久慈 桃子

ライター・編集の世界に舞い戻ってきた元経理。 美大出てるのになぜか簿記とFPの資格を持…

久慈 桃子

ライター・編集の世界に舞い戻ってきた元経理。 美大出てるのになぜか簿記とFPの資格を持ち文字でなく数字ばかりを入力して他人の決算申告書を作成しまくっていたら、車に追突されたので別の世界線に移動しました。 noteでは、仕事関係なく好きに書き散らかした文章を載せています。

記事一覧

UGCでUSGに沼ったので、自分のカスタマージャーニーを振り返ってみようと思う

先日、澤山モッツアレラ氏の 「従来の広告は、UGCに太刀打ちできない」らしいけどなぜ? というテーマの長文ツイートを読み、「そういえば最近新しい推しができたんだけど…

久慈 桃子
8か月前
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2022年の夢がどうなったかの顛末書と2023年の夢

1年前の2022年の年明け、私は2つの夢を持っていた。 1つは「週に3日はジム通いして、ストレスを溜めない暮らしをしたい」というもの。 私は20代のころからヨガにハマって…

久慈 桃子
1年前
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初心者ライター向け「SEOライティング以外」の案件って?

クラウドソーシングでライターの仕事を探すと、実に多くの「SEOライティング」の案件がありますね。 単価の低い案件であっても「SEOに対応した記事が書けるライター」とい…

久慈 桃子
1年前
18

てのひらに満月

ライター仲間の菜々さんがTwitterでこんな呼びかけをしていた。 柑橘好きの私としては、見た瞬間に 「なぬ!? 我が推しの せとか よりも美味しい柑橘があるというの…?」 …

久慈 桃子
2年前
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わが家にMacがやってきた YA! YA! YA!

私が初めて手に入れたパソコンは、林檎のマークがついていた。 通称「ピザボックス」と呼ばれたLC475というモデルで、一世を風靡したスケルトンカラーのiMacが発売される5…

久慈 桃子
3年前
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[エッセイ]逃げた魚は新車になる(はず)

私はいつか、スズキの山田さんから新車を買う。 それを目標にして毎日の仕事を頑張っている。 「うわっ、嘘ぉ!」 車の免許を取ってこのかた、無事故無違反ゴールド免許…

久慈 桃子
3年前
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[エッセイ]孫はひと冬で2キロ太る

確定申告シーズンになると、毎日のように職場でたい焼きや焼き芋やあんころ餅をバクバク食べていたあの頃を思い出す。 毎年、ひと冬で2~3キロ太るのが当たり前の生活をし…

久慈 桃子
3年前
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[エッセイ]育児に悩むママにピタゴラスイッチをおすすめする理由

「もういい加減にして!」 3歳の娘に、私は怒鳴ったことがある。 パンツも忍耐も尽きてしまったからだ。 子育ては途方もないトライ&エラーだ。特に子供が幼い時期の躾は…

久慈 桃子
3年前
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[エッセイ]彗星に手を伸ばせ

今年もこの時期がやってきた。 年に一度の年賀状シーズンだ。 子供の頃はプリントゴッコでピカッと簡易シルクスクリーン印刷を楽しみ、社会人になってからはパソコンでネ…

久慈 桃子
3年前
2

岡山の、桃について語ろう~観光協会の中の人より~

私は以前、岡山県の某観光協会で広報関係の仕事をしてました。 観光協会にかかってくる電話といえば、もちろん観光案内や観光地への問い合わせ。 その中でも私が答えに窮…

久慈 桃子
3年前
13

HSPと「普通」と美大のはなし

いわゆるHSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)の特性を持つ人たちは、世の中の「普通」に適応できない自分を卑下しやすい傾向があると思う。 …

久慈 桃子
4年前
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魔法のナイフと茄子R

私が見知らぬ大人とネットで出会ったのは1993年のことだった。 当時は現在のようなインターネットブラウザは存在しておらず、FacebookもTwitterもなかった。Windowsのバー…

久慈 桃子
4年前
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校正の仕事とWebライター

校正という仕事は難しい。特にWebメディアでは。 私は新卒で紙媒体の編集校正の仕事に携わった。そのころは写植とDTPの過渡期で、同一出版社内でも出版物によって写植屋さ…

久慈 桃子
4年前
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もの書く女

いつだって書くことに救われてきた。 「芸は身を助ける」とはよく言ったもので、私が自分の書く能力に最大限に救われたのは家庭裁判所の円満調停の時だった。 「円満調停…

久慈 桃子
4年前
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UGCでUSGに沼ったので、自分のカスタマージャーニーを振り返ってみようと思う

UGCでUSGに沼ったので、自分のカスタマージャーニーを振り返ってみようと思う

先日、澤山モッツアレラ氏の
「従来の広告は、UGCに太刀打ちできない」らしいけどなぜ?
というテーマの長文ツイートを読み、「そういえば最近新しい推しができたんだけど、その過程はUGC(User Generated Contents)が大きく作用していたな…」と思い至りました。

https://twitter.com/diceK_sawayama/status/168813250198914662

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2022年の夢がどうなったかの顛末書と2023年の夢

2022年の夢がどうなったかの顛末書と2023年の夢

1年前の2022年の年明け、私は2つの夢を持っていた。

1つは「週に3日はジム通いして、ストレスを溜めない暮らしをしたい」というもの。

私は20代のころからヨガにハマっていた。
独身時代は、毎年岡山から横浜のヨガフェスタに参加するくらい大好きだった。結婚後も仕事帰りにヨガスタジオでレッスンを受けて帰宅するヨギーニ生活を満喫していたものの、妊娠・出産であえなく消滅。

子供を産んでからは、日中は

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初心者ライター向け「SEOライティング以外」の案件って?

クラウドソーシングでライターの仕事を探すと、実に多くの「SEOライティング」の案件がありますね。
単価の低い案件であっても「SEOに対応した記事が書けるライター」という条件は珍しくありません。

ただ、ライターの中村さんのnoteを読んで驚いたんですが、どうやら多くの初心者ライターさんが勘違いされているようなのです。

中村さんも言及されていますが、「初心者ライターはSEOライティングから始めるべ

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てのひらに満月

てのひらに満月

ライター仲間の菜々さんがTwitterでこんな呼びかけをしていた。

柑橘好きの私としては、見た瞬間に
「なぬ!? 我が推しの せとか よりも美味しい柑橘があるというの…?」
と心惹かれ、勢いのままに図々しくも名乗りをあげたところ、菜々さんが快諾して下さった。

そして待つことわずか1日で「貴婦人の味と香り」と称する柑橘が我が家に届いた。えっ早い。

そんなわけで、京都のフルーツギフト店「蝶結び」

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わが家にMacがやってきた YA! YA! YA!

わが家にMacがやってきた YA! YA! YA!

私が初めて手に入れたパソコンは、林檎のマークがついていた。
通称「ピザボックス」と呼ばれたLC475というモデルで、一世を風靡したスケルトンカラーのiMacが発売される5年前のことだ。
当時はWindows 3.1が使われていた時代で、パソコンといえばPC-98シリーズがメジャーだったのに、なにゆえOSの互換性すらないAppleのMacintoshを選んだのか。
「高校に受かったらなんでも買って

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[エッセイ]逃げた魚は新車になる(はず)

[エッセイ]逃げた魚は新車になる(はず)

私はいつか、スズキの山田さんから新車を買う。

それを目標にして毎日の仕事を頑張っている。

「うわっ、嘘ぉ!」

車の免許を取ってこのかた、無事故無違反ゴールド免許を更新し続けていた私にも、ついにこの日がやってきた。
事故だ。
右折待ちの停車中に、わき見運転の車に突っ込まれてしまったのだ。

幸いにして私自身には命に別状もなく、むち打ちと腰痛でしばらく整形外科に通うことになった程度。
過失ゼロで

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[エッセイ]孫はひと冬で2キロ太る

[エッセイ]孫はひと冬で2キロ太る

確定申告シーズンになると、毎日のように職場でたい焼きや焼き芋やあんころ餅をバクバク食べていたあの頃を思い出す。
毎年、ひと冬で2~3キロ太るのが当たり前の生活をしていた。

私はかつて田舎の商工会で働いていた。
商工会とは地域の自営業者と中小企業の支援団体で、経営相談や補助金申請のサポート、さらに地域の祭りの実行委員会などを請け負う「便利屋」的な組織である。農家にJA(農協)があるように、自営業者

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[エッセイ]育児に悩むママにピタゴラスイッチをおすすめする理由

[エッセイ]育児に悩むママにピタゴラスイッチをおすすめする理由

「もういい加減にして!」
3歳の娘に、私は怒鳴ったことがある。
パンツも忍耐も尽きてしまったからだ。

子育ては途方もないトライ&エラーだ。特に子供が幼い時期の躾は、自分がBotになったかのように何度も何度も「トイレに行こう」「スプーンを投げないで」などと繰り返して日が暮れる。

トイレトレーニングを(主に保育園の先生のおかげで)卒業した娘は、紙オムツに別れを告げ、お姉さんパンツユーザーになった。

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[エッセイ]彗星に手を伸ばせ

[エッセイ]彗星に手を伸ばせ

今年もこの時期がやってきた。
年に一度の年賀状シーズンだ。

子供の頃はプリントゴッコでピカッと簡易シルクスクリーン印刷を楽しみ、社会人になってからはパソコンでネタ画像を作成し、今では子供の写真選定に最も時間をかける。そんなささやかな手仕事を毎年続けてきた。

私は毎回、年賀状の空欄に手書きで友人宛てのメッセージを書き込むことにしている。
特に悩む間もなくスラスラ書ける友人もいれば、「待てよ……こ

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岡山の、桃について語ろう~観光協会の中の人より~

岡山の、桃について語ろう~観光協会の中の人より~

私は以前、岡山県の某観光協会で広報関係の仕事をしてました。

観光協会にかかってくる電話といえば、もちろん観光案内や観光地への問い合わせ。

その中でも私が答えに窮したのが「桃ってどこで買えるの?」という県外からの観光客の問い合わせでした。

「桃ってどこで買えるの?」桃のシーズンには、1日に何件もそんな電話がかかってくるのです。
岡山といえば白桃。
岡山に観光に来たからには、白桃を買って帰りたい

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HSPと「普通」と美大のはなし

HSPと「普通」と美大のはなし

いわゆるHSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)の特性を持つ人たちは、世の中の「普通」に適応できない自分を卑下しやすい傾向があると思う。

子供のときから親と異なった感性・感覚を持っていたために「育てにくい子」「神経質な子」という認識で養育されてきた人も多いだろう。

そのため自己肯定感も下がり、必要以上に世の中の「普通」にあこがれや強迫観念を抱い

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魔法のナイフと茄子R

魔法のナイフと茄子R

私が見知らぬ大人とネットで出会ったのは1993年のことだった。

当時は現在のようなインターネットブラウザは存在しておらず、FacebookもTwitterもなかった。Windowsのバージョンは3.1で、私の使っていたMacのOSは漢字Talk7.1だった。

そんな時代に、一部のマニアックな人たちが集うネットワーク上のコミュニティとしてパソコン通信が存在していた。ちなみに2ちゃんねるが開設され

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校正の仕事とWebライター

校正の仕事とWebライター

校正という仕事は難しい。特にWebメディアでは。

私は新卒で紙媒体の編集校正の仕事に携わった。そのころは写植とDTPの過渡期で、同一出版社内でも出版物によって写植屋さん(電算写植)を使うかDTP(QuarkXPress)に切り替えるか、対応が分かれて混沌としていた時期だった。

写植屋さんにはフロッピーディスクでテキストデータを持っていく。ゲラに赤字を入れる際は「1文字訂正するごとに〇円」とか「

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もの書く女

もの書く女

いつだって書くことに救われてきた。
「芸は身を助ける」とはよく言ったもので、私が自分の書く能力に最大限に救われたのは家庭裁判所の円満調停の時だった。

「円満調停」って聞き覚えのない言葉だと思う。私もそうだった。
離婚前提で別居していたのに、相手方から「元サヤに戻るための話し合いを裁判所でやりましょう」と言われたのだ。要するに「離婚調停」の逆だ。

でも話し合いに裁判所を必要している(つまり直接の

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