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子どもの心を診る

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・子どもの心相談医を受診するまで ・ストレス症状 ・医療機関を探す ・大学病院に行く ・子どもの心相談医と合う ・家族にそういう方はいますか? ・診察を受けた感想 ・今後を考える… もっと読む
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子どもの心を診る(1)

子どもの心を診る(1)

子どもの心相談医に診てもらうため、長男と大学病院を受診してきた。その時の問診やアドバイス、医師から「家族にギフティッドの方はいますか?」と訊かれて考えたことなどを書いてみようと思う。

子どもの心相談医を受診するまで

約1年前のこと、長男は問題行動が見られるということで頻繁に学校から電話がかかってくるようになり、それで家庭でも険悪なムードが絶えなくなっていた。さらに塾も今よりストレスで、塾の宿題

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子どもの心を診る(2)

子どもの心を診る(2)

医療機関を探す

子どもの心相談医に行きつくまでに、まずどこに相談すれば良いのかがよく分からなかった。手始めに、近くの大きな医療機関に電話して、精神科の受診が可能が問い合わせることにした。

心の問題で相談したいと言って年齢を伝えると、受付の方が小児科に回してくれたので、ざっとストレス症状と学校生活に問題を抱えていること、WISCを受けて結果は平均より高いことを伝えた。この時、ギフティッドと伝える

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子どもの心を診る(3)

子どもの心を診る(3)

子どもの心相談医と合う

子どもの心相談医の先生はとても優しく穏やかで、相談しやすい雰囲気の先生だった。

診察を受けた結論から言うと、現状の追認というか、ギフティッドで間違いないですねということと、現在スクールカウンセラーと定期的に相談できているので、追加で大学病院での相談が必要かというと、そうでもないかもしれないですね、とのことだった。

ただ、忘れ物が多い点はもしかしたらADHDの可能性もあ

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子どもの心を診る(4)

子どもの心を診る(4)

今後を考える

とは言え、このままだと路頭に迷ったまま、また家庭だけで抱える状態になりそうだと思った。もちろん学校のカウンセラーの先生との面談は長男も毎回楽しみにしているし、担任の先生も変わって状況は良くなっている。さらに、塾だって既に通っていて、知的好奇心を満たせる場も確保できている。トータルでストレスが減っていることは間違いないだろう。

しかし、この状況が1年後にどうなっているかはわからない

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続・子どもの心を診る(1)

続・子どもの心を診る(1)

長男の心を診てもらいに大学病院を受診した話の続きになる。

WISC-IVを受けてギフティッドの可能性が高いと判明した長男に、様々なストレス症状が出ていたことで大学病院を受診していた。何度か受診して一段落ついたので書こうと思う。

もともとは頭痛をはじめとしたストレス症状の軽減が目的だった。しかし、頭痛を除くストレスの症状は薬を使わずとも環境改善で快方に向かうと言われ、治療は必要ないと言われていた

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続・子どもの心を診る(2)

続・子どもの心を診る(2)

B医師との初回診察で、長男が忘れ物が多いことが少し気になるとのことで、ADHDの検査をしてみましょうという話になった。さらに、ギフティッドの場合、自閉的特性も同時に併せ持つこともあるため、こちらも調べてみましょう、という話になった。

忘れ物の多さについては、私が書いた文書15枚を読まれて判断されたのだと思う。長男のストレスの根本がギフティッドと関係していると思って、私の方で長男についてできるだけ

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続・子どもの心を診る(3)

続・子どもの心を診る(3)

心理士からのその他アドバイス
長男と一対一で会話した際の様子や受け答えから、心理士さんは自閉的特性やADHDは感じなかったとおっしゃっていた。多少、感覚過敏があるのか、洋服が体に密着するのを嫌がる仕草は見られたそうだ。

今後を考えると、中学以降は特に同年齢の子との関わりが増えていくのと、その重要度も増していくため、中学は受験をしたほうが良いと思いますと言われた。この中学受験の話はA医師、B医師に

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続・子どもの心を診る(4)

続・子どもの心を診る(4)

学校からのADHD評価スケール
学校版の評価は担任の先生だけではなく、複数名の意見を取り入れて行なわれたようだが、学校においても「0(ない もしくは ほとんどない)」だろうと思っていた項目で「3(非常にしばしばある)」となっていたのを見た時には絶句した。

例えば、「まるでエンジンで動かされているように行動する」が「3」になっているのを見た時は、しばし言葉を失った。正直、エンジンで動かされているよ

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続・子どもの心を診る(5)

続・子どもの心を診る(5)

診断書診断書については、少し詳しく書きたいため後日改めて取りに来てほしいと言われていた。それで後日取りに行ってきた。こちらは親も読める状態にしておくと言われていたため、遠慮無く読ませていただいた。

内容としては、学校の先生宛に今後の対応としてお願いしたいことが書かれていた。「ギフテッド」という言葉も使われていた。

ギフテッド児がどういった特性を持つことが多いのかの説明に加えて、こういった特性が

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続・子どもの心を診る(6)

続・子どもの心を診る(6)

学校から地域の発達支援事業に相談することを提案されていた大学病院に通っていることは担任の先生にも伝えていたが、それとは別に学校からも、地域の発達支援事業や精神科クリニックの資料をいただいていた。大学病院での診断が出る前のことだった。

先生は、長男が本来持っている力を持て余している点については、標準教育とのミスマッチにも言及されていた。

一方で、これまでの学校版ADHD評価スケールの結果や、「こ

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続・子どもの心を診る(7)

続・子どもの心を診る(7)

スクールカウンセラーからの考察大学病院で自閉的特性/ADHDを調べることになったと話すと、スクールカウンセラーからも自閉的なものは感じたことがないと、大学病院で出た結論と同じ事を言われた。

カウンセラーはADHDについても説明してくださって、軸は自己コントロールなのだそうだが、その点で長男は自己コントロールができないというのとは少し違うと思うと言われた。強いて言うなら「衝動」はあるが、これは知的

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