になって 手…

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怒り

「イカる」こと。 私は社会人になり、 社長秘書になり、 社会やコミュニティに荒波をたてないように、自分にも人にも怒らないようになりました。 そして、自分の言葉を失…

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人間と物語

久しぶりにAmazon Prime より、海外ドラマを一気見しました。 『 W E S T W O R L D 』season 1 です。 ザッと観たので、理解に至っていない部分が多くあり、見終えた現在…

たびびと.

わたしは いま 27歳 . なんだか 最近になって ようやく 自分が好きなものを 好き と しっくりくるものを信じれるようになった . 皆に いいね と思われなくても わたし…

4

少年と椅子

少年は とある椅子を探して旅をしていた ルンマーン砂漠を歩きはじめてから もう10日は経ったころだろうか 「どこまでいっても 燃えるような砂だ  いや この砂は実際 燃…

5

噛みしめる

胸が きゅん と くしゃみをする きゅん とするところに 触れた 壊れてしまいそう こわい 溢れでるものに支配される だから いまは そっと 遅くても早くても ダメ …

2

ちいさくて おおきな わたし

きらきら したものに どきっ としたものに すきなものにかこまれることもたいせつ ばたばた せかせか 働き つかれてしまった それをつづける選択をしているのは わたし …

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セキララに。

ちょうど一年前、パートナーの三浦くんと鎌倉のとあるカフェで将来の話をしました。 その時には私は退職が決まり、自由になるような、なんでも出来るような気持ち、 はた…

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ことば は あなた

最近 気になってしまうこと、 それは口からでる「ことば」。 あなたが選ぶ「ことば」は あなたをうつしだすもの。 ひとの悪口ばかりを言うひと。 ひとによって使い分ける…

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生活の実験

生活の実験

2021年に東京のデザイン専門学校を卒業して
私は和紙の原料植物「楮」からジュエリーをつくる夢だけをもって
熊本県水俣市に暮らすようになりました。

私は 20代 いろいろなことがあり
自分も他人も傷つけにくい手段として今の生活と仕事を心から選んでいるように思います。それは山に自生する植物を採取しに行って、それをジュエリーとして届ける仕事。生態系の一部なんだ〜って忘れないでいられる生活。

植物(

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夢 物 語

夢 物 語

わたしは父と屋上のベランダにいた。

すると 烏が 一羽 飛んできて

父の頭のてっぺんをつついた。

軽く ちょんちょん と。

それから わたしの頭に飛びうつり

ちょんちょん と。

わたしは とても 怖かった。

父は 相変わらずのその性格で 烏を 煽った。

わたしは とても 怖くなった。

”烏が 怒ったら 頭に 穴が開いてしまう”

父は わたしに向かって 笑った。

わたしは 父に

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そのあとの おはなし

そのあとの おはなし

女の子は
すっかり 女性 となりました。

偉い かしこい 社長さんのもとから飛びだし
彼女を育ててくれたひとたちのもとから飛びだし
彼女は この数年のあいだ ひとり 旅に出かけました。

一等車に乗り 一等の宿に身をやすめ
そんな贅沢な生活からは すっかりと縁とおくなりました。

陶器の貯金ばこ にコツコツと貯めこんでおいた コインも
2年まえには ずっしり と
それは彼女をしばし安心させてくれ

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“美”について ー迷い、悩み、生きろ!

“美”について ー迷い、悩み、生きろ!

こんにちは。
京都へ越して まる一ヶ月、
今、ここにいるタイミングではないかなと見切りをつけて実家の鎌倉に戻ります。

京都には歴史と伝統、受け継がれてきた美しいものがある。
美しいものを見て感銘を「受ける」、コロナの最中ということもあり、美しいモノに触れることもできず、ただ見るだけ。
ある程度 見たいものも、それは表面的な一方的な行為に留まるものでしたが、見たので課題製作に集中するために、帰るこ

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エネルギー

エネルギー

私は、私がつくりたいモノをつくる人です。
今回は、私の創作のエネルギーがどこから湧いてくるのか、
人間とエネルギーの関係について最近 考えていることを話したいと思います。

私は人は皆、同じくらいのエネルギーをもともと持っていると思っています。
それはどんな方向にも流れうるし、日々それをどう扱うのかを考えながら生きています。
湧き上がるエネルギー量は多分、筋トレと一緒で毎日の意識の持ち方で増やした

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揺れる。

揺れる。

わたしの心が、揺れる。

「いやだな」と思うこと
「不安だな」と思うこと
「ざわざわ」とすること

押され 押され
好奇心も重なり
心が ゆらっと浮いたとき
しのびこんだ あなた

その道は さびしく ひろがり
わたしを とことん 苦しめる
そんな気も覚悟もなかったんだもの

そんなつもりじゃなかった
なんて なにを いまさら
わたしは 知っている
新しいわたしをみつけてしまったことを
それが 

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✴︎ 2 0 2 0 ✴︎

✴︎ 2 0 2 0 ✴︎

                  お魚。

                子どもと足跡。

                 夜の訪れ。

                 海と波。

             2020年も よろしくね。

                 🌜

                  ✴︎

幻想

幻想

私が見ているものは、

私にしか見えていない

目に映る情景と私の意識は数秒ズレていて

心此処にあらずとは

        こんな気持ちだったっけ

28歳になって

手放している感情も多いなかで

境界線もきっと見えているはず

そんなもん捨てちまえ

こう言う私もいるわけで

自分の意思で土を掘って

自分の意思で埋めたもの

誰かのために

自分のために掘り起こさないようにして

自分の

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怒り

怒り

「イカる」こと。

私は社会人になり、
社長秘書になり、
社会やコミュニティに荒波をたてないように、自分にも人にも怒らないようになりました。
そして、自分の言葉を失いました。

ある時、
自分の言葉で正直に生きたいと思いました。
だから自然と、
自分の言葉を話して生きる人との関わりが増えていきました。
そして、聞かれました。

「あなたの言葉で、話して聞かせて?」

私はその言葉が出てくると大変怖

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人間と物語

人間と物語

久しぶりにAmazon Prime より、海外ドラマを一気見しました。
『 W E S T W O R L D 』season 1 です。

ザッと観たので、理解に至っていない部分が多くあり、見終えた現在もモヤモヤするのですが、私たち「人間」について考えさせられるものでした。

私たちの直感や心の声、それがどこから来るものなのか、なぜ人間は「物語」を求めてきたのか、ボルヘスが『詩という仕事について

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たびびと.

たびびと.

わたしは いま 27歳 .

なんだか 最近になって ようやく
自分が好きなものを 好き と
しっくりくるものを信じれるようになった .

皆に いいね と思われなくても
わたしは好きなんだ って思えるようになった .

わたしは誰に好かれたかったんだろう .
自分に好かれたかったのかな .



ひとは それぞれ 感動するもの
美しいと思うものが違うんだよ .

わたしたちが思っている以上に

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少年と椅子

少年と椅子

少年は とある椅子を探して旅をしていた
ルンマーン砂漠を歩きはじめてから もう10日は経ったころだろうか

「どこまでいっても 燃えるような砂だ
 いや この砂は実際 燃えているのかもしれない」

熱い砂を足裏に感じ 気が滅入りながらも 少年の気持ちは高ぶっていた

「ようやく探していたものが見つかるんだ…!」

長い旅に 終わりを諭したのはガーバという街で偶然 出会った老婆の言葉だった

「炎の

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噛みしめる

噛みしめる

胸が きゅん と くしゃみをする
きゅん とするところに 触れた

壊れてしまいそう こわい
溢れでるものに支配される

だから いまは そっと
遅くても早くても ダメ

必死に ゆっくりと
触りに いくのです

ちいさくて おおきな わたし

ちいさくて おおきな わたし

きらきら したものに
どきっ としたものに
すきなものにかこまれることもたいせつ

ばたばた せかせか 働き
つかれてしまった
それをつづける選択をしているのは
わたし

わたしが心地の悪さをつづけると
心地の悪さがひろがる

わたしが我慢すればいい
わたし以外のひとにも我慢させてない?

わたしが心地よいもの
たましいが宿るもの
わたしが大切なひとにやさしいもの

わたしがえらぶ一つ一つの積み重

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セキララに。

セキララに。

ちょうど一年前、パートナーの三浦くんと鎌倉のとあるカフェで将来の話をしました。

その時には私は退職が決まり、自由になるような、なんでも出来るような気持ち、
はたまたどう生活費を得ようかと不安な気持ち、自分を信じられない気持ち、
たくさんの感情が胸のあたりで絡まり合い、固体化し、みぞおちへ静かに静かに沈殿していくような感覚でした。

鎌倉は、私にとって最も自然体でいることのできる土地です。
山の緑

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ことば は あなた

ことば は あなた

最近 気になってしまうこと、
それは口からでる「ことば」。

あなたが選ぶ「ことば」は
あなたをうつしだすもの。

ひとの悪口ばかりを言うひと。
ひとによって使い分けるひと。

最近のわたしは、ことばの暴力に疲れています。
いくら素敵なアウターに身をつつみ見掛けが綺麗でも
ひとを傷つける言葉を多用するひとは、美しくない。

ことば は生きている。
ことば はあなた。

だから ことば を選びつかう

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