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藤井青銅の本

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プロフィール紹介も兼ねて、これまでに出した本を紹介。
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トークの教室~「面白いトーク」はどのように生まれるのか

トークの教室~「面白いトーク」はどのように生まれるのか

本のまえがきにも書いてますが、オードリーの若林さんに何度も勧められたのが、この本を書くキッカケです。なので(発案者の責任として?)帯のフレーズをもらいました。なんだか、パッと見「お金が儲かる本」みたいになっちゃいましたが。

この本を読んでもお金は儲かりません。けれど、お金ではないナニカが豊かになって得をする、ということはあると思います。

はじめに
第1章 「面白いトーク」という呪縛
第2章 ト

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「国会話法の正体」

「国会話法の正体」

元々は編集者から、
「藤井さん、国会話法についての本を書けませんか?」
と相談されたことから、始まりました。
「国会話法」というのは初めて聞く言葉で、編集者の造語ですが、言わんとすることはわかります。
「記憶にございません」「遺憾に思う」「仮定の話にはお答えできない」…など。ここ数十年、日本人みんながずっとイライラ、モヤモヤしてきた政治家・官僚が使うフレーズのことでしょう。

「たぶん、書けます」

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通説を覆す世界と日本の近現代史

通説を覆す世界と日本の近現代史

『一芸を究めない』発売から約一ヶ月後の新刊なので、あんまり大っぴらに宣伝はしませんでしたが、こういう本もそーっと出しています。
なんだか物々しく長いタイトルでしょ? サブタイトルも入れると正式名はもっと長く、
『通説を覆す世界と日本の近現代史~自由主義VS専制主義200年の攻防!』
となります。

この本、元は『1 時間でパッとわかる なるほど現代世界史~ 資本主義VS共産主義、何があった!?』と

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一芸を究めない

一芸を究めない

Web連載では「幸せな裏方」の続編になります。
連載していたものにプラスして、このnoteにも書いたコラムを合わせました。そして全体をビジネス書の作りで編集しました。
連載時はその都度バラバラに書いていたものが、ビジネスの観点で並べ直すと、とても読みやすくなったのは、発見でした。

タイトルの『一芸を究めない』は、実は私が長年あたためていた造語。座右の銘でもあります。ここ5年ほどで「そろそろ時代に

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ショートショート集「一千一ギガ物語」

ショートショート集「一千一ギガ物語」

過去に書いたショートショートはたくさんあります。その中から、おもに中高生向けに書いたものを選び、再編集しました。といっても、ただ集めただけではなく、全体をあらたな大きな物語で包みました。その構造が、元祖「一千一夜物語」に似ているし、アラベスク模様のようでもあるので、必然的にこのタイトルになりました。

初出は、かつての『プリズムショット』という文庫本からと、『松田聖子・夢で逢えたら』(同パート2)

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新潮文庫版『「日本の伝統」の正体』

新潮文庫版『「日本の伝統」の正体』

私の本には珍しく、評判になって売れた本が『「日本の伝統」の正体』(柏書房)。それが文庫化されたものです。

ありがたいことに、やはりこれも人気になりました。
文庫化にあたって、いくつかの項目をあらたに加えました。その中で自分でも大きな発見だったのが、『民謡』と『ことわざ』です。
『民謡』については、実は単行本の時にまったく気がつかずに書いていました。《作詞者・作曲者がハッキリしている「〇〇音頭」や

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ハリウッド・リメイク桃太郎

ハリウッド・リメイク桃太郎

現在のところ、これが最新刊。内外の童話やむかし話を現代のエンタメでリメイクしています。10年前に考えた企画ですが、ようやく日の目を見ました。目次の一部を紹介しておきますね。

まずは基本。
☆「ハリウッド・リメイク」→「ピーチ・ガイ」
実写版です。舞台はアメリカ・ジョージア州ピーチ郡。お爺さんは山へ鹿撃ち(ディアハンター)に、お婆さんは川へバーベキューパーティに行くところから始まります。桃から生ま

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「国名の正体」

「国名の正体」

私がこの本を書くきっかけになった「国名」は二つあります。
一つは「エクアドル」。もちろん国名は以前から知っています。しかし恥ずかしながら、世界地図の上のどのへんにあるのか、いま一つハッキリしていなかった(あくまでボンクラな私が、ですよ)。ところが国名の意味を知るとそれがわかることに、
「そうだったのか!」
と膝を打ったのです。
もう一つは、以前の北京オリンピックの入場式。各国の選手団の先頭にプラカ

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超日本史

超日本史

この本には可哀想なことをした、と思っている。いえ、内容の話ではないですよ。たまたま発売時期が、「「日本の伝統」という幻想」「元号って何だ?」そしてこの「超日本史」と続いたので、あまり宣伝できなかったのだ。

でもね、騙されたと思って、まあ読んでみてください。だって以前から評判がよかった本なのです。一番最初は単行本で出ました。

「戦後50年記念本」と、勝手に記念しているのに驚いた! いかにも、ぼく

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元号って何だ?

元号って何だ?

今まで、ほとんどの人は元号に興味を持っていなかった。が、「2019年に平成が終わって、新しい元号になる」というニュースで、急に元号に関心を持ち始めたのだ。
当然のことながら「早すぎる男」であるぼくは、すでに2015年「元号」に注目して、本を出していた。その頃はまだ、だ~れも元号に興味を持っていなかったので、あまり売れなかったけどね(世間で元号が話題になると、この出版社は急に「電子書籍にします!」と

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「日本の伝統」という幻想

「日本の伝統」という幻想

ありがたいことに、前作「「日本の伝統」の正体」が評判になったので、あちこちでその話をしました。元々ぼくは、自分の本が出るたびにスライドショーを行います。これは発売記念のトークイベント。でも「ただオッサンが出てきて本の宣伝をするだけじゃつまらない」と思うので、エンタメ色の強いスライドショーにするのです。
おかげで、本を書き終わった後も毎回スライド作りの手間が大変でヒイヒイいってます。もっとも出版社に

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「日本の伝統」の正体

「日本の伝統」の正体

ぼくの本には珍しく、話題になり、売れました。「発売たちまち重版」という宣伝文句には憧れるけど、しょせん他のベストセラー作家さんのことだよなあと思っていました。が、まさかこの本でそういうことになるとは!
この「まさか」の意味は二つあります。
1 まさか藤井青銅ごときで。…これまで何十冊も出してきた本は死屍累々という駄目作家なので、そう思うんですね。
2 まさかこの企画で。…実は、この本の企画メモは2

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幸せな裏方

幸せな裏方

さぼっていた自著紹介を、ひさびさに再開します。

「幸せな裏方」は新潮社から出ました。ぼくが今までにやってきた仕事のコラム集です。元々はWeb連載していたもの。連載のキッカケは、
「これまでに経験してきたことは、『ラジオな日々』と『ラジオにもほどがある』に書いて来た。でも、どっちも物語の形で書いているので、流れの中に入れにくいエピソードがいっぱいある」
というぼくの言葉に、
「じゃ、それを書いてく

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同時代落語集

 またまた本が出ます! この一年で四冊…という藤井青銅史上最高頻度です。自分でも「どうしちゃったんだろう?」とあきれてます。この、ふだんのらりくらいとしている男が…。

 こういう本です。過去五年間に渡って、柳家花緑師匠に書いてきた落語脚本集です。(あらたに書くんじゃなく)それをまとめるだけだから、こんなに早く次の本が出せたわけですが…。

 古典ではなく新作の脚本集。なので、落語初心者、古典芸能

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