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マジないろいろ

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私、マージイに関するいろいろな記事です。
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まさか同級生だったとは、なんと失礼な旧友だろう・・・

まさか同級生だったとは、なんと失礼な旧友だろう・・・

それは私のことである。今から20年ほど前の話だ。

私が最後に勤めた会社は大企業の100%子会社だった。

ある時、親会社がある事業から撤退することになった。その事業を担当していた事業部の社員には、子会社への転職という選択肢が与えられた。

事業からの撤退を控えた数ヶ月前に、当該事業部の部長が当社を訪れた。

当社の所属長が会議室に集められ、各自自己紹介した後に部長から今回の事業撤退に関する簡単な

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安全確認と忘れ防止のために、「指差呼称(しさこしょう)」はいかが?

安全確認と忘れ防止のために、「指差呼称(しさこしょう)」はいかが?

先日の「とんでもない忘れ物事件」を書いた後に思い出したことがあった。それは「指差呼称」である。

私の最終キャリアは安全衛生担当部署だったのだが、「指差呼称」は安全には重要な確認行動である。

多くの方はご存知であろうがあえて説明すると、「指差呼称」とは、対象物の状態があるべき状態であることを確認した後に、対象物を指差して「〇〇ヨシ!」と呼称するというものである。

鉄道車両の運転手や車掌が前方を

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思い出したくないけど、思い出してしまう忘れ物の思い出

思い出したくないけど、思い出してしまう忘れ物の思い出

先日放映された民放ニュースの特集で、私鉄の忘れ物センターの一日が紹介されていた。その量と種類の多さには驚くばかりだ。そしてそれらを丁寧に処理してお客様に返している担当者の方々にはまさに脱帽の思いである。

中でも興味があったのは、AppleのAirTagを入れておいた財布に関するエピソードだった。

紹介された忘れ物センターは大阪の鶴橋にあるのだが、忘れ物を探しにきた人は奈良から来たという。自宅か

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コーヒー豆を買うのなら、自家焙煎店じゃなきゃだめなの?

コーヒー豆を買うのなら、自家焙煎店じゃなきゃだめなの?

あえて最後に「?」がついているのは、私が素人なのと、たまたま私が経験したと言うだけでそれが一般的なのかどうかはわからないからである。

私が素人なりに、コーヒーが好きであることは以前もお伝えした。

今週の日曜日にちょうどコーヒー豆がなくなってしまった。

いつもは、自家焙煎した豆を売っている店で買っているのだが、その店は日曜日は休みなので仕方なく、他の店で購入することにした。

いつもの店が閉ま

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スイスチーズモデル〜医療ドラマで聞いた懐かしい言葉〜

スイスチーズモデル〜医療ドラマで聞いた懐かしい言葉〜

先日フジテレビ系列で放送された医療関連ドラマで、懐かしい言葉を聞いた。
(懐かしいと言っても1年前の話だが、この1年は「懐かしい」と言う言葉がしっくりくるほど、私にとっては大きな変化を感じる時間なのである。)

その懐かしい言葉とは「スイスチーズモデル」と言う言葉である。

イギリスの心理学者、ジェームス・リーズンが考案した、事故や災害が発生する状況を表現したモデルである。定年退職前の職場が安全衛

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"X(Twitter)"から追放された日々、からの復帰

"X(Twitter)"から追放された日々、からの復帰

基本的にはnote以外のSNSには興味がない。したがって滅多に覗くこともないし、書き込みなどすることはまずない。

しかし、X(Twitter)に関しては、レアな情報を得るためにたまに使うことがある。

例えば、高速道路が渋滞になっている際などには、渋滞の原因が投稿されていることがあるので、検索をしてみたりする。その程度なので、頻度にすれば1ヶ月に数回あるかないかである。

ところがその日はなぜか

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結局、「腐ったリンゴ」は取り除くことができなかった

結局、「腐ったリンゴ」は取り除くことができなかった

前回に続いて、今回も私が最後にお世話になった会社での話である。

私は派遣社員を15年続けた後に、縁あってあるエンジニアリング会社に就職した。その会社が私の会社員人生最後の職場となる。

会社に就職すると私は、3支店のうちでもっとも規模が小さいA支店に配属された。A支店は他の支店が真似のできないような、優れた技術をもつ部隊を抱えていていた。

そのせいで規模は小さいながらも一人当たりの売り上げにお

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禁句の呪縛、今でも言えないその言葉

禁句の呪縛、今でも言えないその言葉

私にはその言葉を発することに強い抵抗があり、日常生活で使うことをためらってしまう言葉がある。その理由は今から約20年前の会社での日々の生活の中にある。

私が最後に勤めた会社に入社したのは、2004年の6月だった。
当時、会社は社外からコンサルタントを招いて全社を挙げて業務改善に取り組んでいた。

活動は「(仮称)無駄排除プロジェクト」と命名され、コンサルタントが作成したプログラムに従って無駄をな

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佐伯啓思の「反・幸福論」をもう一度読んでみた

佐伯啓思の「反・幸福論」をもう一度読んでみた

私は、初めて本書を読んだときに非常に違和感を感じた。今の社会を揶揄しているだけのへそ曲がりな評論家が書いた論評であると感じたのである。

ところが、彼が投稿している朝日新聞の「異論のススメ」を読んで、その違和感がないことに気づき、もう一度本書を読んでみることにしたのである。

本書の概要

本書は「新潮45」*1)の2010年12月号から2011年8月号までの連載に加筆し、2012年1月に発行され

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人生何があるかわからない、と痛感した夕べ

人生何があるかわからない、と痛感した夕べ

前職の元社長は、2か月から3か月ごとに自分が選んだ書籍を幹部に配布していた。私はそれが楽しみで、毎回いただくとすぐに読んだ。

ほとんどは大いに共感する内容だったのだが、中には違和感を覚えるものもあった。その中の1冊が佐伯啓思の「反・幸福論」だった。

ご存知の通り佐伯啓思といえば、保守の立場から様々な事象を論じる社会思想家、京都大学の名誉教授である。

そんな著名な著者の書籍を読んだ、凡人である

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私の背中を押した、こころに残る一言

私の背中を押した、こころに残る一言

今から10年以上も前のことである。
私が室長をする部署である事件が起こった。

当時、私の部署ではお客様の設備を定期的にメンテナンスをする業務を請け負っていた。

そして、ある設備のメンテナンスのために設備の操作室で作業をしていた当社の女性社員が、同席していたお客様の男性社員に後ろから抱きつかれたのである。

幸い当社の社員に怪我などはなかったが、彼女は加害者であるお客様の男性社員を許すことができ

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「さん付け」でいいじゃないかって思うんですが、どうなんでしょう?

「さん付け」でいいじゃないかって思うんですが、どうなんでしょう?

先日NHKで、ある市役所が名札を「漢字」のフルネームから「ひらがな」の名字のみに変更したというニュースが流れていた。市長の名札も名字をひらがな表記することで、名字で呼んでもらいたいとのことだった。

利用者から親しみを持って欲しいということに加えて、個人の情報を最低限にすることで後々の「カスタマーハラスメント」から職員を守るという理由もあるそうである。いずれにしても大いに良いことだと感じた。

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フリーロケーション的な発想って、とても興味深い

フリーロケーション的な発想って、とても興味深い

フリーロケーションとは、ご存知の方も多いと思うが、倉庫管理の手法である。従来は、品物を決まった場所に置いて管理する固定ロケーションが一般的だった。

しかし、バーコードが普及するようになると品物のIDと場所のIDを読み取ることで品物と保管場所を紐づけることができるようになった。

その結果、フリーロケーション、つまり適当な場所に品物を保管し、その品物の保管位置を管理する方法が活用されるようになって

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横断歩道の手前で停まったら、クラクションを鳴らされた!

横断歩道の手前で停まったら、クラクションを鳴らされた!

今日の午後の話である。

ナビの散歩のために河川の土手を車で走っていた。すると前方の横断歩道の手前に、横断歩道を渡ろうとしている二人の女性が見えたので、私は車を減速させて横断歩道の手前で停止した。

すると後方から走ってきた車がクラクションを鳴らし続けて近づいてきたのである。「なんやなんや」とルームミラーを確認すると、その車はクラクションを鳴らしながら私の車に近づいてきて、直近で停止した。

横断

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