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“スタンダード”の闇
「〇〇スタンダード」や“マニュアル化”のようなことが学校でどんどん進んでいるように思う。(これに警鐘鳴らしている例もあるので、一概には言えないが)「すべての教員が指導できるようにしよう。」という考えから、このような“スタンダード”や“マニュアル化”が広がったのだろう。
スタンダードやマニュアル化は確かにわかりやすい。決められたスタンダードやマニュアル通りにやっていれば文句を言われないシステムだ
#40 時には”ポジティブなブレーキ”を
私を含め多くの先生がこの時期に気持ちを切り替えて頑張ろうとしている姿について、ポジティブに捉えている。もちろん、年度の”節目”を大切に頑張ろうと言う気持ちをもつ事は良いことである。一方で、過剰にアクセルを踏んでいる場合は、ブレーキをかけてあげる必要があるということを最近感じている。
教師も経験があるのではないだろうか。4月年度初めは「頑張ろう」と言う気持ちが前に出て一生懸命頑張り、その反動でいわ
#39 ”教師が正解をもっている”という前提を捨てろ
小学校でも中学校でも「子どもが主体的に…」とか、「子どもの権利条約が…」と言う言葉が飛び交うようになってきた。この傾向はとても良いことだと思う。しかし、実際の改革はまだまだ進んでいない。その要因の1つに、”そもそも”が見直されていないことだとが考えられる。
どんなに決まりや校則を緩めても、「教師が正解を持っていて、それを子どもたちが取りに行く」という考え方を見直さなければ、子どもの主体性や”自由
#38 子どもを真ん中においた授業
新しい職場になって3日。今年度の私のチャレンジは、子どもの興味から授業を組み立てていくことだ。(というか、そうやって学びをデザインしていかないと、授業が成立しない)
”本当の意味で子どもを中心において授業をつくる”とはどういうことなのか、考えさせられる3日間を過ごしている。子どもを中心に置いた授業を作る上でどのような準備が必要なのか考えた。
従来の授業はどうだろう?教科書があり、流れを作る。ゴー
#36 ご報告。新世界へ
随分と久しぶりの投稿になってしまいました。
今年度より、ちょっと特殊な学校?に勤務しております。
小学校教諭ではなくなりますが、数年で、小学校の現場に戻る予定です。
新しい場所から、違った視点で学校教育について発信していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
#35 暖かい雰囲気をつくる日直の技
今日は久しぶりに全員が揃った。やはり34人が揃ってやっとクラスだなぁと言う感じがする。誰1人としてかけてはいけないのだと改めて思った。
昨日は久しぶりに登校した子が日直だった。いきなりで厳しいかなと思い「日直やる?明日にする?」と聞いたが、今日やってもいいよと前向きな返事。この子の4月を知っているからわかるが、本当に成長した。
素敵だったのは、彼の注意の仕方だ。あまり注意と言う言葉を使いたくないが
#33 やらない子へのアプローチ
音楽の時間、鍵盤ハーモニカをやらない子が2人いた。以前からこの2人はやらないことが多く、今日もそのパターンだった。
そのうちの1人について書く。以前から、「先生、喉が痛いから今日は鍵盤ハーモニカをやらなくていい?」と言ってきていた。昨年度、コロナの影響で、喉が痛かったりする場合はやらないというふうになっていたのだろう。(それを否定するつもりは全くない。)その姿から、この子は鍵盤ハーモニカが嫌なのだ
#32 ホワイトボードはどこにありますか?
お昼休みに、「ホワイトボードはどこにありますか」と聞かれた。何に使うのかと思ったが、状況見れば何かトラブルがあったようだ。ここで「ホワイトボードはどこにありますか。」と聞くと言う事は、何か解決するために使おうとしているのだろう。すぐに場所を伝えた。
5時間目の前だったので、解決までは至らなかったが、自分たちで解決しようとしているところがまずすばらしいと思った。以前、学級通信に書いたトラブルの解決
#31 『「見えない学力」の育て方』
連続投稿が途絶えてしまいました。残念。
2日もサボってしまいましたが、再開します。
できる範囲で、書いていきます。
今日は、映画『みんなの学校』で有名な。大阪市立大空小学校初代校長の木村泰子さんが書かれたこちらの本を読んで考えたことなどを簡単に書いていきます。
見えない学力が大切これからの社会のキーワードは「多様性」「共生」「想定外」 であり、そこで生きていく力が大切だ。本書では、そのために必
#30 保護者会を再考する
学校には保護者会と言うものがある。昔はこの保護者会が嫌で嫌で仕方がなかった。普段あれだけ人前で話していても、やはり大人の前、しかも保護者の前で話すのでは訳が違う。
もちろん今でも緊張感はある。しかし、今は「せっかく来てくださるのだから、来て良かったと思える時間にしたい。」と言う思いが強い。
昔は連絡事項をただ伝え、一方的に話し、周りの先生の真似をして保護者一人ひとりに話してもらっていたり…。考え
#29 ”ねばならぬ”を手放す
学校には”ねばならぬ”と言われることが溢れすぎている。本当にそうなのかを見直す必要があると思う。
号令、気をつけ、座ること…などなど、当たり前に”しなければならないこと”としていることが本当なのかどうか問いなおす必要があるだろう。先日、学びの多様化学校での話を聞いてから、改めてそのことを考えるようになった。子どもたちへの寄り添い方もまた変わった。
正直、子どもの喧嘩はなぜ怒っているのかよくわか
#28 子ども同士のトラブルにどう向き合うか
低学年を担任していると、子ども同士のトラブルがよくある。もちろん高学年でもある。高学年の方が根深いことも多い。そんな時、私が気をつけているのは「教師が解決役にならない解決しない」と言うことだ。
こう言うと「放置するのか!」と、批判の声を浴びることがあるが、そうではない。教師の役割はファシリテートである。
悪いことをした人を指導しようとか、結論を導こうとか、そういった考えは無い。”子どもたちが子
#27 これからの学校の在り方を考える
今日はある「学びの多様化学校」での学習会に参加させていただいた。たくさんの刺激をもらい、同時にグサグサと刺された。これまでも考えていたこともあったが、改めて自分の教師としてのあり方や学校の在り方を問い直すよい学びとなった。考えたことを思いつくままに書いてみようと思う。
1.目的で合意することが大切。教育の目的とは何かと問われたとき、各学校の先生はきっと人によって違う答えをだすだろう。この、「教育
#26 詩を味わうシンプルな授業
詩を作る単元に入った。 とは言っても、いきなり「詩を作りましょう」と言われても、意欲もわかないし、難しい。そこで今日は相田みつをさんの詩を紹介することにした。
わたしがよく行うのは、文字数(ひらがな変換)の空欄をつくって、予想しながら読むと言う方法だ。例えば
と板書(またはモニターに写す)し、予想していく。
子どもたちの予想を発表してもらい、当てはめて読んでみる。
上の例では、このような例が