記事一覧
「鈴々堂 rinrin_dou プロジェクト」を始めます。
こんにちは。鈴々堂/rinrin_dou管理人のゆりぱせりと申します。
これまで韓ドラ沼のnoterとしてただただ韓ドラが好きという記事を書いてきて2年ほどになります。
noteではたくさんの韓ドラ好きさんと出会い、記事を読ませてもらってスキしたり、スキしてもらったり交流させていただいてきました。
そしてこのたび2024年1月1日、天赦日×一粒万倍日という縁起のよい日にあやかって、以前から考えて
【ショートエッセイ】信じてくれてありがとう
子供の頃から野菜が嫌いだった。
その代わりお肉ばかり食べていた。
だから少しぽっちゃり体型だった。
お袋は何も言わなかった。
"もっと野菜を食べなさい"と言われたことがなかった。
カレーライスを作ってもらっても、野菜が入らないようにすくっていたけど、何も怒られなかった。
ぼくはそれに甘えて、ほとんどの野菜を食べようとしなかった。
小学生の高学年になって、こんな食生活をしていてはダメだと自ら悟っ
【GW企画】短編小説「ペイヴメント」に込めた作者の想い(あとがき)
ゴールデンウイーク企画として3日間にわたり掲載しました短編小説「ペイヴメント」はいかがでしたでしょうか。
皆様にはファンタジーと言ってしまいましたが、ミステリー色が強かったような気がします。
ミステリーファンタジーとでも言っておいた方がよろしいでしょうか。
ファンタジー小説を書いてみたいと思ったことは、以前にお伝えいたしました。
ぼくは建設業の仕事をしていて、その知識を活用できないかな、とも思
【GW企画】短編小説「ペイヴメント」最終話
私は動かない口でうめき声をあげ続けた。その声が作業員たちに届く可能性は万に一つもないが、だれかに助けてもらうにはそれ以外に手立てがない。しかしその声も枯れ始めてきた。
—もうここから出れないのか。
そう思うと家族のことが頭をよぎった。私がいなくなれば妻と子はこれからどうやって生きていくのか。部下たちのことが頭をよぎった。私がいなくなれば悲しんでくれるのだろうか。
この街に暮らす
【GW企画】短編小説「ペイヴメント」第2話
—これはアスファルト特有の現象なのか。
アスファルト合材の温度が高くなり過ぎると、敷き均した後に膨らんでしまうような現象でも起きているのか、私は安直にそう思った。
それは次第に膨張を増し、掌くらいの大きさで2~3㎝くらいの高さにまで大きくなってきた。このまま大きくなってしまえば、車を走らせることができなくなる。
今のうちに転圧し直しておかなければ、後から補修すればまた時間と金が
【GW企画】短編小説「ペイヴメント」第1話
プロローグ
『pavement』とは『舗装』を意味する。自動車がその上を走るアスファルト舗装の厚さはたった数cm。その中に次元の異なる空間が存在するとしたら・・・。
夏の日差しがギラギラと照り付ける。太陽光線が肌に突き刺さるようだ。
—なんでこんな真夏の炎天下に、屋外でバーベキューなんだ。
額の汗を拭いながら部下たちに愛想笑いを浮かべてはいたが、私は心の中でそう思っていた。
この街