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ハッピーエンド

ハッピーエンド

とても器用で
全てにおいてぬかりない
そんなバカバカしい
繊細さが
綺麗でした

あの日
人もまばらな地下道
今でも鮮やかなのは
ほんの僅かだけ

あなたと私の間に
冷たく
空を切る様な
突風が吹いて

私は引力には
抗えず
その場に
しゃがみ込んだ

そして
あなたを
見失った

始まりは

始まりは

始まりは終わりの始まり
冒頭から そんな安っぽい台詞を使う
映画を観た

出会った2人が急速に
盛り上がり
時間を忘れて
互いを求め合う

大抵、この展開の場合
燃え尽き症候群みたく
近い将来 別れるだろう
そんな伏線を感じた

恋の始まりから
バトンを渡すかの様に
恋に終止符を打った2人は
若かりし日の
自分達を 同じカフェにいた
カップルに重ねてみては
情緒を崩壊していく

始まりは終わり

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楽園

楽園

今 少し遠ざかった
まだ過去と呼ぶには
早すぎる程の曲線日

1歩足を踏み出せば
光刺すこの場所へと
誘う君が手招いてた

そうだね・・・ただ私に
ほんの少しの勇気が
なかっただけかもね

弱りつつも在り続けた身体を
支える事に精一杯
なんて言い訳なんかして

自ら壊滅の途を選び

重い荷物を背負って
苦しいとも言わず・・・
笑う
強がりを覚えた

枝分かれした運命線を
迷路みたいにさ迷って

辿

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空へ

空へ

確かに何処かが痛む
だけど傷なんて
形としてはない

もがいて 逃げても
出口さえなくて
痛みだけが
増幅していく

此処から一人で
旅に出たらあの子は
きっといつまでも
探し続けるだろう

愛して 愛され
顔色だけで
わかりあえていた
同士だから

痛みを抱えた人を
見つけた時から
何故か痛みは感染

時に押し流されて
羽根が治ったら
みんな綺麗な空へ
飛んでいけるのに

私はいつまで
こんな

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HSS型HSPについて

HSS型HSPについて

こんばんは。

今日は、色んな作者さんがその方なりの名前で呼んでいる人間の気質についてのお話。

『繊細さん』

この本がよく知られているかもですね。
作者の武田友紀さんがメディアに出てHSP特集番組でご紹介されておりました。

しかしながら、私は自分で自分の事を『繊細さん』だなんてとてもじゃないけど言えないです(笑)

『繊細』と言う言葉って、とても貴重かつ特別で他者からは一目置かれて崇められる

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舞い上がれ

舞い上がれ

君は今 誰と笑う
私の記憶の中の君は
あの頃と同じ笑顔

月日が流れても
思い出は色褪せず
鮮やかに尊く色濃く

君が残した全て
愛しさも憎しみも
この痛みも
全てが清く美しい物

君を愛した事を
今も誇りに思える
汚れた過去は形を変え

気丈に笑えるチカラ
私には宿してくれた
離れる運命の悪戯に

誰かを羨む事も
もう、零(0)に等しくて
出会えた必然を謳う

今こころを込め
想いを届けよう

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ハナイカダ

ハナイカダ

今の私はハナイカダ
ただただ水面を薄紅色に
染めるだけ・・・

ココロの声は
何故だろう 電波だけでは
伝わらない

君の声が
少し怖かったから
泣きました

強がりは
見せかけだけの姿
電波からも逃げました

落ち着いてみれば
気持ちが逃げてた
強くもなくて脆い

思った以上に本当
情けない心の澱み
私は変わります・・・

君がみつけた頃に
戻ります
そして新しい私で
歩みを進めます

桜の季節

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Realistic

Realistic

常軌を逸した愛の末路
今という現実を
予測できなかった
訳でもなく

未来そのものに
幕を閉じて
共に笑いながら
枯れ逝く情景を
待ち望んでいた
狂鬼の野望

何一つとして
片付いてもない情事を
過去と呼べるほど
卑怯な人間にもなれず

遠い日の自分と
常に共存しながら
平気な素振りを
いつまで続けるのか

生温い風に足を掬われ
嘲笑われながらも
前へ進もうと足掻きつつ
混濁する視界に
舌打ちする

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illusions

illusions

2人で時間すら忘れ
蕩け落ちた日々


甘い蜜をとても美味しそうに
時に険しく瞳孔の開ききった眼で
涎を垂れ流し幼子の様に
両の手で掻き集め貪る姿がとっても
滑稽ではあったけれど

この特等席は私にのみ
与えられた
貴重で神聖な場所で
少し、、、いいえ
自惚れる程の優越感に
浸っていた

言い訳が許されるのならば
みんなが欲しがった人
倍率が高かったから
答えはそんな安価な物です

振り返る日々

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