tapioca

夏が嫌い。 最近好きな作家はジョセフコンラッド。

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記事一覧

ツワブキ

知らない、野菜を手に取って でもそれは、知ってるものと 似ている 何にも似ていないものは 段々と私の世界から減ってきた そのことを苦く 寂しく思っているだろうか わか…

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2週間前
3

待ち合わせ

まだミモザが咲いているか 確かめに行った僕は 十日前、人だかりの中心にあった木々が 今日は素通りされていくのを目撃した 僕は君を探すように まだ黄色いミモザを探して…

tapioca
2週間前
2

一同は広島へ

その気配に怯えながら愛した 血の呪いからも 輪廻の鎖からも 本能の質量からも ついに逃れることが出来なくても それがわかっていても 君の手を取ったのは どんなに汚くて…

tapioca
4週間前
2

ミモザとヘッセ

ミモザ、ミモザ、ミモザよ 君の骸を囲ったミモザよ 君と共に炎に包まれたミモザよ 僕は君を探して あの部屋から春に引きずり出された ヘッセの絶望に触れながら 隣の女の…

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1か月前
3

錯覚

君が生きていることを 左手で確かめながら 過ぎてゆく時間 死へ向かってゆるやかに 強まる絆に縋りついた 離れてゆくのに 近づいてゆく 別れは僕たちを 分かちがたく結び…

tapioca
1か月前
3

手段

何かと関わる手段を 何かに倣うことをやめてみたい どうやってそれと関わるか それは自然と現れてくるもの 浮かび上がってくるもの 媒介者を限定しなくていい ある手段を…

tapioca
1か月前
3

きみ

君はあの雨の昼下がり 僕の手の中で永遠になった もう君を捕まえるものは何も無い 大空へ羽ばたき 太陽に触れても焼けることが無い 出会いの日からずっと 後悔することが…

tapioca
1か月前
4

ずっと

君を失うのが怖かった 出会った日からずっと ずっと怖かったけど 君がいなくなっても その気持ちは消えなかった 愛したそばから 僕の心は綻びはじめる 永遠を望むはしか…

tapioca
1か月前
3

雑感

最近、鳥のお世話マシーンと化している私ですこんにちは。 (最近か?) 彼は今(執筆開始時)も私の左手でお食事中です。 片手タイピングが速くなっていきます。 温度湿度…

tapioca
2か月前
7

左手

私の左手の中で生きているあなた ぬくもりで 身じろぎで あなたが生きていることを 私は確かめ続ける 声を出せなくなってから 心は次第に近づいた 愛は恐れを巻き込んで …

tapioca
2か月前
3

空間

答え を 探している 出そうとしている いつも 正解に〇をもらいたくて 考えていた あなたの気持ちは ぼくが考えてもわからないし ぼくの気持ちは あなたが考えてもわから…

tapioca
3か月前
2

無感動ショコラ

僕を支配していた あなたがいなくなった 僕の心に巣食い 僕の体を蝕み 僕を作りながら 破壊し続けたあなたが いなくなった 取り残されても あなたは消えなくて 僕はあなた…

tapioca
4か月前
4

心中

君が死んだら僕も死ぬ それって心中って呼ぶかしら いやいや後追いと言うのだよ 君を殺して僕も死ぬ それなら心中と呼ぶのかな いやそれは無理心中というやつだ 無理じゃ…

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5か月前
2

魂とはいつも どこかへ出て行きたがる そして出た先で園を作り その外へとまた出たがる 繰り返し繰り返しそうやって 浸かっては上がりを重ねて 創っては壊しを重ねて 拾っ…

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5か月前
7

文栄フ利マ京徒…出店決定

こんばんは~。 昨年…だっただろうか、文岳不利魔に申し込んだはいいものの、コロナが怖くて出店取りやめをしたのは。 今年もまあまあ悩んだけれど、いつかはリベンジする…

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6か月前
3

短詩集 嘘

1.明日がないなら未来のことは全部嘘だね 2.嘘つきと呼ばなきゃあの子は弱虫で済んだ 3.いつかバレるか誰かが知ってるホントのことも嘘のことも 4.いちごの数だ…

tapioca
6か月前
3

ツワブキ

知らない、野菜を手に取って
でもそれは、知ってるものと
似ている
何にも似ていないものは
段々と私の世界から減ってきた
そのことを苦く
寂しく思っているだろうか
わからない

父の書棚から
こっそりでなくヘッセ詩集を抜き取り
誰にも言わない旅に連れていく
私の日常は肉感を失っている
繋がりへの希求は煩わしくなり
バランスを欠いているのは
世界ではなく私であるか

ゆるやかに死にゆく誰かを
見送る時

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待ち合わせ

待ち合わせ

まだミモザが咲いているか
確かめに行った僕は
十日前、人だかりの中心にあった木々が
今日は素通りされていくのを目撃した

僕は君を探すように
まだ黄色いミモザを探して歩き回った
そして端っこの方に
すみっこの方に
楽し気に揺れている黄色の塊を見つけた

君だ
君が僕を待っていてくれた
君が僕にとっておいてくれた
僕は愛しく眺め
そっと触れた

君の愛らしさに敵うものなどこの世には無い
それでも僕は

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一同は広島へ

その気配に怯えながら愛した
血の呪いからも
輪廻の鎖からも
本能の質量からも
ついに逃れることが出来なくても
それがわかっていても
君の手を取ったのは

どんなに汚くてもそれを
愛と名付けるしかなかった
どんなに痛くてもそこへ
向かうしかなかった
あの頃の僕を

ミモザとヘッセ

ミモザ、ミモザ、ミモザよ
君の骸を囲ったミモザよ
君と共に炎に包まれたミモザよ
僕は君を探して
あの部屋から春に引きずり出された

ヘッセの絶望に触れながら
隣の女の会話が耳に入ってくる
生きる者は興味深い
とうに死んだ詩人より

初七日だの四十九日だの
生者はとかくうるさくする
君は何の悪事も働かなかった
勲章に相応しくても
裁きを受ける謂れはない

だから君よ早く生まれ変わって
僕の手の中に戻

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錯覚

君が生きていることを
左手で確かめながら
過ぎてゆく時間
死へ向かってゆるやかに
強まる絆に縋りついた

離れてゆくのに
近づいてゆく
別れは僕たちを
分かちがたく結びつける

共にすごした日々も
出会う前の僕も
ひとりになった後のことも
すべて同じことだ
君の気配で満たされている

死を恐れ怯えながら
君と世界の片隅で生きてきた
世界中のどんな不幸も
君に振りかからぬように願った

愛に迷いがな

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手段

何かと関わる手段を
何かに倣うことをやめてみたい
どうやってそれと関わるか
それは自然と現れてくるもの
浮かび上がってくるもの

媒介者を限定しなくていい
ある手段をもって
関わることが困難であっても
確かに何かと常に関係して
生きているのだから

僕はどう世界と関わる?
僕はどう君と関わる?
それを規定した途端
全てをつまらなくしてしまう

想いの望む姿を
探り出して掘り当てていく
感情の行く先

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きみ

君はあの雨の昼下がり
僕の手の中で永遠になった
もう君を捕まえるものは何も無い
大空へ羽ばたき
太陽に触れても焼けることが無い

出会いの日からずっと
後悔することが怖くて
毎日愛の言葉を囁き続けた
それが自分自身のためだと恥じていたが
君を失って気付く
君が好きだと言ってくれたのは
僕を好きでいてくれたからなのだと

後悔を先に立てようとすると
別の後悔が生まれる仕組みらしい
とにかくそれはやっ

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ずっと

君を失うのが怖かった
出会った日からずっと
ずっと怖かったけど

君がいなくなっても
その気持ちは消えなかった

愛したそばから
僕の心は綻びはじめる
永遠を望むはしから
時が漏れ出てきて
僕はゆっくりと溺れていく

恐怖の混じった喜びは
胸を繰り返し貫いた
そうだいつかまた孤独になる
手を離さなければならない日が来る

どれほどの時間を過ごしても
僕たちは決してひとつになることはない
いつも出会

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雑感

最近、鳥のお世話マシーンと化している私ですこんにちは。
(最近か?)
彼は今(執筆開始時)も私の左手でお食事中です。
片手タイピングが速くなっていきます。

温度湿度を上げ、
食べさせ、飲ませ、糞をチェックして処理し、
住まいはバリアフリーにして、
おがくずを替え、汚れた木やおもちゃを洗浄。
調子のいい日は一時間ごとに食べてくれる!

彼は老鳥で腎臓が弱っていて、
獣医さん曰く「不味くて皆(鳥の皆

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左手

私の左手の中で生きているあなた
ぬくもりで
身じろぎで
あなたが生きていることを
私は確かめ続ける

声を出せなくなってから
心は次第に近づいた
愛は恐れを巻き込んで
どんどん膨れ上がっていく

後悔を恐れて
懺悔のように
謝罪のように
ただ抱いて過ごす
不自然な暖冬を
越えたらふたりで
痛みのない世界へ

私の左手に棲みついたあなた
今あなたとひとつになって生きている
だったら一緒に行きたいよ

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空間

答え を
探している
出そうとしている
いつも
正解に〇をもらいたくて
考えていた

あなたの気持ちは
ぼくが考えてもわからないし
ぼくの気持ちは
あなたが考えてもわからないし
ぼくもあなたも
自分の気持ちがわからない

でもなぜか
ぼくは証拠を掻き集めて
人の気持ちを決めようとしている
愛の証明
悪意の証明

いくら記憶を旅しても
道の駅は見つからない
暗い道は地獄を巡って
終わらない苦痛のため

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無感動ショコラ

僕を支配していた
あなたがいなくなった
僕の心に巣食い
僕の体を蝕み
僕を作りながら
破壊し続けたあなたが
いなくなった

取り残されても
あなたは消えなくて
僕はあなたの形にくりぬかれたまま
床に転がって天井を見上げている

手に入って求めるのをやめたら
嫌悪と憎悪が暴れ出す
悲しみと痛みは
存在を認められやしない

手に入れるどころかその手で作り出したのだから
好きに壊して遊んでいたんだろうね

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心中

君が死んだら僕も死ぬ
それって心中って呼ぶかしら
いやいや後追いと言うのだよ

君を殺して僕も死ぬ
それなら心中と呼ぶのかな
いやそれは無理心中というやつだ

無理じゃなければいいのかい
そうそうお互い望んで死ぬのが
無標の心中の指すところ

一家心中はどうなのさ
子供は同意していないでしょう
そうだね三人以上は複雑だね

夫婦心中って言葉はないね
そうだね夫婦はたぶん
別れるか殺し合うんじゃない

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魂とはいつも
どこかへ出て行きたがる
そして出た先で園を作り
その外へとまた出たがる
繰り返し繰り返しそうやって
浸かっては上がりを重ねて
創っては壊しを重ねて
拾っては捨てを重ねて
入っては出てを重ねて

魂とはいつも
ひとところに留まりたがらない
だのに人はいつもそれを
どこかへ縛り付けようとしている
己を誰かに
誰かを己に
心を思想に
身体を現世に

どこにも依らない魂は
いつも宙を舞ってい

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文栄フ利マ京徒…出店決定

こんばんは~。
昨年…だっただろうか、文岳不利魔に申し込んだはいいものの、コロナが怖くて出店取りやめをしたのは。
今年もまあまあ悩んだけれど、いつかはリベンジするだろうと思ったので、
いつやるの!?今でしょ!?ってことで、申し込み&参加費支払いが完了しました。

何を出品しようかな?とちょっとワクワク。
そして何を着るかとか、のぼりとか看板とか色々準備もしなくては…。
焦らない焦らない。
自分が作

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短詩集 嘘

短詩集 嘘

1.明日がないなら未来のことは全部嘘だね

2.嘘つきと呼ばなきゃあの子は弱虫で済んだ

3.いつかバレるか誰かが知ってるホントのことも嘘のことも

4.いちごの数だけ作り笑いした人生

5.嘘が描く混沌と矛盾のマーブル模様が世界ってやつさボーイ

6.100万部売れたら何でも正義です 吸い込まれてくぼくのまごころ

7.心にもないことを言えるようになったら大人なんだね

8.本当のことを話すには

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