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2018年2月の記事一覧

ガマンの鎧を着ている人の話

ガマンの鎧を着ている人の話

自分が「ガマンの鎧を着た人」だと気がついたのは30歳だった。

もちろん生きていれば誰もがガマンをした経験はあるし、「わたしは誰よりもガマンをしてきたのよ!」と不幸自慢をしたいわけではない。むしろ他人から見たら「さんざん好き勝手にやってきたじゃないか」と言われるくらいだと思う。

自分では選べないような家庭環境や経済状況でガマンすることは少なからずあったし、生まれ持った見た目や体質で他人を羨ましい

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生きたInformation Architecture

生きたInformation Architecture

昨日は、World IA Day 2018 Tokyoでの「曖昧さと不確実性」というタイトルでの講演だった。はじめて逐次通訳が入る形での講演だったが、話の仕方や時間コントロールがむずかしかった。

イベント自体のテーマが「IAの倫理と哲学」だったので、「情報はそもそも曖昧で不確実なものである」ことを伝えたいとして話をした。
背景としては「常識だと思っていたものが大きく変化する時代」において、「どう

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すぐやる。ちょっとでもやる。

すぐやる。ちょっとでもやる。

打ち合わせが終わり、お酒もまわり、夜も深まった山手線のなか。これから帰って、久しぶりに泊まりに来る友人と( きっとずいぶんと夜更かしをして )つもる話をする予定。さらにそのあと、noteエッセイの原稿も待ち構えている。

そんなとき、古賀史健さんのnote記事を読んだ。「写経はいいですよ」と、そう書かれている記事と解釈した。( ちなみに写経とは、誰かの文章をそっくりそのまま書き写すことをいう )そ

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デザイナーがいないスタートアップを支援します。

デザイナーがいないスタートアップを支援します。

僕がグッドパッチを創業したのは2011年9月ですが、この6年半でスタートアップシーンは大きく変化しました。投資家の数は急激に増え、企業も積極的にスタートアップに投資をするようになり、資金調達額は昔なら1億や2億で大型調達だったのが10億以上の資金調達も珍しいものではなくなりました。
今の日本は起業家にとっては本当に良い場所になったなと感じます。

グッドパッチはUI/UXのデザイン会社でもあり、資

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SoundFlowerとwriter.appを使った、自動文字起こし術決定版

SoundFlowerとwriter.appを使った、自動文字起こし術決定版

文字起こしは、記事をつくる上で大事な工程のひとつ。

でも取材が終わった瞬間に、取材に行く前にやっていた“すぐにやらなければいけない仕事”をやったり、他の人から頼まれたタスクをやっているうちに、文字起こしがどんどん後回しになって億劫に。それなら、早いうちにクラウドワークスに出した方が効率がいいなと思って、ここ最近はそうしていました。

・・・

そんなとき、こんなツイートを目にして、文字起こしを自

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音声入力で文章作成を爆速化する方法

音声入力で文章作成を爆速化する方法

~私が1500字のブログを45分で完成させている方法ぜんぶ晒す~こんにちは。

音声入力では、漢字変換をする必要がなく、またタイピングよりも速く入力することができます。
私は音声入力を始めてから、ブログを更新できる頻度が3倍くらいになりました。
(以前は1日1回がやっとでしたが、今は楽々1日3回くらい更新しています。)

毎日楽しく使っている音声入力のことをお伝えしたくて、
また、いま音声入力を使

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デザイナーとしての「ゆるやかな死」

デザイナーとしての「ゆるやかな死」

アダルト業界でデザイナーとして働いていた頃、
あるデザイナーの「ゆるやかな死」を見たことがある。

ここでいう「ゆるやかな死」というのは、
「アウトプットの決定的な低下」のこと。

エースデザイナーの「異変」その人(以後、Nさんとします)は僕が新卒入社する前から、DVDジャケットのデザインを1ヶ月で10点前後作り続けている現役バリバリのグラフィックデザイナーだった。

月で10点は、ジャケット以外

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CBO(最高ブランディング責任者)と企業経営の深い関係性について

CBO(最高ブランディング責任者)と企業経営の深い関係性について

現在、私はスタートアップ向けのブランディングから、複数社の企業のCBO(最高ブランディング責任者)でジョインしているのも、最初からではなく、ブランディングを通して、CEOや経営層から「なぜ?」に答えていくうちに、ブランディングを通して経営に関わる立場になっています。

経営者から質問でよくあるのが「ブランディングで売上が上がるのか?」の質問に、答えるために仮説検証した上で、企業経営や投資にも影響を

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深く考える訓練、その2

深く考える訓練、その2

大学の授業用のサブ教材として、生徒に「深く考える」トレーニングの資料を作ってる。今回はその第2回目。

ひきつづき入門用の実践フレームワークを紹介。今回は、Pro-Con Lists(長所・短所リスト) だ。まだまだ簡単モード。

「長所・短所リスト」日本語にすると身も蓋もないが、"Pro-Con"とは長所・短所のことだ。この方法は、複数のプランから最も優れた候補を選ぶために用いる。

以下のよう

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「手段が目的化」してしまうシンプルな原因

「手段が目的化」してしまうシンプルな原因

みなさんは先輩や上司から「お前は手段が目的化してんだよ!」って言われたこと、ありませんか?

何故そんなことを言われなければならないのか、解説しましょうそうしましょう。

目次1.トイレが汚れてきた時の解決手段
2.手段が目的化する原因
3.具体と抽象を使いこなす

1.トイレが汚れたら普通どうする?

※そもそも今回はロジカルシンキングの話なので、ロジックツリーを使って説明していきます

【トイ

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晩婚家庭に生まれて

晩婚家庭に生まれて

働き方や生き方が多様になって、ある程度歳を重ねてから結婚する人も増えてきた。

実際、私はもういい年齢で、大学の同級生たちには「きみに結婚願望なんてあるの? 絶対ないでしょ」と笑われる。こういう選択肢を臆せず選べる時代になった恩恵に甘えて、徒らに日々を過ごしている。

人生訓を述べる資格はない。でも、「今後、子どもを持ちたいな」という人に向けて、ある記録を残しておこうと思う。

晩婚家

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デザインの世界への招待状  #4 デザイン界が置かれた現状

デザインの世界への招待状  #4 デザイン界が置かれた現状

こんにちは。アートディレクターの三宅佑樹(@yuki_miyake)と申します。ビジュアルデザインやブランドコンサルティングなどを行うICVGというデザイン会社の代表をしています。

デザインの社会的活用を推進するためにはデザインをもっと身近な存在にする必要がある。その方法の1つとして、他分野からデザインの世界に入ってみようかなと考えている人をメインの対象として、広い意味での「デザイン」の世界を案

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本当はこんな話をしたかった。CXO Night #2

本当はこんな話をしたかった。CXO Night #2

こんにちは。THE GUILDのこばかなです。昨日CXO Nightというイベントに登壇してきました。時間が限られていたので、あまりうまく喋れなかったなぁと反省しつつ、色々と補足しながら私が話した内容をご紹介します。

自己紹介をお願いします。私は多摩美のグラフィックデザイン学科を卒業し、新卒でDeNAに入社しました。1年間UIデザイナーとして働いた後に転職し、昨年4月からTHE GUILDで働い

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