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年を取るということ【ある日の日記】
自分の考えを発言したら、相手はどう思うだろう。
もし反対の意見だったら、真っ向から反撃されてしまうのだろうか。
フーンと冷たくあしらわれ、以降相手にされない無関心な反応だったりしたら…。
ネガティブな妄想にとらわれて、自己主張が苦手な静かな人で過ごしてきた。思えば、激しすぎる父親似の感情を、それを嫌う母親が私の本質をぐるぐると布でくるむように隠してしまい、自分好みの子どもに育て上げてしまったような
「バベットの晩餐会」を読んだら併録作品も面白かった
日本での公開は1989年2月18日。
デンマークのドラマ映画だったそうで、この「バベットの晩餐会」を映画館で観た。とても静かで文芸的な作品だった。
姉妹の家にメイドとしてやって来たバベットが振る舞う晩餐会の本格的なフランス料理は圧巻だ。料理をするバベットには鬼気迫るものがあったが、それは当然で彼女はプロの料理人だったのだ。パリの暴動から逃れた先が姉妹のところなのだが、以前妹のフィリッパと交流があ
表紙の美しさで出会えた「あなたを想う花」
まだ私は物語の中にいる。
余韻の強く残る作品だ。
読んでいて映像がはっきりと浮かび上がる。
それが要因かもしれない。
ヴィオレットの歩んできた人生は決して幸せではない。
読んでいて辛くなる。
墓地の管理人として、ひとり慎ましく暮らす様子と、
今までの人生が交互に語られてゆく。
失ったものの大きさに衝撃を受けるが、そのような時にそっと寄り添い、
手を差し伸べてくれる大切な人との出会いもあり、私も心
ほしのこんぺいとうハンター
くまくら珠美さんの三作品を読んだ。
「ほしのこんぺいとうハンター」
「そらのきっさてん」
「そらのゆうびんやさん」
つぐちゃんはひとりで歩けない。でも眠ると相棒のハリーとの探検が始まる。食べるとすごくおいしくて、夢がかなうお月さまを目指して。一生懸命なふたりの前に「そらのきっさてん」の雪男(猫です)が現れる。「そらの世界」は本来、下界での人生を終えたものたちがいるところだが、つぐちゃんは