LittleVaaader/ファミリーヒストリー

ファミリーヒストリーを通じて歴史探偵をしています。普段はサラリーマンをしていますが、n…

LittleVaaader/ファミリーヒストリー

ファミリーヒストリーを通じて歴史探偵をしています。普段はサラリーマンをしていますが、noteへの投稿が日課となり毎日文章と向き合う日々です。青春愚連隊「マサオ」という曲でCDメジャーデビュー経験あり。いまでは、巷のスナックで歌を披露しオジさま達を盛り上げる活動をしています。

マガジン

  • 息子に紡ぐ物語

    1男1女の子供を持つ平凡なサラリーマンと、父で作家の「長谷部さかな」は、不思議なキッカケから毎日メールをやりとりすることに。岡山県の山奥にある見渡す限りの土地や山々はどのように手に入れたのか。ご先祖様のファミリーヒストリーを追い求め事実と逸話を考察する歴史ロマン。息子へ紡ぐ物語。

  • 【341日目〜365日目】息子へ紡ぐ物語

    【あらすじ】:コペルニクスや養老孟子、フランクルなどの考えに沿って、人生とはなにかという答えをファミリーヒストリーの視点で自分たちなりの答えに導いていく。子孫たちに紡ぐお話し「息子へ紡ぐ物語」の最終章

  • 息子へ紡ぐ物語_【より道‐全集】

    自らのファミリーヒストリーを辿りながら、日本の歴史を記してきた「より道」シリーズ。

  • 【321日目〜340日目】息子へ紡ぐ物語

    【あらすじ】:コロナ入院から退院した父は、身体や思考の変化がうまれてきた。それは、「人生の意味」について哲学的について、より深く考えるということ。致死率100%の病を患っていると申告された後期高齢者が死とむきあい、人生をどのように振り返るのか。また、その意思を引き継ぐ息子は何を学び何を思うのか。

  • 【301日目〜320日目】息子へ紡ぐ物語

    【あらすじ】:後期高齢者の父がコロナに感染して入院。一時危険な状況になったが、ヤマを越えて徐々に回復してくると、コロナの種類は、オミクロン株ではなくデルタ株だということが判明した。そして、退院後の「くらし」の変化がはじまる。

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■【道しるべ】『息子へ紡ぐ物語』

1)サダメ やはり、父の文章は全然違う。 何か自分にしかできないことはないかと考えて、自分の人生を「ブログ」に書きだすことにした。ほんの遊び程度の気持ちで。 何…

【365日目】エンディングーー終点は浅草

ご隠居からのメール:【エンディングーー終点は浅草】 私は「終わりよければすべてよし」というタイトルの随筆で永井荷風の日記『断腸亭日乗』を紹介したことがある。勝手…

【364日目】伝蔵さんからのおくりもの

「今回の伝蔵さんが残した言葉は『息子へ紡ぐ物語』のいや、ファミリーヒストリーの真意なんじゃないかな」と、物語作者のLittle Vaaaderはコメントしている。その意見を採…

■【より道‐121】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_鹿之助と牛之助

1566年(永禄九年)尼子一族は、尼子経久の孫、尼子晴久の死からわずか五年の月日で滅亡してしまいました。 このような状況を室町初期に活躍した、ご先祖さまたちは、予想…

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ご隠居からのメール:【死ぬことの意味】 生きることに意味があるとすれば、死ぬことにも意味があるはずだ。心理学者フランクルは、発想を180度転回させて、自分の人生の…

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ご隠居からのメール:【まん延防止等重点措置全面解除】 2021年2月13日、非常事態宣言に代わって、新設適用された「まん延防止等重点措置」が本日をもって全面解除された…

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ご隠居からのメール:【病むことの意味】 病むことにも意味があるとすれば、それはどんな意味だろうか。病むという体験をしてよかったという意味かもしれない。 我が八十…

■【より道‐120】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_尼子氏の滅亡

出雲国の守護代であった、尼子経久は、京極氏の意思を継ぎ、山陰山陽の11ヶ国を制するほどの時代を築きました。 その後、家督を継いだ孫の尼子晴久は、安芸の国人、毛利元…

【360日目】:老いることの意味

ご隠居からのメール:【老いることの意味】 老いるとはどういうことか。開けてびっくり玉手箱、太郎は白髪のおじいさん、という悲哀をかみしめることか。いや、白髪は一本…

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ご隠居からのメール:【生きることの意味】 入院中はヒマがたっぷりあり、養老孟司『バカの壁』を二度にわたって読む機会に恵まれた。これもコロナのおかげである。 世の…

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ご隠居からのメール:【健康経過観察(三回目)】 順天堂大学付属浦安病院で三回目の健康経過観察を受けた。間質性肺炎の炎症はほとんど消えており、新しくできた炎症は一…

■【より道‐119】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_尼子晴久という男

尼子経久は、「応仁の乱」という、足利将軍家の因果応報の時代に生まれました。青年期になると家督を継いで11年間も続いた戦乱の後処理を進めるも、室町幕府から難癖をつけ…

【357日目】:緊急事態宣言かまん延防止措置など重点措置か

ご隠居からのメール:【緊急事態宣言かまん延防止措置など重点措置か】 新型コロナウイルスの感染症対策として日本政府がこれまでに発出したのは緊急事態宣言が四回、まん…

【356日目】:心が先か神経が先か

ご隠居からのメール:【心が先か神経が先か】 ニワトリが先か、タマゴが先か。心が先か、神経が先か。「心を整える」のが先か、「自律神経を整える」のが先か。 この難問…

【355日目】ナムアミダブツかアーメンか

ご隠居からのメール:【ナムアミダブツかアーメンか】 人間は罪深い存在である。常日頃は勇ましい言動をしていても、死の淵に直面すると、気が弱くなり、神仏に頼りたくな…

■【より道‐118】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_塩冶興久という男

いつの頃か、尼子経久の活躍は、西の覇者、大内義興を凌駕するほどになったようです。 その背景には、同族で近江国守護の六角定頼と通じていたことから、十二代将軍・足利…

■【道しるべ】『息子へ紡ぐ物語』

■【道しるべ】『息子へ紡ぐ物語』

1)サダメ

やはり、父の文章は全然違う。

何か自分にしかできないことはないかと考えて、自分の人生を「ブログ」に書きだすことにした。ほんの遊び程度の気持ちで。

何故、このような気持ちになったかというと、、、まぁ、世代交代。と言えば、格好がつくかもしれないけど、仕事で大きなプロジェクトリーダーを任されたときに、政治的にはしごをはずされて、周りからの賛同も得ることができず、プロジェクトを頓挫させて

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【365日目】エンディングーー終点は浅草

【365日目】エンディングーー終点は浅草

ご隠居からのメール:【エンディングーー終点は浅草】

私は「終わりよければすべてよし」というタイトルの随筆で永井荷風の日記『断腸亭日乗』を紹介したことがある。勝手ながら、この「息子へ紡ぐ物語」のエンディングとなるべき終点にも浅草を選び、「終わりよければすべてよし」にしたいと思う。

「息子へ続く物語」は突然死した従弟の葬式を息子が手伝ってくれたことから、それまで父方と母方の親戚や先祖についてほとん

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【364日目】伝蔵さんからのおくりもの

【364日目】伝蔵さんからのおくりもの

「今回の伝蔵さんが残した言葉は『息子へ紡ぐ物語』のいや、ファミリーヒストリーの真意なんじゃないかな」と、物語作者のLittle Vaaaderはコメントしている。その意見を採用して、現代語訳「でんぞうさんからのことばのおくりもの」を【364日目】に再掲することにしよう。

伝蔵さんの言葉をかみくだいた現代語訳、よくわかると息子が言ってくれたのは心強いが、気がかりなのは、中学生の孫息子や小学生の孫娘

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■【より道‐121】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_鹿之助と牛之助

■【より道‐121】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_鹿之助と牛之助

1566年(永禄九年)尼子一族は、尼子経久の孫、尼子晴久の死からわずか五年の月日で滅亡してしまいました。

このような状況を室町初期に活躍した、ご先祖さまたちは、予想していたでしょうか。さすがの佐々木道誉も、100年後の日本という国がこれほどまで、混乱の世になるとは、想像もしていなかったはずです。

それでも、佐々木一族のDNAは、最後の最後まで足掻き続けました。それは、尼子再興軍を結成して、月山

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【363日目】:死ぬことの意味

【363日目】:死ぬことの意味

ご隠居からのメール:【死ぬことの意味】

生きることに意味があるとすれば、死ぬことにも意味があるはずだ。心理学者フランクルは、発想を180度転回させて、自分の人生の意味について考えるのではなく、他人が人生の意味を考えるのを助けることに自分の人生の意味があると考えた。そのリクツを応用させてもらえば、他人が死の意味を考えるのを助けることに自分が死ぬ意味がある。

たとえば、「仏さまは人をいちばんよい時

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【362日目】:まん延防止等重点措置全面解除

【362日目】:まん延防止等重点措置全面解除

ご隠居からのメール:【まん延防止等重点措置全面解除】

2021年2月13日、非常事態宣言に代わって、新設適用された「まん延防止等重点措置」が本日をもって全面解除された。では、コロナウイルスのまん延が防止され、パンデミックの世界的流行が終息したのかというと、そんなことはない。

チマタではコロナ感染拡大第七波襲来のリスクがささやかれている。それもそのはずで、感染者数、死者数ともにそれほど大きな減少

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【361日目】:病むことの意味

【361日目】:病むことの意味

ご隠居からのメール:【病むことの意味】

病むことにも意味があるとすれば、それはどんな意味だろうか。病むという体験をしてよかったという意味かもしれない。

我が八十三年の生涯をふりかえると、風邪、結核、脳梗塞、肺炎という四種類の病気を罹患した記憶が残っているが、いずれの場合も、無事恢復している。恢復していなければ、こうして生きながらえて、駄文を書き散らすこともない。そう考えると、病むことの意味には

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■【より道‐120】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_尼子氏の滅亡

■【より道‐120】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_尼子氏の滅亡

出雲国の守護代であった、尼子経久は、京極氏の意思を継ぎ、山陰山陽の11ヶ国を制するほどの時代を築きました。

その後、家督を継いだ孫の尼子晴久は、安芸の国人、毛利元就の吉田郡山城を攻撃するも、退陣する結果となり、一時的に勢力を衰退させてしまいましたが、再び、国人たちを配下に治めて、ついには、8ヶ国の守護大名にまで、勢力を拡大させました。

しかし、最終的に西国の覇者となる人物は、毛利元就です。

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【360日目】:老いることの意味

【360日目】:老いることの意味

ご隠居からのメール:【老いることの意味】

老いるとはどういうことか。開けてびっくり玉手箱、太郎は白髪のおじいさん、という悲哀をかみしめることか。いや、白髪は一本も残っていないぞ。歯もみんな抜けてしまった。目は一寸先も見えない。そのうえ、足腰はめっきり衰え、味覚嗅覚障害に悩まされ、認知症が進行中の老いさらばえた身体ーーこの状態で生きていくことに何の意味があるのか。

それでも意味はあるのだと、フラ

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【359日目】:生きることの意味

【359日目】:生きることの意味

ご隠居からのメール:【生きることの意味】

入院中はヒマがたっぷりあり、養老孟司『バカの壁』を二度にわたって読む機会に恵まれた。これもコロナのおかげである。

世の中には、「話せばわかる」と思っている人がいる人が多いが、それはウソか、幻想であると、養老先生はいう。人間同士がお互いに理解したいと思っても、口先だけのことばで理解しあうのは不可能に近く、たいていの人間は話してもわからない。そのうち、テロ

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【358日目】:健康経過観察(三回目)

【358日目】:健康経過観察(三回目)

ご隠居からのメール:【健康経過観察(三回目)】

順天堂大学付属浦安病院で三回目の健康経過観察を受けた。間質性肺炎の炎症はほとんど消えており、新しくできた炎症は一切見られないので、ほぼ完治したみてよいと医師はいう。これにて一件落着である。めでたし、めでたし。

ただし、緩下剤として酸化マグネシウム錠とピムロ顆粒一か月分の処方箋を渡された。一か月後からは市中のかかりつけクリニックから処方箋をもらって

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■【より道‐119】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_尼子晴久という男

■【より道‐119】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_尼子晴久という男

尼子経久は、「応仁の乱」という、足利将軍家の因果応報の時代に生まれました。青年期になると家督を継いで11年間も続いた戦乱の後処理を進めるも、室町幕府から難癖をつけられ、落人となってしまいまいます。

その後、自らの主城、月山富田城を奪還することに成功しますが、そのころからでしょうか。道理の通らない無秩序で、武士道という拠り所のみで支えられた戦国の世を、尼子経久は、その潮流に身を任せ、一気に領土を広

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【357日目】:緊急事態宣言かまん延防止措置など重点措置か

【357日目】:緊急事態宣言かまん延防止措置など重点措置か

ご隠居からのメール:【緊急事態宣言かまん延防止措置など重点措置か】

新型コロナウイルスの感染症対策として日本政府がこれまでに発出したのは緊急事態宣言が四回、まん延防止等重点措置が二回である。それぞれの適用期間は次の通り。

このうち、第二回目のまん延防止等重点措置の適用期間中には私自身も感染が確認され、入院を体験した。その後、私は退院し、まん延防止等重点措置は全面解除されたが、では、それによって

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【356日目】:心が先か神経が先か

【356日目】:心が先か神経が先か

ご隠居からのメール:【心が先か神経が先か】

ニワトリが先か、タマゴが先か。心が先か、神経が先か。「心を整える」のが先か、「自律神経を整える」のが先か。 この難問は、せんじつめると、唯物論か唯心論か、になる。

頭をひねりながら、健全なる精神は健全なる身体に宿る、ということわざを思い出した。英語でいえば、A sound mind in a sound body. 「心を整える」のが先か、「自律神経

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【355日目】ナムアミダブツかアーメンか

【355日目】ナムアミダブツかアーメンか

ご隠居からのメール:【ナムアミダブツかアーメンか】

人間は罪深い存在である。常日頃は勇ましい言動をしていても、死の淵に直面すると、気が弱くなり、神仏に頼りたくなる。死に瀕したときに、どんなホンネをもらすかを含めて総合的に判断しなければならない。たとえば、正宗白鳥がアーメンととなえ、佐藤紅禄がナムアミダブツととなえて、あの世に逝ったのがその例だ。人間の本質は常日頃のタテマエの言動だけで判断すると真

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■【より道‐118】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_塩冶興久という男

■【より道‐118】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_塩冶興久という男

いつの頃か、尼子経久の活躍は、西の覇者、大内義興を凌駕するほどになったようです。

その背景には、同族で近江国守護の六角定頼と通じていたことから、十二代将軍・足利義晴とともに、再び、足利一族と佐々木一族の世を築こうというものだったように思えます。

しかし、中央では、いまだに、足利将軍家を巻き込んだ、細川氏のお家騒動がおさまっていません。細川高国に殺害された、細川澄元の息子、細川晴元が、三好一族を

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