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ローカルインタビューメディアをつくろう

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地域でインタビュー記事をつくるメリット&ノウハウを投稿しています。
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記事一覧

地域に感謝されるようなことをしているか?

「地域に感謝されるようなことをしているか?」という問いは、結構大事なんじゃないかなと思う。家庭や仕事や趣味と比べて、地域活動の優先順位は低くても良いから、なにかしら感謝されるようなことをした方が良い。

地域から感謝されることの実感がない人は多い。特に電車通勤しているような人たちにとっては、地域で過ごす時間がそもそも少ないから仕方がなかったりする。でもそんな人たちの中でも、本当は地域と繋がりたい人

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WEBなら簡単にローカルインタビューメディアをつくれる

WEBなら簡単にローカルインタビューメディアをつくれる

地方出張をすると、各駅で見かけるローカルフリーペーパーが気になる。どれもこれも地元愛に満ちており、特に大手出版社ではなくその地域で活動している人たちがつくるものは、独特の魅力がある。「お金より時間をかけている」感がにじみ出ている。

私は茅ヶ崎において「エキウミ」というWEBでのみ発信をしているので、フリーペーパーならではの表現を見ると、「自分にはひとりでこれをつくる金と時間と機材とデザイン力

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noteでプラマイゼロどころかプラス

弱小でも弱小なりにメディア発信を続けていると、どこかの誰かの癪には触るものらしく、まあまあ傷つくことを言われることはある。それが直接的でなくとも、相手からポロっと出てくる言葉で「不快」に気づいちゃったりする。

私がつくるメディアは、100%相手を応援するつもりで書くものだから、その人にも、その人を応援する人にとっても、悪い気はしないものだ。だから文句を言われる要素があまりないかと思いきや、あるよ

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神様のお恵みのようなローカルメディアのインタビュー。

神様のお恵みのようなローカルメディアのインタビュー。

ローカルインタビューメディアは地域にゆかりのある人に話を伺う。基本的には商店主や住民がメインなので、全国的に名の知れている方に会うことは基本的にないし、狙ってもいない。でも稀に、「え、あの人が出てくれるの?」という紹介をいただくことがある。

元サッカー日本代表の坪井慶介さんが、その一人だ。坪井さんは2017年まで湘南ベルマーレに所属されていて、その関係で茅ヶ崎に住んでいた。坪井さんがよく行かれる

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ローカルメディアの信用を上げるには。 ~信用経済の権化~

ローカルメディアの信用を上げるには。 ~信用経済の権化~

私は移住者の立場なので、特にローカルインタビューメディアを作る上では信用が必要だった。それは地域活性化という口先だけの大義名分だけでは弱く、やはり既に地域で信用されている人の推薦が一番効いた。

最初にインタビュー記事に出てくれた方は、地元でとりわけ活気がある魚屋さんだ。茅ヶ崎駅から正面の道路を海に向かって歩き始めると、その先から「いらっしゃいませーーーー」という声が聞こえてくる。こんなお店は他に

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商店街のブティックはAIに代替されない?

ローカルインタビューメディアをつくっていると、商店街にある「あのお店ってどんなお客さんがいるんだろう?」という長年の疑問を解決できることがある。その一つが、ブティックだ。

商店街でよく見るブティックだが、実際に入ったことがある人はどれだけいるだろうか?お店の目の前を通り過ぎる際に、店頭に並ぶ50〜70代向けの知らないブランドの服をチラ見したことがあるという程度という人も多いだろう。「これは自分に

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地域コンテンツマーケティングとしてのローカルインタビューメディア

地域コンテンツマーケティングとしてのローカルインタビューメディア

いろんな地域の方にインタビューをしていると、それまで会ったことがなかったのに妙にやっていることが似通っている人に会うことがある。

先日お会いした方はマーケティングを生業にしていて、そこで培ったスキルを地域で活かす活動をしている。そして、その地域活動を仕組み化して他の地域にも展開できないか画策をしていた。汎用的なパッケージを作ることで、横展開&自走ができる仕組みだ。

↓この方

地域で活動をして

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人見知りでもインタビュアーになれた話

人見知りでもインタビュアーになれた話

ローカルインタビューメディアをつくり始めるまで、「人見知り」の定義についてあまり考えることはなかった。インタビューをするようになってから、ふと「自分のような人見知りでも、インタビューって案外やれるんだな」と思ったとき、そもそも人見知りってなんだ?となった。

いろいろと調べた結果、要するに人見知りとは「警戒心からくる自己防衛」なのだとわかった。あまり知らない人と接するときに、自分を守る行為として目

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会話形式の記事における一人称の決め方

会話形式の記事をつくるときに悩ましいことの一つは、一人称の表記方法だ。相手によって、話している感じをそのまま使うべきか、ネット記事上に文章化した時の印象から考えるべきかの判断が難しい。

たとえインタビュー中に「オレ」や「ウチ」を使っていても、そのまま文字にした時に印象が変わる場合がある。すごくテンション高めに話してくださった方の話し方がすごく良くて、それを文章でも踏襲したら本人から「なんだか偉そ

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インタビューは「99%の肯定と1%の否定」でうまくいく

インタビューは「99%の肯定と1%の否定」でうまくいく

ローカルインタビューメディアを作る上で、私はインタビュー相手のことをほぼ全面的に肯定する。どれぐらい「ほぼ」かというと、99%ぐらい。99%肯定する気持ちで話をすると、初対面の相手でも心を開いてくれる。

人は、肯定されることを求めている。こう書くと当たり前のようだが、実際の生活においては肯定され続けることはあまりない。残念ながら、日常生活では求めていることが起きにくい。

インタビュー相手には、

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読者・出演者・地域の三方良し。ローカルインタビューメディアが目指す記事の形。

読者・出演者・地域の三方良し。ローカルインタビューメディアが目指す記事の形。

ローカルインタビューメディアを作る上で、インタビュアー泣かせな出演者に会うことがある。その一つのタイプとしては、「まるで虚栄心がない人」だ。

「まるで虚栄心がない人」は、ご自身がやられていることがすごいことだという自覚がないか、もしくはそれをよく見せようという気がない。これは謙遜とも違う。なんなら「こんなの語るようなことでもない」ぐらいに思っているようにも感じられる。

例えば先日、JAXAの研

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年代やジャンルを越えて人に会う方法。越境ツールとしてのローカルインタビューメディア。

年代やジャンルを越えて人に会う方法。越境ツールとしてのローカルインタビューメディア。

ローカルインタビューメディアをやっていて本当に良かったと思えることの一つは、まったく知らない世界を覗けること。メディアの特化の仕方は「ジャンル」か「エリア」があるが、「エリア」にすると様々なジャンルの人と出会える。

この一年でインタビューをした人は、魚屋、アイス屋、カフェ、創作料理屋、花屋、カイロプラクター、整体師、美容師、不動産屋、アパレル、スーパー、パン屋、出張自転車屋、プロサッカー選手、プ

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昨日、市長が亡くなった

昨日、市長が亡くなった

昨日、市長が亡くなった。今日、私は市長にインタビューをするはずだった。でも、突然亡くなられてしまった。

私は市長にお会いしたことはなく、今回のインタビューに向けてここ数日準備をしていた。茅ヶ崎の中長期計画が書かれた総合計画を読み込んだり、数ページだけ市長が載っているむかしの本を買って、その部分だけ何度も読んだ。

メディアに映る市長は大体笑顔だった。見た感じのフォルムもなんとなく丸っこい。だから

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インタビュー相手の選び方。応援されている人、したい人。

インタビュー相手の選び方。応援されている人、したい人。

ローカルインタビューメディアをつくる上で肝になるのがインタビュー相手だ。そのインタビュー相手の選定基準は、全国的には無名でも、「地域で応援されている人」にするのが上策だと思っている。地域で応援されている人にはまずそれだけの理由があるし、身近にファンがいるのでローカルエリアでの宣伝が自然に発生していくからだ。

ここまでは前置きで、私がローカルインタビューメディアを運営するうえでそれ以外の選定基準で

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