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登山道は川だった(1/)
2022年の夏は大雪山に3度行き、貴重な経験をした。目的地は大雪高原沼、白雲岳周辺、当麻乗越周辺で、いずれもピークを目指したわけではなく、登山道整備を学ぶためのフィールドワークが目的だった。
登山経験が浅く、山岳会などのコミュニティに所属しない自分が、まさか登山道を整備する機会に恵まれるとは、それをここまで面白いと感じるとは思わなかった。
申し込み前はさんざん迷ったが、結果として参加は正解だっ
Product Prioritization Framework を理解したい
先日、以下のnoteを読んだ。この記事はプロダクトマネージメントのフレームワークを7つ紹介するものだが、この手のフレームワークは数が多いので、重要なものを選択してもらえるのはありがたい。感謝。
しかし、1つ目の"Product Prioritization Framework"に自分の関わる製品を当てはめてみようとしたが、失礼ながら日本語訳がピンと来ない。そこで、引用元を自分で解釈しなおすことに
RSGT2022 Ep3 最小コストで判断→続行
2022年1月5日(水)-7日(金)に行われたRSGT2022(Regional Scrum Gathering Tokyo 2022)でのボランティアスタッフ経験のEpisode 3つ目。Keynoto中のハプニングに慌てる自分と、最小コストで判断して小さな傷で済ますスタッフに感動した記録。
Episode 1,2はこちら。
Keynoteが途切れたばたばたしつつも平和なDay1が終わり、徐
RSGT2022 Ep2 尊敬してまーす
2022年1月5日(水)-7日(金)に行われたRSGT2022(Regional Scrum Gathering Tokyo 2022)でのボランティアスタッフ経験のEpisode 2つ目。不安いっぱいのDay0(会場設営日)から、ついに自分も尊敬されたDay3までの記録。
Episode 1はこちら。
不安しかない1月4日(火)午前の飛行機で新千歳から羽田へ移動し、午後から会場の設営があるの
RSGT2022 Ep1 スタッフ参加のわけ
2022年1月5日(水)-7日(金)に行われたRSGT2022(Regional Scrum Gathering Tokyo 2022 )にボランティアスタッフとして参加してきた。RSGTは、過去一度だけ参加したことがあったがスタッフは初めてだった。
イベントの詳細はWeb上に多くのレポートが上がっていると思うので、ここでは触れない。その代わり、スタッフとしての個人的な感想を書き残したい。
現代のすべての大人に『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』
本書は「ライターの教科書」をコンセプトに書かれているが、文章を執筆することで生活の糧を得ている人、またはそれを目指す人だけが読むのではもったいない。教科書といいつつ、ベストセラーを生みだす著者が、自らを取材してまとめ上げた良質な読みものに仕上がっている。手に取った瞬間にわかる"量"、読みはじめて5分で唸ってしまうほどの"質"ともに、圧倒される一冊である。
おもしろく、わかりやすい文章は、書き手の
なぜ登山をはじめたのか
最近、「なぜ、登山をはじめたのか」と質問されることが多いので書き残しておく。これは、あくまで経緯を整理するために書くものであり、ぼくを知らない誰かが読んでも、たぶんつまらない。
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1つ前の投稿から8か月が経過した。新型コロナウイルスは依然として世界中で猛威をふるっている。北半球が夏だった間に多くの国で少しだけウイルスを抑え込んだかのように見えたけど、夏が終わり寒くなって、春より感染者が増えて
ソフトウェア開発と小説のメタファー
誰でも「仕事はなんですか?」と聞かれることがあると思う。そんなとき、ぼくの場合は「業務用のソフトウェアをオーダーメイドでつくってます」とか、シンプルに「プログラマーです」などと答えるが、だいたいポカンとされるか、曖昧にうなずかれて会話は終わる。
友達や家族ならそれでもいいが、相手がクライアントの場合は開発チームの業務イメージを共有できないとイロイロ問題なので、1つの手段として長編小説の執筆をソフ
要件定義は境界で語る
今から数年前、開発チーム内で要件定義を担当することになった。望んだわけではなく、若いメンバーの多いチームで他に適任がおらず、チームとしての必要にせまられて引き受けた。
最初はリーダーから頼まれたままに作業を進めていたが、ふわふわとしたドキュメントを量産するだけで工程のゴールが見えない。そもそもプロジェクトとして、開発プロセス定義がないのが問題だったが不満を言ってもはじまらない。そこで要件定義に関
IPOがすべての基本(≠株式の話)
新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)流行の影響で気持ちに余裕がないのか、SNSには他人の発言を正そうとする人が目立つ。その中に、感染症の専門家に対してにわか知識を披露して、専門家の現在の主張が過去の発言と違うことを指摘し、過去の発言が誤りだったことを認めて謝罪せよと迫る人がいてぼくは驚いた。
言うまでもなく、このウイルスは新型であり当初は不明な点が多かった。その後、少しずつ知見が蓄