nozomi99

職業は大型トラックドライバー。 趣味は、読書、鉄道、映画鑑賞、楽器(EWI500)演奏…

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職業は大型トラックドライバー。 趣味は、読書、鉄道、映画鑑賞、楽器(EWI500)演奏、ラジオ聴取、散歩。 持ってる資格、大型一種運転免許、行政書士。 かなりブランクがありますが、note再開します🎵

記事一覧

渋滞の種は突然芽吹く

 大型トラックを運転中の視点は、車種や車両形態の違いで若干の差異はありますが約2メートル。乗用車のそれとは大きく違います。 近年、労働時間管理を筆頭に、何かと課…

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10か月前

1年半ぶりのnote

最後にnoteを開いたのはいつだったろうか? 自分の記事一覧を探ってみると約1年半前の投稿が最後でした。 「随分とご無沙汰してたもんだ」 文章を書くのが嫌になったわ…

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1年前

上と外。を読んでみた

両親の離婚で別々に暮らす元家族。 そんな家族が年に一度、夏休みに集います。 この年は考古学者の父がいる中米のG国に、母と妹の千華子と共にやって来た中学生の練。 軍事…

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2年前
1

麦の海に沈む果実。を読んでみた

‥これは、私が古い革のトランクを取り戻すまでの物語である‥ 三月以外の転入生は破滅をもたらすというジンクスがある全寮制の学園へ向かう道中、何者かに革のトランクを…

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2年前
6

ネバーランド。を読んでみた

とある男子校‥ そこにある古びた学生寮「松籟館」を舞台にした青春グラフティ。 2学期が終わり冬休みを迎え、殆どの生徒が帰省していく中、それぞれの事情を抱えた3人…

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2年前
7

月の裏側。を読んでみた

‥九州の地方都市「箭納倉(ヤナクラ)」‥ 古くから治水のためのインフラとして縦横に堀が張り巡らされた水郷都市のこの街で3件の失踪事件が相次ぎます。 奇妙なことに…

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2年前
5

木曜組曲。を読んでみた

木曜日が好き‥ 大人の時間が流れているから。 丁寧に作った焼き菓子の香りがするから。 暖かい色のストールを掛けて、お気に入りの本を読みながら黙って椅子にもたれて…

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2年前
6

グリーンブック。を観てみた

1960年代のアメリカを舞台にした、実話に基づく物語。 ‥トニーはNYのナイトクラブで用心棒をしていたが、改装工事のためクラブは閉店することになりトニーは解雇されてし…

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2年前
2

象と耳鳴り。を読んでみた

恩田 陸のデビュー作「六番目の小夜子」に登場した「関根 秋」の父、元判事の「関根多佳雄」が少ない手掛かりを基に推理し、論理をつなぎ合わせてさまざまな謎を解き明か…

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2年前
3

光の帝国 常野物語。を読んでみた

かつてあった「常野」と言われる地。 そこから各地に散らばった彼らは普通の人々の中に埋もれ、ひっそりと暮らすのですが‥ ‥その彼らには、膨大な量の書物を暗記するち…

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3年前
3

三月は深き紅の淵を。を読んでみた

‥謎のミステリ小説「三月は深き紅の淵を」 「この小説を見つけ出して欲しい」‥ 読書好きの鮫島功一は秘書課の課長、海老沢に呼び出され会長のお屋敷に行くよう指示され…

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3年前
5

不安な童話。を読んでみた

恩田 陸の著書を捲る手が止まりません! 「あなたは母の生まれ変わりです」 そう言って大学教授の秘書「古橋万由子」の元へ現れたのは、25年前に変死した天才画家「高槻…

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3年前
4

球形の季節。を読んでみた

恩田 陸の沼にハマってしまい、第2作目の球形の季節をポチりました。 ‥東北のとある町‥ 奇妙な噂が広がり、この町にある4つの高校の生徒数名で構成される、通称「地…

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3年前
5

六番目の小夜子。を読んでみた

どうやら私、恩田 陸の沼にハマりかけているようです。 蜜蜂と遠雷で初めてこの著者に触れ、スピンオフの短編小説集、祝祭と予感も読み、ドミノで爆笑‥ ‥ドミノin上海…

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3年前
3

ドミノ IN 上海。を読んでみた

前作から5年後の物語。 あの魅力的な面々が帰って来ました! それぞれの5年間が投影され、チョット大人になっていたり生活環境が大きく変わっている者がいてページを捲る…

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3年前
4

ドミノ。を読んでみた

この物語を読むときは周りに人が居ないのを確認してから読み始めて下さい‥ ‥何度も笑い出してしまいますから‥ かなり前に出された恩田 陸さんの著書。私はつい最近ま…

nozomi99
3年前
2
渋滞の種は突然芽吹く

渋滞の種は突然芽吹く

 大型トラックを運転中の視点は、車種や車両形態の違いで若干の差異はありますが約2メートル。乗用車のそれとは大きく違います。

近年、労働時間管理を筆頭に、何かと課題が多い業種ではありますが、乗用車では得ることのできない、高い視点での運転感覚は独特で魅力的です。

 そして‥

この高い視点は、かなり遠くまで見渡すことができます。

「この渋滞、何?」

「全く見えないんだけど?」

乗用車を運転し

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1年半ぶりのnote

1年半ぶりのnote

最後にnoteを開いたのはいつだったろうか?

自分の記事一覧を探ってみると約1年半前の投稿が最後でした。

「随分とご無沙汰してたもんだ」

文章を書くのが嫌になったわけでもなく、相変わらず文章を書くのも読むのも好き。

なので久しぶりに書いてみます。

今日は2月の最終日。

陽だまりに身を置くと、ウトウトしそうになる程の暖かさ。

そろそろ散歩用のスケッチャーズを出しとくかな。

radik

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上と外。を読んでみた

上と外。を読んでみた

両親の離婚で別々に暮らす元家族。
そんな家族が年に一度、夏休みに集います。
この年は考古学者の父がいる中米のG国に、母と妹の千華子と共にやって来た中学生の練。
軍事政権下のG国は、国土の大部分が密林に覆われ、遺跡が多数点在しており、練の父もこの遺跡を探究するためG国に滞在中。
そこへ元家族はやってきたのですが‥
ある日、夕食に訪れたレストランでこの元家族は険悪な雰囲気になります。
気まずいまま翌日

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麦の海に沈む果実。を読んでみた

麦の海に沈む果実。を読んでみた

‥これは、私が古い革のトランクを取り戻すまでの物語である‥

三月以外の転入生は破滅をもたらすというジンクスがある全寮制の学園へ向かう道中、何者かに革のトランクを盗まれてしまった理瀬。

トランクは見つからないまま、広大な湿原の中にある「三月の国」と呼ばれている学園へやってきた理瀬。

先のジンクスがあるにも関わらず2月の最後の日に転入してきた、いや、転入させられた理瀬。

家族に捨てられるように

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ネバーランド。を読んでみた

ネバーランド。を読んでみた

とある男子校‥
そこにある古びた学生寮「松籟館」を舞台にした青春グラフティ。

2学期が終わり冬休みを迎え、殆どの生徒が帰省していく中、それぞれの事情を抱えた3人はこの寮での年越しを決めます。
さらに、この3人に加え、居残り組ではないものの何かと理由をつけて松籟館にやって来ては居座る生徒‥

この4人が繰り広げる年末年始の7日間の物語。

お互いの性格や相性を探り合いながら過ごし、各々の役割みたい

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月の裏側。を読んでみた

月の裏側。を読んでみた

‥九州の地方都市「箭納倉(ヤナクラ)」‥

古くから治水のためのインフラとして縦横に堀が張り巡らされた水郷都市のこの街で3件の失踪事件が相次ぎます。

奇妙なことに、失踪したのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女‥

やがて‥3人ともひょっこり戻ってきて、周辺の者たちはスッキリしないものの、事件性は無さそうだし取り敢えず安心‥ではありませんでした。

体は失踪前と変わらず年相応の状態なのですが

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木曜組曲。を読んでみた

木曜日が好き‥

大人の時間が流れているから。

丁寧に作った焼き菓子の香りがするから。

暖かい色のストールを掛けて、お気に入りの本を読みながら黙って椅子にもたれているような安堵を覚えるから。

木曜日が好き。

週末の楽しみの予感を心の奥に秘めているから。

それまでに起きたことも、これから起きることも、全てを知っているような気がするから好き‥(著書 木曜組曲より引用)

‥そう、彼女は木曜日

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グリーンブック。を観てみた

グリーンブック。を観てみた

1960年代のアメリカを舞台にした、実話に基づく物語。

‥トニーはNYのナイトクラブで用心棒をしていたが、改装工事のためクラブは閉店することになりトニーは解雇されてしまう。

その頃、アフリカ系アメリカ人の天才ピアニスト、ドン・シャーリーは有色人種への差別が激しいアメリカ中西部、ディープサウスを回る8週間のコンサートツアーの運転手を探していた。

ドンとの面接を紹介されるトニー。

トニーを気に

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象と耳鳴り。を読んでみた

象と耳鳴り。を読んでみた

恩田 陸のデビュー作「六番目の小夜子」に登場した「関根 秋」の父、元判事の「関根多佳雄」が少ない手掛かりを基に推理し、論理をつなぎ合わせてさまざまな謎を解き明かしていく短編ミステリー集。

現役検事の「関根 春」とその妹でこちらは現役弁護士の「関根 夏」も加わり(この2人は秋の兄と姉)推理と物語に拡りが出てきます。

どの物語も魅力的なのですが、私が好きなのは「給水塔」と「誰かに聞いた話」です。

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光の帝国 常野物語。を読んでみた

光の帝国 常野物語。を読んでみた

かつてあった「常野」と言われる地。

そこから各地に散らばった彼らは普通の人々の中に埋もれ、ひっそりと暮らすのですが‥

‥その彼らには、膨大な量の書物を暗記するちから、遠くで起きている事を知るちから、近未来を見通すちから‥皆それぞれに不思議な能力がありながらも、穏やかで知的、権力への思考を持つことは無い‥

常野の彼らは何のために存在し、どこへ向かおうとしているのか?

‥何とも不思議な感覚の、

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三月は深き紅の淵を。を読んでみた

三月は深き紅の淵を。を読んでみた

‥謎のミステリ小説「三月は深き紅の淵を」

「この小説を見つけ出して欲しい」‥

読書好きの鮫島功一は秘書課の課長、海老沢に呼び出され会長のお屋敷に行くよう指示される。

‥しかも2泊3日で‥

訳もわからず会長宅へ向かう功一。

そこは都内にあるとは思えない大きな屋敷で、その中で功一を待つのは会長を含め4人の男女。

ここで冒頭の依頼をされる功一ですが、この屋敷に20ほどある部屋に詰め込まれた膨

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不安な童話。を読んでみた

不安な童話。を読んでみた

恩田 陸の著書を捲る手が止まりません!

「あなたは母の生まれ変わりです」

そう言って大学教授の秘書「古橋万由子」の元へ現れたのは、25年前に変死した天才画家「高槻倫子」の遺子「高槻 秒」‥

‥高槻倫子の遺作展で万由子は強烈な既視感に襲われます。

「私はこのハサミで刺し殺されるのだ!」

卒倒する万由子‥

やがて回復するのですが、そこへやって来たのが高槻 秒‥

先のセリフに加え、倫子が布

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球形の季節。を読んでみた

球形の季節。を読んでみた

恩田 陸の沼にハマってしまい、第2作目の球形の季節をポチりました。

‥東北のとある町‥

奇妙な噂が広がり、この町にある4つの高校の生徒数名で構成される、通称「地歴研」のメンバーは噂の出所の調査を始めるのですが‥

緒を掴みかけた頃、ひとりの生徒が噂通りに姿を消します。

‥誰かに連れ去られたのか?

‥自ら姿を消したのか?

謎が深まる中、町では金平糖をばら撒くというこれまた奇妙なおまじないが

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六番目の小夜子。を読んでみた

六番目の小夜子。を読んでみた

どうやら私、恩田 陸の沼にハマりかけているようです。

蜜蜂と遠雷で初めてこの著者に触れ、スピンオフの短編小説集、祝祭と予感も読み、ドミノで爆笑‥

‥ドミノin上海で再度爆笑し‥

デビュー作の六番目の小夜子をポチっておりました。

‥「あなたも赤い花を活けに来たの」‥

‥少女はゆっくり、と、そう言った‥

この場面‥小さい声で「きゃー」‥

‥です。

‥とある地方の高校を舞台にした

ミス

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ドミノ IN 上海。を読んでみた

ドミノ IN 上海。を読んでみた

前作から5年後の物語。

あの魅力的な面々が帰って来ました!

それぞれの5年間が投影され、チョット大人になっていたり生活環境が大きく変わっている者がいてページを捲るたびにワクワクします。

‥物語の冒頭‥

‥笑えない厳かな場面が描かれています‥

どうやら大切な人?を亡くしたらしい男が墓前で項垂れており、周囲にいる政府関係者をはじめ彼の親しい者たちが声を掛けているのですが‥

かけがえのない存

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ドミノ。を読んでみた

ドミノ。を読んでみた

この物語を読むときは周りに人が居ないのを確認してから読み始めて下さい‥

‥何度も笑い出してしまいますから‥

かなり前に出された恩田 陸さんの著書。私はつい最近まで知らなかったのですが‥

蜜蜂と遠雷を買った経緯でAmazonがレコメンドしてきた本の中に有り、その粗筋に惹かれてポチりました。

‥目標の契約件数を達成した保険会社の面々‥あとは資料をまとめて本社に送るだけ‥とりあえず美味しいお菓子

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