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おうちで中華 - 酸豆角(ササゲの漬物)

おうちで中華 - 酸豆角(ササゲの漬物)

ササゲ。普通に日本で暮らしていたら、縁の薄い野菜だと思う。乾燥させた豆が赤飯に使われていることを知っている人も一部だろうし、生のササゲなんて食べ方をイメージできない人がほとんどではないだろうか。

一方、中国では極一般的な野菜で、炒めたり揚げたり煮込んだり漬物にしたりする。今日紹介するのは、酸豆角(ササゲの漬物)。ササゲはインゲンより皮が硬く、そのままだと魅力が分かりにくいものだが、二週間ほど漬け

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鶏トマトそばのスープ活用

鶏トマトそばのスープ活用

メシ通さんで1か月ちょい前に発表した鶏トマトそば、おかげさまで多くの方に読んでいただけました。

ありがとうございます。

そこで、「こんな使い方もできるよ」というのを3つほどご紹介。少し多めにスープを作って、副菜づくりに活用してみますね。

青菜のおひたし

①鶏トマトそばのスープを、常温になるまでおきます。そばの場合は最後にごま油をふりますが、おひたしの場合はなしで。

②ゆでた青菜にかけて最

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週3日の自炊で食材を使い切るレシピ 6月 #週3レシピ

週3日の自炊で食材を使い切るレシピ 6月 #週3レシピ

●初めて読まれる方へ(企画内容をご存知の方はすっ飛ばしてください!)週3レシピは、ファッション雑誌の着回しコーデのように「常備食材に旬の食材や定番食材を5つほど買い足して、週3日の自炊で使い切るためのレシピ」です。常備食材や基本の調味料については初回を参照ください。

今月のテーマは薬味です。

●6月の食材

旬の食材:大葉、ミョウガ、ネギ、生姜、オクラ、ナスそれぞれ1パック
定番食材:豚バラ肉

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ピータン豆腐の作り方

ピータン豆腐の作り方

ピータンはアヒルの卵をアルカリ性の条件下で凝固させるめずらしい食べ物。英語ではcentury egg、フランス語ではŒuf cent ansと言います。日本語にすると百年卵という感じでしょか。

香港あたりでは生姜の砂糖漬けと一緒に食べたりしますが、日本や台湾での定番は豆腐とあわせること。

外で食べると高いピータンですが、自分でつくれば安価です。

このあひるがかわいい。それでは材料です。

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CRAFTSMAN2.0   ~すべてのクラフトマンが、 新しい価値を創造し続けるために~

CRAFTSMAN2.0   ~すべてのクラフトマンが、 新しい価値を創造し続けるために~

CRAFTSMAN2.0宣言
伝統的な技と知識をもとに、最良の製品を自らの手で作り出す「CRAFTSMAN=職人」が、どんどん姿を消していっています。

古来、人間は、木や骨から武器を作り、土から器を作り、鉄を製錬して道具を作って、生活を豊かにしてきました。「人類の本質」ともいえる手仕事が失われていっていることに、さびしさを感じる一方で、最良の製品を作っているだけでは時代に淘汰されていく、というこ

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ワンランク上のオムレツを作るコツは15分前に塩を入れること

ワンランク上のオムレツを作るコツは15分前に塩を入れること

オムレツは卵料理の代表的存在。オムレツには焦げ目をしっかりとつける外国式の方法と、木の葉型に折り込み焦げ目をつけない日本式の2種類が存在します。後者のオムレツは僕が調理師学校に入った時の卒業課題の1つで、布巾を卵に見立てて、フライパンの柄をトントンと叩くのを練習したものです。

オムレツ 1個分
卵   3個 L玉使用
塩   小さじ1/4(1g) (指3本でつまむとだいたい1gです)
バター 

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マッシュルームとパルメザンチーズのサラダ

マッシュルームとパルメザンチーズのサラダ

先日、マッシュルームは洗ってもよい、という趣旨の記事を書きましたが、その時うっかり

実際はマッシュルームの皮を剥いても、味をしっかりと感じます。

と書きました。それで『皮をむくってどういうことですか?』というコメントを頂いたので説明します。こういうコメント、とても助かります。説明不足ですみません。

わかりやすいようにブラウンマッシュルームを買ってきました。ホワイトマッシュルームでも同様です。

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新玉ねぎのロースト

新玉ねぎのロースト

新玉ねぎの季節です。ただ丸焼きにするだけでも美味しいのですが、一手間を加えてごちそうにします。

これ『新しい料理の教科書』掲載した料理なのですが、noteに載せてなかったことに最近気づきました。遅れましたがようやく掲載します。本に載せたのは簡略化させたバージョンですが、こちらはバニラバターを塗るなどやや手が込んでいます。こんなのできないという方は本を参考にしてください(笑)

新玉ねぎです。この

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タケノコはなにと組み合わせるか〜タケノコのソテー、ブルーチーズソース〜

タケノコはなにと組み合わせるか〜タケノコのソテー、ブルーチーズソース〜

旬の食材タケノコ。日本料理での定番はタケノコご飯や若竹煮といったところ。

共通する香り成分を持つ食材同士は相性が良い──いわゆるfoodpairling仮説──から食材を検索できるサイト〈Foodpairling.com〉で、タケノコと相性のいい食材を調べたところ、香り成分がもっとも共通するのはソブラサーダソーセージ(スペインの生チョリソ)とゴルゴンゾーラチーズという結果。

正直、とうもろこし

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アイスクリームメーカーいらずのアイスクリーム

アイスクリームメーカーいらずのアイスクリーム

アイスクリームを作るにはアイスクリームメーカーが必要です。アイスクリームメーカーには内蔵されたコンプレッサーで冷却するタイプと、あらかじめ冷やしていた冷凍容器で冷やす二つのタイプがあります。家庭用として普及しているのは後者。僕が子供の頃、家にはペンギンの絵が描かれた『どんびえ』というアイスクリームメーカーがあって、夏になると準備して色々とつくった記憶があります。

事前に冷やしておくタイプは冷凍庫

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カンタンで濃厚なレバーペーストの作り方

カンタンで濃厚なレバーペーストの作り方

以前はたまにケータリングなどで料理をしていたのですが、そのときに定番でお出ししていたのがこのレバーペーストです。よく「作り方を教えてください」と言われるので、こちらで公開します。

鶏レバー 正味100g程度
牛乳   125cc
水    125cc
塩    10g
バター  65g〜70g
ブランデー おおさじ 1

昔は本当にいろいろなものを入れていたんですが、だんだんシンプルになってきて

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さわらの西京焼き

さわらの西京焼き

さわらの西京焼きは冷蔵庫で保存できるのでつくっておくと便利です。秘密の材料は「甘酒」。西京焼きは西京味噌という麹の割合の多い味噌をつかうのが本式なのですが、実際には西京味噌として売られていてもそれほどの品質ではない味噌も。そこで麹と米の混合物である甘酒を混ぜることで味を安定させることができます。

さわらの西京焼き
さわら  
塩    重量の1%
西京味噌 100g(普通の米みそでも大丈夫)

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マスタード入りのタプナードソース(黒オリーブのペースト)

マスタード入りのタプナードソース(黒オリーブのペースト)

以前、タプナードをご紹介しましたが、あちらはパンに塗っても食べられるようなソースでした。今回は僕がよく使うマスタード入りのタプナードソースのレシピです。あいかわらず家の料理ではまったく参考にならないかもしれませんが、こんな料理もあるんだな、くらいの気持ちで読んでください。

マスタード入りのタプナードソース
黒オリーブ 150g(種抜き)
ケッパー  15g
粒マスタード 20g
アンチョビ  3

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ニンジンのサラダ 味の違いは塩を振るタイミングにあり

ニンジンのサラダ 味の違いは塩を振るタイミングにあり

パリにある三つ星レストラン「アルページュ」は野菜料理で有名。シェフのアラン・ パッサールさんは火入れの的確さで名が知られたシェフでしたが、狂牛病騒動などをきっかけに野菜料理の探求にのりだし、現在も三ツ星を維持しています。

数年前にアラン・パッサールさんが「le point」というサイトで野菜料理の連載をしていたのですが、その一つで『ニンジンのサラダ』を紹介していました。その作り方がちょっとおもし

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