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本棚のいちばん上のだん

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わたしの言葉をいいなーっておもったら次はこれを読め!みたいなやつ
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服と空き缶と本が散乱して床が見えない部屋で呻いている、人生ってこれなんですか

服と空き缶と本が散乱して床が見えない部屋で呻いている、人生ってこれなんですか

「誰にも傷つけられないように絶対にここで迷わないで 誰にも守られないように絶対にここで生きないで」という歌詞が叫ばれている曲を聴いていた。ひとりでこの曲を確かめるように三度ほど聴いていたら、この歌詞をスピーカーがまた出力し始めて、途端に、わたしは生活がこれでいいのかわからなくなってしまって、煙草の吸殻を手に持ったままアパート脇の駐車場でしゃがみこんで動けなくなってしまった。

 音から逃げるように

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遺書

遺書

おはよう、君はお元気ですか。

今からするお話のほとんどは創作で、だから私とは何も関係が無いから、存在しない女の子の話だと思って聞いてね。

まず、これは遺書です。
わたくしという少女は数年前から病室で岩波を読んだり、最果タヒの詩集の本なんかをを読み続けていたけれど彼女の病状が良くならず、彼女は少女としては死んでしまった。私は死ぬ前に少女として形を残したかったからきっとこの文章を書いたの。きっと

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生活は続く、でもどっかに逃げようぜ

生活は続く、でもどっかに逃げようぜ

なんとなく馴染めないという感覚が消えてくれなくて、すごく苦しい。みんなが凄いスピードで生きているような、みんながコンクリートでできた道を歩いているのに私だけ風船でできた道を歩いているような気がするような、不安定な日々をすごしている。ちゃんと部屋は汚いし。

今住んでいる街には数か月前に引っ越したから、街の大半が知らない街なんだけど、犯罪者になって逃げてみたいなって思う 。どうしようもなく焦りながら

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短歌log

短歌log

リノリウム5時の無線が染み込めば
爆撃はそこに 祈りはここに

僕達はこころがよわい今日もまた
液晶の割れぐあいを競う

「花を供えてくださいね。」艶ぼくろ、
喫煙所で見た微かな震えと

大人でもクッキー齧る
また明日僕は貴方の柔さを想う

拒絶を許と是と睹にわける
レンドルミンを5粒放って

夕立、唾液を結ぶ僕たちは
夏の終わりの言葉を選ぶ

遅延列車、優しい春が欲しい
乳酸飲料の並ぶホー

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執着も性欲も承認欲求も全部私の恋だ、お前の語る愛(笑)よりかはマシだよ馬鹿野郎

執着も性欲も承認欲求も全部私の恋だ、お前の語る愛(笑)よりかはマシだよ馬鹿野郎

夏が終わって久々の低気圧と周りの浮かれた雰囲気にやられて死んでしまった!系の情けない系の私こと今年デビューした大学一年≡高校四年(mod3)の片想い拗らせ女が決死の覚悟で今までの恋を清算する壮大な夏休みの宿題

ほんとうは君がいいのに誰でもって言葉に頼ってしまう

「だれでもいいから連絡して」という言葉はすごく狡い。自分が貴方に声をかけられない弱さを、別に貴方だけに助けて欲しいわけじゃないという小

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あ、あああ、あ。

あ、あああ、あ。

学校のこと
高校三年生、学校で志望理由書のガイダンスとか模試について、判定についてのちくちくとかある。急に全てが現実になって青春ってカードを取り上げられた感じだ。大した青春、してなかったけど。

志望理由書のガイダンスだと、私達は興味のある事に対して書いてはいけなくて、自分達がやらなきゃいけない、変えなきゃいけない社会問題について書かないといけないらしい。

先生からは医学部の例とか救急車が来なく

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人魚姫のお話

人魚姫のお話

頭を撫でられたり、手を繋いで、繋いだままでいること。それが、わたしみたいな日陰者にとって赦しだった。初めて触れられたとき、ゆるされた、と思った。人間として存在することを。

昔から生身の人間に触れることが苦手だった。小学生の頃から図書室に逃げ込んでいた。逃げ込んだ図書室の中でも、本の中、知らない人間たちの愛が展開されていた。
思えばこの段階で、自分が一生愛されないかも知れないことを自覚していた

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星になったぼくの

星になったぼくの

13歳辺りから漠然と死にたかったあの感覚が、17歳あたりでぱったりと無くなりました。あの世に連れていこうとする輩が諦めたのか、神様に見放されたのかは分からないけれど、きっとどちらにせよ良い事なのだと思います。

18歳の今、生きることが案外楽しいのかもしれないと思ってしまっています。あれだけ毎日のように泣いて、消えてしまいたかった私に申し訳ないくらい、明日が少し楽しみな日が続いています。
やりたい

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げんふうけいの貴方へ

げんふうけいの貴方へ

好きになったお兄さんは、ショートホープを吸っていた。それはインターネットで公開されて、今も電子空間をふわふわと漂っている文章に出てくるお兄さんの吸ってる煙草の銘柄とおんなじだった。
私は、最初にインターネットに出会った13歳から17歳、高校生を終えてしまうまでの、インターネットの男の子やお兄さんへの憧れとか、恋とかに小さな小さな決着をつけようとしています。

私が生まれたのは平成16年、ゼロ年

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きゅるきゅるとか、夏、とか

きゅるきゅるとか、夏、とか



だって僕だってわかっている。



大森靖子と最果タヒとdaokoとインターネットで構成されている僕の恋なんて絶対上手くいかないこと。あまりにも夢をみすぎで、というか現実が、社会が、将来が嫌いすぎる。

大森靖子さんのvoidって曲の「愛したフリして抱き締めてくれたら」「傷つきたくない嫌われたくないだけど寂しい傷つかれたくない」って歌詞が大好きだし、

ZOCのfamilynameの「可

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短歌log 質量のある恋

短歌log 質量のある恋

僕はまだ この街からは出れなくて
それは少しだけ 愛に似ている


ネモフィラの青に突き落とされたこと
手首に透けるぬるい静脈


11時珈琲を飲む 陽だまりで
ぬくたくならないシルバニあの子

なぁニーチェ、曇ってるよね窓ガラス 白いだけだよ呪いも自殺も


君の息二酸化炭素の味がする
鯨が空を泳いで視える


嫌われたくない、のだろう。
発火をしない カップヌードルのかやく

沢山の

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2022.1.21

2022.1.21

花殻の''がら''の部分の漢字が骸じゃないことにずっと納得いっていない。花は死んだら空っぽになるわけじゃないと思う、花はもっとなんか成し遂げてるから多分枯れた方がちょっと重かったりすると思うし、どっちかっていうと人間の方が殻に近いと思う、ほら、私たち空っぽでしょう。花骸、亡殻って呼ぶようにした方がよっぽどしっくりくる。私は花骸になりたい。花になりたい、その後に光になりたい。

最近は学校の休み時間

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君の煙草の匂いになりたかったんだ、私は。

君の煙草の匂いになりたかったんだ、私は。

煙草は全部未熟な私の憧れだった。
私の神様は皆煙草を吸っていた。神様は実際には居なくて、みんな小説の中とか、漫画の中にいて、居たんだ。確かに。

私は今17歳、もうすぐ18歳になって、周りの子達に比べて遥かに子供っぽいのだと思う。受験勉強に集中しないで、こんな文章を書いているし。煙草に憧れることだってきっと中学を卒業する頃に卒業するべきなんだと思う。

リリイ・シュシュのすべてみんなみたいな感情に

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