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バインミーに明日を見る。

■世界のソウルフード。
最近のニュース(2024年3月16日付)、「『世界の美味しいサンドイッチトップ100』、ベトナムのソウルフード『バインミー』世界一」。
・上述は世界中の伝統料理等を紹介するグルメサイト『テイストアトラス(Taste Atlas)』が発表したデータである。また、『世界の美味しい料理トップ100』ではベトナム料理22位、日本料理2位。そして『世界のストリートフードトップ50』ではベトナムの『バインミー』6位となった。
・「『バインミー』はフランス植民地時代の数少ない幸福な遺産」と言われるこのソウルフード、具材や味はお店によって異なるが長さ20㎝ほどのフランスパンにマーガリン、パテ、野菜、魚、肉、目玉焼き等を挟んだベトナム版のサンドイッチである。
 
■バインミーが首位。
・ベトナムは19世紀末頃フランス植民地時代にフランスパンが普及し、ベトナム風にアレンジされて現在の『バインミー』が確立された。
・ちなみに、『世界の美味しいサンドイッチTOP10』は、バインミー(ベトナム)首位、トンビク・ドネル(トルコ)2位、シャワルマ(レバノン)3位、トルタス(メキシコ)4位、ロブスター・ロール(米国)5位、ロミート(アルゼンチン)6位、モントリオール・スモークミート(カナダ)7位、モッツァレラ・イン・カロッツァ(イタリア)8位、バインミー・ティット(ベトナム)9位、テキサス・ブリスケット・サンドイッチ(米国)10位、となっている。
・上述首位と9位にバインミーがランクインしているが9位の「ティット」とは肉という意味で、豚肉、鶏肉、牛肉、揚げた小魚など夫々をメインにする等、ベトナムでは様々なバインミーを楽しめる。
 
■人々の動線上に。
・余談、街中では通り沿いに簡易バインミー屋を見かけるが、バイク通勤が主流のベトナム人はバインミー屋前、要は道路沿いにバイクから降りずに跨ったまま朝食用のバインミーを注文し、そのバイクには既にどこかで購入した持ち帰り用のアイスコーヒーが引っかけられている。
・彼らは家から会社迄の動線にお気に入りのカフェ、コーヒー、バインミー、朝食や夕食をリーズナブルな値段で美味しく食べられるスポットを知っている。見つけるまでにはトライ&エラーを繰り返し自身の好きな味付けの食事を発見するのだ。
・ちなみに私も自宅と会社の動線上にお気に入りの食事スポットを幾つか持っており、最近の朝食は専らバインミーである。毎朝私が同じ注文を繰返すから、今では私と目が合うと店主はニコッとして間髪入れずお気に入りのバインミーを5秒ほどで完成させてくれる。
・明日も私はバインミーを朝食に購入するだろうから、店主に「バインミーが世界一美味しいサンドイッチに選ばれたよ!」とシェアしよう、私の喜びと店主間に温度差があっても構わない、とにかく喜ばしいニュースを彼に伝えてみよう、と本報道に私はそんな明日を見る。

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