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白銀の世界で息をする【2023冬】

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上士幌〜富良野〜美瑛を旅行した思い出
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忘れたくないこと

忘れたくないこと

東京に帰ってきて10日。帰ってきた翌日の朝からパソコンとカメラを担いで、忙しなく働いていたら、あっという間に10日も経っていた。

東京は大好きだ。東京だからこその楽しさはたくさんあるし、東京は東京以外では味わえない心持ちにしてくれるから。

でも、朝起きて、すっごく晴れた空を見て、外に出ると寒い。だったり、朝起きて、曇っているのに、気温は高いみたいなチグハグの天気は何年経っても好きになれない。

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ただいま、大好きな街

ただいま、大好きな街

無事東京に帰って来ました。

ただいまと言ったら、おかえりなさいと言ってくれる友人がいる。上京してから10年ちょい、やっと私もこの街に「帰ってきた」と言えるようになった気がする。

さて、1/31〜2/8過去2番目に長い期間、自宅を離れた。たくさん陽が入る、今のお家が大好きなので、早く帰りたくて歌いながらシェアサイクルぶっ飛ばした。大好きな北海道を離れるのは寂しかったけど、またすぐに帰るだろうし、

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少しの思いやりに心が救われた話

少しの思いやりに心が救われた話

今日は富良野から美瑛へ移動。明日には東京に帰るので、観光らしい観光は今日が最後と言っても良いだろう。

お目当ては、夫が以前から行きたがっていた冬の青い池。ここに行くのがなかなか大変だった。

美瑛駅に着いてからバスが来るまでのトランジット(仮)3時間。ツアーバス以外のバスは、3時間に1本もないのだ。加えて帰りの終バスは18時19分。ライトアップが始まるのが17時30分なのに、1時間も待たずして終

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冬と一言で言えども

冬と一言で言えども

上士幌での体験移住を終え、帯広まで1時間、そこからさらに2時間半バスに乗り新富良野プリンスホテルへ。

富良野と聞くと、やはり思い起こすのは北の国から。そして、一面のラベンダー畑だろう。

そんな富良野の冬は、とにかく雪が多い。そして、振り続けている。なんなら気圧も少し変動気味。さすがスキー場があるだけある。十勝はいかに雪が降らない地域だったのかを身思って感じた。

雪が多いことを象徴するエピソー

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サウナいい街、上士幌〜本場、フィンランドを感じながら

サウナいい街、上士幌〜本場、フィンランドを感じながら

さて、7日間の上士幌ライフに終わりをつげ、私は次の街、富良野に向かっている。富良野といえば、北の国から。3歳くらいの時に見て、冬の北海道でクリームシチュー食べたいなと思ったのは、たぶんその時間帯にやっていた北海道クリームシチューのCMと記憶がミックスされてるからだと思う。

話を元に戻そう。上士幌は、本当に良い街だった。今回、旅行ではなく移住体験モニターの制度を利用して行ったのだが、街の人との距離

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憧れの東京ライフを送れなかった2016年の私と、「いつ恋」と

憧れの東京ライフを送れなかった2016年の私と、「いつ恋」と

冬の北海道に並々ならぬ憧れを持っている。その理由のひとつに2016年放送のドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」がある。

何度も繰り返し見るほど好きなドラマ「いつ恋」は、キュンとする冬の王道ラブストーリーというわけではない。わりと暗いし、生きることの厳しさに苦しくなることもたびたびある。しかし、その中でゆっくりと、確実に温かくなっていく、些細な幸せに心を奪われるから好きだ。

ただ

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矛盾することは自然なこと

矛盾することは自然なこと

さて、残すところあと2日となった体験移住。

このあとは、また別の街に移動するわけなんだけど、できることならあと数日いたいなと思う。

その一方で、東京の自宅に帰って、びゅんびゅん自転車を飛ばしながら、もりもり仕事して、たっくさん遊ぶことも恋しくなり始めている。

すごく矛盾してて、どっちやねんと我ながらつっこみたくなるが、たぶん、どちらも本音なのだ。

実際、場所と時間を問わずに働くということに

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単純が重なり合う幸福

単純が重なり合う幸福

-20℃、最低気温の平均値が日本一低い北海道・陸別町にある銀河の森天文台に足を運んだ。少し歩けば鼻の中まで凍りそうな外気。でも、私は約1時間、その寒さを忘れて星と惑星を見た。

免許がない私は、こういう交通手段のない場所にいくには夫の協力が不可欠なのだが、それに加えて、この場所は夫が見つけてくれた。思えば数年前から行きたいと言っていた場所。ミーハーな観光地しかわからない私は、最初聞いた時ピンと来な

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モーニングを食べた日は特別な日

モーニングを食べた日は特別な日

昔からモーニングを食べに行くのが好きだ。

自分の記憶の中にある1番古いモーニングの記憶は、青森のばんかむという喫茶店。幼稚園の頃、よく行ってた場所だ。(我ながら本当にませていた)

もはやあれはモーニングだったのかも怪しいけど、よくばあちゃんと入ったのを覚えている。頼むのは決まってハニートースト。家で食べるはちみつよりもこっくり濃厚なはちみつをあったかいトーストにかけて、家では入れないガムシロッ

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住んでみないとわからないこと

住んでみないとわからないこと

さて、こんなにワクワクした旅中に過去経験したことがないレベルでホルモンバランスを崩し、体が引き裂かれそうなほどの腹痛を経験する私。

関町だなぁ〜ならぬ、おきありだなぁ〜だなと心の中でため息をついた。

そんな不調で外に出るのが億劫ならいっそ、やることを終わらせてしまおう。今までやりたくないとウダウダしていた気持ちが嘘のようにスイッチオン。10-28時の長丁場(途中昼寝と外出あり)で、今までに経験

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ひとりぼっちを感じない初めての土地

ひとりぼっちを感じない初めての土地

寝ぼけ眼で書いた幸せ箇条書きnote、あれを書き上げた後で私はバスで帯広駅へと向かい、ひと足先に北海道入りしてた夫と合流した。

別に一緒に行くこともできるのだけど、見知らぬ地で心許せる相手と再会するのが私は好きだ。きっと道中では、できるだけ自分の感覚に寄り添っていたいからなのだろう。

帯広駅で身支度を済ませ、十勝名物豚丼をおにぎりにしたものを食べる。おじいさんが1人で回す屋台のようなお店にキテ

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些細な幸せ

些細な幸せ

1つ前のnoteで書いたように、この旅行中はSNSをなるべく更新せず、見ずに行きたいと思っている。

逆にいうとnoteの更新頻度は増えるだろう。

さて、そんなわけでアプリで呼んだタクシーに無事乗り込み、今、noteのアプリを開いた。時刻は5時少しすぎ。この時間の東京は怖いくらい静かで、真っ暗。無音のタクシー車内には、チカチカとウィンカーの音だけが響いている。

思えば上京してから13年。10日

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いつだって、どこかへ

いつだって、どこかへ

2018年1月、今考えたら最後の会社員生活に幕を閉じたその日、私は本当にやっていけるのだろうかという不安はそこそこに、自由を手にした高揚感に満ち溢れていた。

「場所と時間を問わずに働けるフリーランス、なんて素敵なの」と、行きたい旅行先を手帳の後ろのページにずらっと書いたくらい。

「パソコン1つあれば、世界中どこででも仕事ができますよ!スキルがなくても、なんとかなりました」インターネットの海に放

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