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リハ学生

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リハ専門職を目指す学生向けの発信。 学生の意見交流のプラットフォームとなることが目的。全て無料。
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記事一覧

仕事をしやすくする人間関係を、「教わる力」で構築しよう!

仕事をしやすくする人間関係を、「教わる力」で構築しよう!

新年度の1週目が終わりました。新たな職場でスタートを切った方や新社会人の方にとっては、この週末は待ちに待った週末だろうと推測します。私自身も約4半世紀前に新社会人となり、これまで転職を1回、大きな異動を3回経験しました。したがって、環境が変わったばかりの方の今の複雑な心情は、自分のこととして想像できます。
 さて、私には、転職と異動の経験から得た”仕事のコツ”がいくつかあります。その中の一つである

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持続可能な組織マネジメントの実践と反省

持続可能な組織マネジメントの実践と反省

第9回クリニカル・クラークシップに基づく作業療法臨床教育研究会研究大会が開催され、特別講演として「持続可能な組織マネジメントを目指したわれわれの実践と反省」についてお話をさせていただきました。
 クリニカル・クラークシップに基づく作業療法臨床教育研究会は、以下の趣旨で設立された研究会です。

社会の要請に見合うOT有資格者の育成の課題は養成校のみではなく、われわれ臨床教育を行う側の課題でもあると感

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ご恵贈御礼 覗いてみたい!?先輩OTの頭の中〜臨床のリアルに触れる〜(澤田辰徳 著)

ご恵贈御礼 覗いてみたい!?先輩OTの頭の中〜臨床のリアルに触れる〜(澤田辰徳 著)

東京工科大学医療保健学部リハビリテーション学科作業療法学専攻教授の澤田辰徳先生より、澤田先生の新刊である『覗いてみたい!?先輩OTの頭の中〜臨床のリアルに触れる〜』をご恵贈いただきました。まずは、心よりお礼申し上げます。
 私は澤田先生の新刊を拝読し、いわゆる新人からベテランまでの全ての作業療法士が一読すべき書籍であると感じました。
 そこで本noteでは、澤田先生の新刊である『覗いてみたい!?先

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近年のリハビリテーションにおける診療報酬の変遷と集団作業療法

近年のリハビリテーションにおける診療報酬の変遷と集団作業療法

私が作業療法士の国家資格を取得したのは1998年(平成10年)で、医療保険領域で従事するようになったのは2000年(平成12年)からです。医療保険領域に従事した当時、算定していた診療報酬は、”作業療法簡単(なもの)”と”作業療法複雑(なもの)”という今では聞きなれない診療報酬項目でした。
 最近の診療報酬では、”個別療法”として、作業療法士が対象者に対してマンツーマンで作業療法を提供することが一般

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なぜ、リハ専門職の介入は終われないのか

なぜ、リハ専門職の介入は終われないのか

短期集中予防サービスというものがあります。これは、介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)による、要支援者等に対するサービスです。

短期集中予防サービスの目的は、① 生活のしづらさを解消する、② セルフマネジメントが可能になる、③ 地域資源を活用した活動的な生活を獲得するの3つで、週1回、全12回のリハ専門職との面談が中心となります。
 つまり、身体を触らず、家にない器具を使わず、利用者が自分

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回復期リハ病棟におけるリハ料包括化の流れ

回復期リハ病棟におけるリハ料包括化の流れ

本noteは、美原記念病院の石森卓矢ら(2023)の「回復期リハビリテーション病棟のリハビリテーション料包括化に関する検討」(社会保険旬報 No.2896:2023.7.1)の要旨である。

回復期リハ病棟は、2000年度の診療報酬改定で制度化された病棟である。その後、リハ専門職の配置が進み、現在では豊富なリハ量を担保することが可能となった。しかし、必要な患者であっても1日9単位が上限として設けら

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ジブリで語る自己啓発 Vol.1

ジブリで語る自己啓発 Vol.1

スタジオジブリの「となりのトトロ」の画像を用いて、自己啓発に役立つかもしれない?!コメントをしばらくつぶやいておりました。
 コメントが少し貯まりましたので、ここに整理します。よろしければ、ご覧ください。

筆者が日々感じたことを、となりのトトロの画像に添えて残してきたものです。誰かのお役に立てれば幸いです。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

3分でつかむ『心理的安全性』

3分でつかむ『心理的安全性』

1965年に登場した『心理的安全性』という言葉。最近では、あらゆる場面で見聞きするようになりました。ただし、時折、誤用されていたり誤解されているなと感じることがあります。
 本noteでは、『心理的安全性』の要諦を端的に整理します。

もともとは、組織に使われていた『心理的安全性』。ハーバード大学教授のエドモンドソン氏が、「対人関係のリスクをとっても大丈夫という、チームメンバーに共有される信念のこ

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リハ専門職が何気なく使う言葉は、対象者にどのような印象を与えるか?

リハ専門職が何気なく使う言葉は、対象者にどのような印象を与えるか?

本noteは、リハ専門職を含む医療従事者が、対象者に対して用いている言葉に対し、筆者が常日頃感じてきた違和感の一部を整理したものである。できるだけ多くの方の目に触れてほしいため、端的に整理したいと思う。

今回取り上げたい言葉は、”指導”と”評価”である。

リハビリテーションの領域においては、”退院時リハビリテーション指導”や”退院時訪問指導”、”作業療法評価等”の言葉が日常的に用いられている。

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ドラッカーは、われわれリハ専門職をどのように捉えていたか

ドラッカーは、われわれリハ専門職をどのように捉えていたか

本noteは、P.F.ドラッカー(著)、上田惇生(訳)のネクスト・ソサエティ-歴史的に見たことのない未来がはじまる-(ダイヤモンド社)からヒントを得ている。この書籍は2002年発行なので、今から20年以上も前のドラッカーの視点である。

われわれリハ専門職は、テクノロジストに区分される。区分は他に、肉体労働者や知識労働者がある。テクノロジストは新種の知識労働者として区分されており、仕事に体は使って

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自立とは何か?

自立とは何か?

はじめに

私は数年前に経営大学院を修了しましたが、その後も教員の方のご好意で一部の授業に参加させていただいています。その中で、企業や経営者の経営史をまとめる機会をいただき、私は「ヤマト福祉財団」と「小倉昌男氏」を取り上げました。
本noteでは、その一部を紹介し、「自立」について考えるきっかけを提供します。

私がヤマト福祉財団と小倉昌男氏に注目したのは、「福祉を変える経営(小倉昌男 著:日経B

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いかに、数字と向き合うか?

いかに、数字と向き合うか?

本noteは、安藤広大・著「数値化の鬼ー「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法」(以下、本書)の要約です。
 掲載した図は、(株)織学が提供する「要約図解資料」<https://corp.shikigaku.jp/document>(参照2022.10.19)に、本noteの筆者が備忘録を(注)で追記したものの一部です。
 なお、本noteへの図の掲載及び、筆者のTwitter及びFac

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なぜ、私は頑張っているのに給料が上がらないと感じるのか?そして、給料を上げるにはどうすればいいのか?

なぜ、私は頑張っているのに給料が上がらないと感じるのか?そして、給料を上げるにはどうすればいいのか?

自己研鑽しても給料は上がらない。時間を切り詰めて目一杯収入に貢献しても給料は上がらない。管理職と同じ仕事をしても給料は上がらない。そんなことを嘆くリハ専門職を見聞きします。
 なぜ、こんなに私は頑張っているのに給料が上がらないのか?そう感じさせるのは、“不公平感”であると私は考えます。
 そこで本noteでは、不公平感とは何かについて整理すると共に、仮に自己研鑽や目一杯の収入への貢献、管理職業務の

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リハ専門職として社会人となったあなたへ

リハ専門職として社会人となったあなたへ

規定や手順が溢れる現代社会にようこそ。
このような社会では、大きな失敗はしません。
でも、意識しないと考える機会を失います。
僕らの仕事は考える仕事です。
ぜひ、考えて悩んで相談して行動しましょう。
そして、人の目も適度に気にしましょう。
新入職員の皆さん。
さあ、リハ専門職を愉しみましょう。