記事一覧
美術制度の中の人種・女性差別 照明と演色性と肌の色
序花王が美白という表現を取りやめることを公表した。 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70408840W1A320C2TJC000/ 化粧では「日本人の肌」に合わせた化粧といった売り…
展覧会「彼女たちは歌う」歌を聴き議論をしよう 抹消に抗う越境が抹消するものと、置かれた状況の希望と絶望
東京芸術大学陳列館で開かれている「彼女たちは歌う」は同学教授の荒木夏美氏がキュレーションし、女性アーティストを集めた展示だ。 https://listen-to-her-song.gei…
個展 ARによる『グラデーションの美学』のためのエスキース あるいは難病を持つアーティストにとってのポストコロナとAR作品集
個展 ARによる『グラデーションの美学』のためのエスキース を開催しています。 https://www.youtube.com/watch?v=RQd5kCFKqTQ&feature=youtu.be 0. 前説 ポストコロ…
押井守監督の女性観への反論 19世紀と子のディストピア
私は今ショックで冷や汗ダラダラしている。『押井監督の女性観について教えてください』(https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_9d6af97a-df0f-4fab-90f1-ad4c24…
美術制度の中の人種・女性差別 照明と演色性と肌の色
序花王が美白という表現を取りやめることを公表した。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70408840W1A320C2TJC000/
化粧では「日本人の肌」に合わせた化粧といった売り文句も使われたり、従来から問題のある表現が無批判的に使われたりもしていた。けれど、肌の色は単一ではないし、その基準も単一ではない。
この種の肌の色をめぐる問題は私の専門領域であ
展覧会「彼女たちは歌う」歌を聴き議論をしよう 抹消に抗う越境が抹消するものと、置かれた状況の希望と絶望
東京芸術大学陳列館で開かれている「彼女たちは歌う」は同学教授の荒木夏美氏がキュレーションし、女性アーティストを集めた展示だ。
https://listen-to-her-song.geidai.ac.jp/
私は感想として、かなり複雑な想いを抱いた。はっきり言って私は引き裂かれている。
たとえば、ユキユゥ氏によるBLのコスプレをした女友達にBLとして愛情を注ぐ出産をパロディする作
『「百合映画」完全ガイド』書評 革命のための複数で安全じゃない危険で転覆的な百合の語り方 そして残念ながら全てを台無しにするほんの一文(2020年7月4日追記 謝罪声明が出されました)
ふぢのやまい氏を中核とし複数の評者によって編まれた『「百合映画」完全ガイド』(以下、本書)は1931年から2020年までの312本の映画を取り上げた評論集であり、
映画のジャンルという権力構造を百合という概念でもって撹乱する試みであり、
百合というジャンルをその複数声によって解体する試みでもある。
これは明らかに安穏たるガイドではなく、革命のためのガイドとして作られている(ただし最後に述べるよ
反『美術館女子』女性の主体性と連帯の可能性、それを無視するな
0. 前提 これは論文ではない、アジテーションである 前提としてあなたは『美術館女子』をめぐる議論における要点をある程度知っているものとする(例えば「女性というものを外部の客体として、無知の存在と見なすことへの批判」「芸術を感動という非知的に鑑賞することを推奨する点に対する批判」「女性が美術の中の深く関わっているのに、美術館女子としてそうした女性を無視することへの批判」「美術におけるジェンダーバラ
もっとみる車椅子とオルタナティブスペース あるいは私は避難できるのか
※この話には出口もないし希望もない避難所もない
「すべての人が」とか「みんなのための」「(リアルの)場所」って嘘じゃんっていつも思う。多くのオルタナティブスペースはそうした謳い文句を持つ。たいていの場合、「すべて」は「その場所が掲げる理念に賛同する人」という括りがつく。それはいい。
私が求めているのはまさにそういう場所だ。様々な理由によってある場所に集う、オルタナティブな場所を私は求めてる。
だって私たちはリスカしないと作れない 塩田千春展で思ったこと
2019年の塩田千春展は壮大な歴史の展示だった。「女」が文化と対峙する時に必然的に流される血がある。塩田千春展では見てるこっちが泣いて痛くなる、この血の歴史が展示されていた。でもほとんどの人はそれに気づかなかったし、その血を無邪気に消費しているだけだった。
そんな預言者じみたことを突然、しかも今更言われても困ると思うけど、今だから書けることなのでつらつら書いていく。
こんなうんざりするところから
個展 ARによる『グラデーションの美学』のためのエスキース あるいは難病を持つアーティストにとってのポストコロナとAR作品集
個展 ARによる『グラデーションの美学』のためのエスキース を開催しています。
https://www.youtube.com/watch?v=RQd5kCFKqTQ&feature=youtu.be
0. 前説 ポストコロナ的状態とアーティストとしての私 私はコロナという状況で起きるある種の反応に、少しだけ冷たい見方をしている。もちろん、多くの経済的支援は必要だし、そこで切り捨てる社会には大
推しを四人紹介して!といわれたので紹介する
Twitterで推しをを四人紹介するバトンという古のネット呪術を受けたので、紹介していきます。
好きなものについて語るのは楽しいから、ある種のストレス解消として。
この長い夜のおともにでも。
推し1 ChouChou
ChouChouは二人組の音楽ユニット。
昔やっていたブログでもいろいろ書いたのだけどなんといってもそのクオリティの高さが、圧倒的だ。クラシックの背骨を持つ硬い旋律、磨き上げ
二人で過ごすためのソーシャルディスタンスAR
コロナウイルスの感染拡大を防ぐために必要であるとされる『ソーシャルディスタンス』を図るためのARスケーラーを公開しました。
二人以上で使うときに使いやすいように、直径1mの円を二つ並べ、その中心に人が座るとちょうど2mの距離が取れるように作ってあります。
スマートフォン(iOS 11以上Safari推奨、Androidは未確認)から下のURLからアクセスしてください。
https://kondo
押井守監督の女性観への反論 19世紀と子のディストピア
私は今ショックで冷や汗ダラダラしている。『押井監督の女性観について教えてください』(https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_9d6af97a-df0f-4fab-90f1-ad4c24cc19ad.html )というあまりにも凶悪な記事が出てきたからだ。ここで語られる女性観は端的にいって酷いし破綻している。
このnoteでは押井守ファンの一人