雨独 ame hitori

やるからにはノーベル文学賞、と誰もが耳を疑う目標を胸に秘め、今日も妄想に耽る自称死後に…

雨独 ame hitori

やるからにはノーベル文学賞、と誰もが耳を疑う目標を胸に秘め、今日も妄想に耽る自称死後に評価される文筆家。子供時代、好きな遊びは雨でグラウンドにできた小川を泥で堰き止める事。好きな映画はキャストアウェイ

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【架空文通】藤川さんのお手紙に対する返事(鬱>ハーブ>ユンケル>淫羊霍)

藤川さんへ  ヤッホーイ。  今日は夏日、晴れで暑いですね。なんで私はこんな照り返しがきついバス通りに面した揚げ物屋に張り付かされていて、うら若い女性の肢体がま…

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思い出の中で生きるようになる。

当たり前だが、年を取れば、思い出が増える。 そして、四十歳を超えたあたりから、これまた、当然だが、これまでの人生とこれからの人生では、後者の方が少ないことを自覚…

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読解力低下の世界では、きっと、失礼な文章を書くことが歓迎されるのだろう

文字だけの本を読める人が嘆く。 最近の人は読解力が低下している、と。 そう聞いて物書きを目指す私は考える。 読解力のいる文章を書くべきか、はたまた、読解力のいらな…

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感謝はガソリン。恨みはニトログリセリン。

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「よろしかったですか?」というのは、お客様は神様です時代の終焉を表す一事象である。

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承認欲求とかいうものは私にはない。

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「」内の句点”。”は打つのが正しくて、打たないのは単なる慣習である。

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「ノミ行為」のノミを蚤だと誤解している人が多すぎる。正解は「呑み(飲み)」。

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人生入門

はじめに 人生をどう生きたらいいのか、小学校四年生の時から疑問に思っていた。 一度だけの人生という人もいるし、生まれ変わるという人もいる。 それにしても、今、生き…

1985年、東亜会館、GBラビッツに入り浸って、あわや大学推薦漏れ。

大学付属の高校に受かったのに、なんにもご褒美がなかった。 いい加減、何か遊んでもいいだろうと思い、 成績不良児の佐藤君がディスコに行ってきた、と自慢していたので、…

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ドローンとVRゴーグルで「幽体離脱の渡り鳥旅行」の時代が来る

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『負けず嫌い』って、勝つのが嫌いってこと?

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歳の差恋愛の報道で思う事

歳の差恋愛とは、12歳以上離れている恋愛を指すと定義しておこう。 で、このタイプの恋愛はやたらと耳目を引くようだ。 理由は単純である。よく言えば、憧れ。悪く言えば…

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小説がノンフィクションより売れる理由

事実は小説より奇なり、という言葉がある。実際、その通りでいかに考え抜かれた小説も事実あったことにはその奇怪さでかなわない。 そうなると、小説よりもノンフィクショ…

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スーパーに行って買う食べ物の基準

近所のスーパーに行く。 食品売り場でさて何を買おうかと考える。 本当のところ、心底食べたいものは無い。 お寿司だろうが、チンジャオロースだろうが、美味しいものは一…

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3月5日の出来事

朝からいい天気だった。白く晴れていて温かい日和だった。 自分の気持ちと天気はつくづく無関係だということを再確認させられた。 読みかけの本が4冊ある。最近の読書法は…

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【架空文通】藤川さんのお手紙に対する返事(鬱>ハーブ>ユンケル>淫羊霍)

【架空文通】藤川さんのお手紙に対する返事(鬱>ハーブ>ユンケル>淫羊霍)

藤川さんへ

 ヤッホーイ。
 今日は夏日、晴れで暑いですね。なんで私はこんな照り返しがきついバス通りに面した揚げ物屋に張り付かされていて、うら若い女性の肢体がまぶしいビーチにいないのか、と、神の采配を心から呪っています。

 天気予報はいつも見ていますが、梅雨が終わったという宣言は、あれ、出した?という感じですよね。地球温暖化で前例のない気象現象が多くなったせいで、お天気お姉さんも宣言というなに

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思い出の中で生きるようになる。

当たり前だが、年を取れば、思い出が増える。
そして、四十歳を超えたあたりから、これまた、当然だが、これまでの人生とこれからの人生では、後者の方が少ないことを自覚する。

つまり、これまでに見聞したことと、これから見聞することでは理論的、科学的に考えても、後者が少ない、と納得する。
また、気力の衰えもあって、外出、冒険もやらなくなる。目から入る情報は、家の周りの風景が変わることぐらいになる。

それ

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読解力低下の世界では、きっと、失礼な文章を書くことが歓迎されるのだろう

文字だけの本を読める人が嘆く。
最近の人は読解力が低下している、と。

そう聞いて物書きを目指す私は考える。
読解力のいる文章を書くべきか、はたまた、読解力のいらない文章を書くべきか。
親切なのは後者だ。それに、自分が書いたものを誤解されて書評など書かれてはたまったものではない、と思ったりする。

というわけで、読解力がいらないように文章を書いてみる。
ご親切に、登場人物がその時どう思ったか、を補

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感謝はガソリン。恨みはニトログリセリン。

SNSでは、なにかと感謝でしめくくる人が多い。
よくもまあ、そんなに感謝することが多いもんだ、と感心してしまう。
感謝が活力となって、生きているように見える。

私は、感謝することなんか、数えるほどだ。
私の感謝に対する不感症が問題なのか、はたまた、本当に感謝すべきことにめぐりあっていないのか、考え込むところだ。

そんなとき、同時に考えるのは、では、私は何を活力にして生きているのか、ということだ

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「よろしかったですか?」というのは、お客様は神様です時代の終焉を表す一事象である。

飲食店で店員が「こちらでよろしかったですか?」と言う。
文法的に間違っていない。
だが、これを、けしからん、日本語の誤用だ、という輩がいる。
彼らは「こちらでよろしいですか? だろ。」とわめく。

よろしかったですか、を分析してみよう。
よろしかった、です、か、にまず分解できる。
ここで、よろしかった、が議論の的になろう。
よろしかった、は明らかに過去形である。

質問者が「よろしかった」で聞く以

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承認欲求とかいうものは私にはない。

インスタグラム隆盛以降、承認欲求とかいう言葉が飛び交っている。
何かすると、「あ、承認されたいんだ。」とか言われる。
「はあ? 承認?」
承認されるなんて自分がいつから目の前の人の下についたのか、と問い返したくなる。

誰も、承認なんてされたいとは思っていない。
思っているのは、理解しろ、だ。

「私はあなたを承認します。」と
「私はあなたを理解します。」では全然意味が違う。

前者は自分より立ち

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「」内の句点”。”は打つのが正しくて、打たないのは単なる慣習である。

例文、「ねえ、遊ぼうよ。」「ねえ、遊ぼうよ」

最後に句点を打つのは文法として正しいです。打たないのは文法として間違っています。打たなくていい場合は、単語の強調として「」を使った時だけです。

では、セリフの「」で最後に句点が無い現象があるのは、どうしたことでしょう?
これは日本の出版業界の「慣習」です。
調べると、写植の間違いを少しでも減らすため、とか、文を詰めて紙を節約するため、とかありますが

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「ノミ行為」のノミを蚤だと誤解している人が多すぎる。正解は「呑み(飲み)」。

競馬場なんかで、「ノミ行為禁止」とあります。
このノミを蚤のことだと思っている人がいますが、呑みが正解です。

語源として、代理で馬券を買いに行かされたヤクザの子分が、「どうせ当たらないだろうから、呑みに使っちゃおう。もし、万が一、当たったら、自分のお財布から出そう。」と言って、実際には買いに行かず、お酒を飲むことに費消してしまったことから来ています。

つまり、当たる確率が低いので、買わないで自

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人生入門

はじめに

人生をどう生きたらいいのか、小学校四年生の時から疑問に思っていた。
一度だけの人生という人もいるし、生まれ変わるという人もいる。
それにしても、今、生きている今回の人生はどうすべきか、そんなことを考えてずいぶん経つ。

生まれる場所は選べない。親を選ぶこともできない。
そんな人それぞれの人生に、共通する人生指南などあるのだろうか。

抽象的につきつめれば、あるだろう。
簡単に言えば、楽

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1985年、東亜会館、GBラビッツに入り浸って、あわや大学推薦漏れ。

大学付属の高校に受かったのに、なんにもご褒美がなかった。
いい加減、何か遊んでもいいだろうと思い、
成績不良児の佐藤君がディスコに行ってきた、と自慢していたので、頼み込み、連れて行ってもらうことになった。
新宿、歌舞伎町にあるBIBAというディスコだった。
東亜会館というビルに他にいくつかディスコが入っていたのをエレベーターの案内で知った。

当時、埼玉県人という人間扱いされない階層に所属していた

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ドローンとVRゴーグルで「幽体離脱の渡り鳥旅行」の時代が来る

ドローンにカメラを搭載し、VRゴーグルで鳥観映像を見ながら、操縦すると言うのが、実現している。

この先にあるのは、結論から言うと、幽体離脱の渡り鳥旅行である。

その実現には、
1,ドローンの遠隔操作を5Gなどの通信網を使って、操作距離の制限をなくす技術革新
2,飛び先の着地点での充電設備を作る事

以上の二点が必要である。

これができれば、入院患者でさえも鳥になって世界に飛び出せる。

おそ

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『負けず嫌い』って、勝つのが嫌いってこと?

負けず嫌いという言葉がある。
学校で習った文法で解釈すると以下のようになる。
負けず、つまり、負けない、となる。
まずここで、嫌いとくっつけて解釈する。
負けないことが嫌い、となる。
さらに、負けないことの別表現を探すと、
勝つこと、となる。話がややこしくなるので、この際、引き分けも勝つに入れておこう。
で、こうなる。
勝つことが嫌い。
うーむ、意味は通じるが、「負けず嫌い」を使っている状況と逆の

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歳の差恋愛の報道で思う事

歳の差恋愛とは、12歳以上離れている恋愛を指すと定義しておこう。

で、このタイプの恋愛はやたらと耳目を引くようだ。

理由は単純である。よく言えば、憧れ。悪く言えば、嫉妬心。
嘘ではない。ニュースのコメント欄を見ればそれしかない。
体目当てで気持ち悪い、とかまるで自分も手をあげたが選ばれなかったかのごとく、罵倒のオンパレードである。

では、騒がない人はどんな人か。
三種類あるのではないか。

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小説がノンフィクションより売れる理由

事実は小説より奇なり、という言葉がある。実際、その通りでいかに考え抜かれた小説も事実あったことにはその奇怪さでかなわない。
そうなると、小説よりもノンフィクションの方が面白いのではないか、ノンフィクションの方が売れるのではないか、と考えるのも当然のことである。

しかし、実際、本屋の棚を見ればわかるが小説の方が圧倒的に多い。また、執筆志望者の数でも圧倒的に小説家の方が多い。つまり、需要でも供給でも

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スーパーに行って買う食べ物の基準

近所のスーパーに行く。
食品売り場でさて何を買おうかと考える。
本当のところ、心底食べたいものは無い。
お寿司だろうが、チンジャオロースだろうが、美味しいものは一通り食べた。
平和な時代と言えばそうだし、飽食の時代と言えばその通りだろう。
さて、困った。
何を食べよう。
そんな時に判断基準になるのが、今日死ぬとなったら、何を食べておきたいのか、という事だ。
死刑囚は最後の食事で希望を聞かれるそうだ

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3月5日の出来事

朝からいい天気だった。白く晴れていて温かい日和だった。
自分の気持ちと天気はつくづく無関係だということを再確認させられた。

読みかけの本が4冊ある。最近の読書法は併読である。
一つの本をいつまでも読み続けることができなくなったのだ。
どうも、歳をとるとそうなるようだ。
こらえ性が無くなると、ある作家は書いていた。同意する。
なので、一冊当たり10ページくらい読むと、外の空気を吸いに行き、
戻って

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