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理論って万能?【危険な理論やイデオロギーの使い方】

理論やイデオロギーの性質を理解せず使うと大変危険です。
現代日本(とくに政治の世界)では理論やイデオロギーの使い方を間違うことで、国家が危機的な状況に陥っていることが散見されます。

意外と知られていない理論やイデオロギーの危険性と、その対策として一つの使い方を提示します。

[理論とイデオロギーの説明]
理論は状況を切り取って「○○状況(前提)だったら○○理論が正しい」このような構成になっている体系です。
・原理や法則をよりどころに、状況に対し筋道を立てます。

イデオロギーの意味は、政治や社会思想における思想の傾向、つまり「物事に対する考え方、世界観」です。
・基本的に○○イズム、○○主義も同じ意味です。

[理論やイデオロギーの危険な使われ方]

〈理論の危険性〉
理論を作る時「ある状況(前提)を想定して」その状況で機能するように理論を作ります。
・前提が変化したり、想定が動くと理論を考えることができないから、前提を固定し、○○だったら○○と考える必要があるからです。

つまり状況(前提条件)によって使えたり、使えなかったりする性質を持っています。
例:○○の状況だったら使える○○理論も、××の状況だったら○○理論は使えない。

単純なことですが、ありがちでとても危険なミスです。この単純なことを間違ったことで日本は30年経済不調ですから(笑)
・簡単に言うと好景気用の理論を、不景気で使っています。

〈イデオロギーの危険性〉
これも上記に似ていますが、イデオロギー危険性は「○○が正しい」と固定化してしまうことにあります。
現実の状況は変化してしまうので、「○○が正しい」が何時でも万能という訳にはいきません。

例えば道徳という一つの正しさがありますが、戦場という状況では道徳的な正しさを持っていると負けてしまいます。
これは一つの正しさを固定化してしまうと、状況に対応できず最悪の未来が訪れることの最も分かりやすい例です。

[対策/解決法]
現実の状況は否応なく変化してしまうので、状況(前提条件)に応じて理論やイデオロギーを使い分ける必要があります。
・理論やイデオロギーは状況に対して使い分ける「道具」とイメージしてもらうと分かりやすいです。

一つに固定化や肩入れせず、現実の状況に応じてどの「道具」が使えるのか選択していく必要があります。

[まとめ]
①一つの善悪の判断や理論が何時でも絶対に正しく、万能ということは無いので盲信に注意しよう!

②現実の状況(前提条件)は常に変化する。現実をよく見て状況を把握する必要がある。

③状況(前提条件)に応じて理論やイデオロギーを「道具」として使い分けよう!

状況に応じてベストな正しさや理論があります。使い分けに気をつけることで現実に正しく対応することで、
現状に不一致な理論やイデオロギーを使い危機的な状況に陥ることを回避しましょう!

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