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妄想 短編小説 ショートショート

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頭の中で妄想した少しだけぶっ飛んだ事を描いております。
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フォロワー700人到達記念作品 700文字ショートショート『色んなパンツ』

フォロワー700人到達記念作品 700文字ショートショート『色んなパンツ』

パンツ。

世の中には色んなパンツがある。頭に「お」を付けるだけで、あら不思議。ちょいと洒落た「御パンツ」となってしまう。
しかし、付けるだけで決して頭に被ってはならない。

パンティー。

なんとも豊潤で口当たりの良い言葉であろう。毎朝の発声練習にうってつけである。
しかし、決して口に入れてはならない。

静寂の中、わびさびを感じさせられる苔(コケ)がはいるくばる一枚岩。その上にふわりと一枚のパ

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短編小説ショートショート 『リベンジ卒業式』 シロクマ文芸部

短編小説ショートショート 『リベンジ卒業式』 シロクマ文芸部

卒業の日、教室で泣いていたクラスメートが羨ましかった。

僕は卒業式を終えて、真っ白なページを残したまま卒業アルバムを手にして教室を後にした。教室を出て、廊下を渡り、別れを惜しみ合う人混みをバツが悪そうにすり抜けた。
何処にも寄らず、誰にも呼び止められずに帰宅した頃には、いつもと変わらない時間だったのを覚えている。
棚を開けてカップラーメンを取り出した。そして、お湯を注いで中学の3年間を振り返った

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フォロワー600人到達記念作品 600文字ショートショート『あの日見た灼熱の炎』

フォロワー600人到達記念作品 600文字ショートショート『あの日見た灼熱の炎』

お気に入りのマウンテンパーカーを着て出歩くには肌寒く、かと言ってダウンジャケットを羽織ったならば、たちまち汗ばんでしまう。

今年の冬はとても過ごしやすい気候である。しかし、あの人肌恋しくなる様な寒さも捨てがたいものだ。

そんな今年の暖冬とは対象的に、あの日はとても寒かった。

小学生の頃の出来事。幼ながらに、松過の日常に戻る一抹の寂しさを物憂げに感じていた。

友達の家から自転車を漕ぎ、帰路に

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短編小説ショートショート 『ピンクと青のコントラスト』 #シロクマ文芸部

短編小説ショートショート 『ピンクと青のコントラスト』 #シロクマ文芸部

 秋桜おどる文化祭の当日。

早朝からタクヤは購買で買ったジャムパンをコーヒー牛乳で流し込みながら、急ぎ足で教室へと向かった。

クラスの展示物の準備が当日ギリギリまで押し迫っている。昨晩、バスの最終時刻に慌てるように校舎を飛び出したおかげで、スマホも机の上に置いたままだった。

その一晩の寂しさを吸いこみ続けた、ひんやりとしたスマホの冷たさを手に感じ、残りの充電を確認した後「問題ない」と急いで作

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妄想 短編小説 『6色 運動会』

心地よい秋風がやがて旋風となり、グラウンドを横断した。幼稚園の屋上から扇状に伸びた万国旗もバタバタと踊りだす。

今日は町内にある、ごく一般的な幼稚園の一般的な運動会である。

早速、入場門からは元気いっぱいの園児が入場してきてた。

この日のために新調したのであろう、真新しいビデオカメラを手に撮り身構えるパパや、保護者テントの最前列にて我が子に手を振りながらスマホを構えるママ。

各家庭様々であ

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短編小説ショートショート 『ミステリーショッパー』

短編小説ショートショート 『ミステリーショッパー』

はじめに

 私の名前はヒロミ。今年からホテルの宿泊部としてフロントに立ち、お客様との接客に毎日勤しんでいる。

このホテルの評価は、某インターネットサイトでは☆4.2だ。近隣のホテルに比べるとやや高い方だけど、支配人は今年中にさらなる評価のアップを目論んでいる。

ある日、朝礼での事だ

「おはようございます。9月に入り、今月は先月やった研修会での成果を発揮してもらいたく、ミステリーショッパーを

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短編小説ショートショート 『溌剌颯爽(はつらつさっそう)』

短編小説ショートショート 『溌剌颯爽(はつらつさっそう)』

シンバルの照り返しに睨みを利かせながら、その瞬間(とき)を待っていた。

緊張感とワクワク感が交互に押寄せてよくわからない感情のまま、ステックを握り絞める。

いよいよだ。

後攻である大崎高校の攻撃が始まった。

「海〜よ〜♪!!」

一塁側では野球部員のひとりが、メガホンを口元に充て溌剌と歌い出した。

その陽に焼けた野球部員の肌は、パール色のドラムセット越しに良く映える。

時折、高音のパー

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★フォロワー400人到達記念作品★ 400文字ショートショート『午前0時の桃源郷』

★フォロワー400人到達記念作品★ 400文字ショートショート『午前0時の桃源郷』

世の中が反時計まわりに動き出し、陽気に踊りだした。

千鳥足でふらつく俺は石畳みの坂道を下ってゆく。

そして本日も扉を開くと、たちまち広がる別世界。

店内を見渡せばレトロなソファーや無駄のないカウンターにかけてのレイアウト。

一次会からのガヤガヤしていた高揚感を、一度ニュートラルにしてくてるこの店内の静けさ。

ソファーに座るなり、そっと出される小粋なもてなし。夏は冷奴、冬は熱々のおでん。こ

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妄想 短編小説 『面白いオジさんの選び方』

妄想 短編小説 『面白いオジさんの選び方』

(カツンッ、カツンッ、カツンッ・・・)

俺は天を仰いだ。

昇天させるべく挑んだこの闘いにて、今日もあっけなく昇天させられたからだ。

右手でハンドルを回したまま、無情にも空打ち音だけが鳴り響く。

給料が入ったその脚で、パチンコ店に向かい今月も見事に財布の中をスッカラカンにしてしまった。

俺は半月分の給料を、貰ってそのまま口座に入れず全て使い果たすという、見事なアリウープを決めパチンコ店を後

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妄想 短編小説 『この町でのルール』

妄想 短編小説 『この町でのルール』

この町は閉鎖的だ。

近所の住民にあいさつを交わすと、皆が俺の事をシカトする。

おまけに漁港で魚のお溢れを頂く三毛猫さえも、そっぽを向いてくれる。

俺はこの海が見渡せる高台の土地に一目惚れをした。

そして、足繁く下見に通う事半年。

雨の日や風の強い日、はたまた日中の日当たり、夕日の入り具合、全ての条件を念入りにチェックして、このマイホームを建てた。

まぁ、人生で3回は家を建てないと「本当

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★フォロワー300人到達記念作品★ 300文字ショートショート『虚構の船』

★フォロワー300人到達記念作品★ 300文字ショートショート『虚構の船』

それは突然の事だった。

地元民は勿論、造船所の従業員でさえ知らされていない。

造船所岸壁より約300メートル先、回遊する青物を狙う海鳥達もびくりと一斉に舞い上がった。

次の瞬間「海が割れる」と表現するには荒々しく、対岸に向かって巨大な一筋の滝の道が出来た。

そこから姿を現した船は、何ともメカメカしいSF映画などで見る宇宙船のようだった。

この船が、いつ何処で、何の為に、建造されたのかは謎

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妄想 短編小説 『勝利へのルーティーン』

妄想 短編小説 『勝利へのルーティーン』

俺は43歳で実家暮らしのフリーター

若い頃は、いわゆる「パチプロ」だった。

今日は7月7日

行きつけである近所のパチンコ店では、年に一度何かを期待させるゴロが良い大勝負の日である。

巷では七夕なのだが、そんなものは俺にはカンケーない。

今日もバイト代を握りしめて、朝イチ抽選の列に並ぶ。

抽選結果は258番

前列の集団は、スロットに流れるとして何とかパチンコには座れるか・・・

時刻は

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妄想 短編小説 『集中線』

妄想 短編小説 『集中線』

世の中には、幾つもの情報が溢れている。

その幾つもある情報を個人がアンテナを張り巡らせて、必要な情報のみを取り入れる。

パラボナアンテナの様なでっかい利き耳を立て、何でも情報を取り入れる人。

はたまた、か細いラジオアンテナを立て必要最小限の情報のみを取り入れる人。

勿論、アンテナを張張らずとも生活をしていれば自ずと情報は入ってくる。

・・・しかし、それは取るに足りない情報だったりもする。

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妄想 短編小説 『配膳ロボット』

妄想 短編小説 『配膳ロボット』

様々な職業が人手不足に悩まされている昨今、職種により理由は様々だが、飲食業も例外ではない。

コロナウイルスという未知のウイルスがもたらした未曾有の事態に外出自粛を余儀なくされた。

人々が外に出歩かなくなると勿論、レストランにはお客が入らない。お客が入らないと、仕事が減る。仕事が減ると従業員は、生活をしないとならない為、他業種へ転職する。

いちど他業種へ移った人手は、中々戻ってくる筈もなく飲食

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