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道産子カナダ人農家のベリー通信

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北海道北斗市でブルーベリー・カシス栽培農園を営んでいます。 農作業の様子や、季節ごとに起きたこと、商品に込められたストーリーなどを発信しています。
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記事一覧

農家が伝授する、質の高い農産物の見分け方 【新商品「カシスとりんごのジャム」を発売しました】

農家が伝授する、質の高い農産物の見分け方 【新商品「カシスとりんごのジャム」を発売しました】

こんにちは! 北海道北斗市のブルーベリー・カシス栽培農園「ハウレット農園」を営んでいる道産子カナダ人農家Justinです。

ノートにアクセスしてくださりありがとうございますm(_ _)m

今回は、僕が就農する前、北海道各地の農家を回って研修をしていた頃に学んだ、美味しくて安全な野菜と果物の見分け方について書いてみようと思います。

農園を一緒に営んでいるパートナーの友達で、青森県で減農薬のりん

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アメリカ先住民のブルーベリーパンケーキ「ソウトゥティーグ」を作ってみた 【レシピとおいしい食べ方】

アメリカ先住民のブルーベリーパンケーキ「ソウトゥティーグ」を作ってみた 【レシピとおいしい食べ方】

こんにちは。北海道北斗市でブルーベリーとカシスを栽培している道産子カナダ人農家のJustinです。ノートをご覧いただきどうもありがとうございますm(_ _)m

僕は、カナダ人と言いつつも(父親(農園の創業者)の国籍がカナダなだけで)北海道生まれ北海道育ちの生粋の道産子。

中身は日本人みたいなもんで、日本が大好き、というよりむしろ、心の故郷である日本を心から愛しています。

もちろん、自分が生ま

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イギリス人とカシスの話 【ジャムづくりの歴史談義】

イギリス人とカシスの話 【ジャムづくりの歴史談義】

こんにちは! 北海道でブルーベリー・カシスを栽培している道産子カナダ人農家のJustinです。

ウチの農園がある道南地方は、11月末にさしかかろうとしている今も、なぜか春のような陽気。

今年は全国的に暖かいんでしょうか? 仕事柄日々自然と触れ合っていると、確実に生態系が変化してきているのを肌で感じます。

最近、ウチで栽培しているカシスの歴史について改めて学んでみたくて、ちょくちょく色んな英語

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ブルーベリー園を舞台にした小説を書き始めました 【アイディア帳】

ブルーベリー園を舞台にした小説を書き始めました 【アイディア帳】

こんにちは。こんばんは。もしくはお早うございます。

今日は、西暦2022年11月19日。5日前に36歳の誕生日を迎え、「カート・コバーンとジミヘンが死んだ27歳を超えたら俺はもうおしまいだ〜」とか嘆いていた僕も、遂にアラフォー期へと突入してしまいました。

が、36歳になってもなお、パートナーの中一の息子くんと一緒に、しょっちゅうスーファミをモニターに繋げては、星のカービィを大声出しながらプレイ

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最近考えていること 【•カシスジャムは僕たちのアート作品 •人間は「影響」の生き物 •幸福の正体=循環の中に身を置いている実感】

最近考えていること 【•カシスジャムは僕たちのアート作品 •人間は「影響」の生き物 •幸福の正体=循環の中に身を置いている実感】

こんにちは! 乾燥がひどくなってくるこの時期、毎年決まって必ず喉をやられてしまう道産子カナダ人農家のJustinです。秋もだいぶ深まって風が冷たくなってきた近頃、いかがお過ごしでしょうか? 

風邪は大抵喉から来るので、最近は大事を取ってさっさと寝るように心がけているのですが、今日はなんだか頭だけが妙に冴えてなかなか寝付けないので、話しの流れもオチも特に決めず、なんとなくノートを書き始めてみました

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引きこもりと農作業の親和性について考えてみた#2 【農家の体験談】

引きこもりと農作業の親和性について考えてみた#2 【農家の体験談】

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神秘的な体験をたくさん得た (野生動物との邂逅)自然農をやってると、野生の動物に触れる機会もたくさんあります。ウチの畑では、特にキジやカッコウなどの野鳥に間近で遭遇することが多いです。

彼らを間近で見るたびに、うまく表現できないんですが、野生ならではの凛とした気高いオーラをバシバシ感じて、それが実に爽快でカッコいいんですよ。

↑畑の隅で遭遇したモズの雛。目がシャープでシュ

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引きこもりと農作業の親和性について考えてみた#1 【農家の体験談】

引きこもりと農作業の親和性について考えてみた#1 【農家の体験談】

こんにちは! 北海道北斗市でブルーベリーとカシスを栽培している、道産子カナダ人農家のJustinと申します。当ブログにアクセスしてくださりどうもありがとうございますm(_ _)m

すっかり秋めいてきましたね。夜はだいぶ肌寒くなってきましたが、秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか?

さて、いきなり本題ですが、ここ5年あまりの間に、日本の引きこもりの人たちが急激に自然に接近しつつあるように感じてまし

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農業は最高の創作活動だ!

農業は最高の創作活動だ!

創作ってかっこいい僕は昔から、「創作」とは何か、「没頭」とは何か、ということをしきりに考えて生きてきました。

これだけたくさんの種類の生命が存在する地球上で、なぜ人間だけが作品や商品を通して自我を表現しようとし、モノづくりに没頭するのか、幼心に不思議で不思議でたまらなかったんです。

そして、小さい頃から音楽と絵と文学が大好きだった自分にとって、そうした表現活動に全身全霊で取り組むミュージシャン

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木はダンスを踊っている - 木について思うこと

木はダンスを踊っている - 木について思うこと

今年も、畑がある道南地方に雪が降ってそろそろ根雪になりつつあります。

これからまた自粛期間に入るかもしれないと不安なニュースが世間を覆っていますが、木々はいつだって、ポジティブなエネルギーを爆発させながら生きることを謳歌しています。だから、気分が落ち込みがちなときや体調が優れないときでも、畑に来るとみるみる活力がみなぎってくるのを感じるんです。なんてったって畑の空気はうまい!

それで今の時期

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農園のポップアップショップを開催しました / 当日の様子

農園のポップアップショップを開催しました / 当日の様子



本格的な冬が近づいてきた近頃、いかがお過ごしでしょうか?

ハコダテシエスタでは「つながる市」というマルシェを定期開催しており、その一環として地下の無印食品売場でポップアップショップを開催させていただきました。

「つながり」をキーワードにしているマルシェなので、当園の商品を取り扱っていただいている函館市内の酒屋さん「酒ブティック越前屋」と共同でブースを出店。地元で商品を取り扱っていただいてい

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地元新聞紙に農園の記事を掲載していただきました / 蜜蝋フードラップづくりのワークショップの様子

地元新聞紙に農園の記事を掲載していただきました / 蜜蝋フードラップづくりのワークショップの様子

こんにちは!当ブログにアクセスしていただきありがとうございます。

先月は、新聞に農園の活動を掲載していただいたり、蜜蝋フードラップづくりのワークショップを行ったり、イベント出店などで大忙しの1ヶ月間でした。近況報告を兼ねて、今回の記事ではそれぞれの新聞記事と、イベント出店の内容などについて書いてみたいと思います。

↑パートナー(RomioRi)が開発した農園の新商品「古参品種ブルーベリーの葉と

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カナダ人が北海道で始めたベリー専門農園の物語:後編 ー ウチの父を紹介します

カナダ人が北海道で始めたベリー専門農園の物語:後編 ー ウチの父を紹介します

↑前編を未読の方はこちらから

農業大学で勉強・資金を貯めるためアルバイトそんなわけで小規模な有機農業に興味を持った父は、東京の農業大学に進学し農業の勉強を始めることにします。

祖国であるカナダではなく、生まれ故郷の日本で農家になることを決めたのは、カナダと日本の文化の橋渡し役になりたいと、身一つで戦後間もない道東に宣教師として移住した祖父の影響も大きかったみたいです。

当時、アメリカと同じく

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失敗しないブルーベリーの苗木の植え方:後編 農家が教える必要なものと手順

失敗しないブルーベリーの苗木の植え方:後編 農家が教える必要なものと手順

前編を未読の方はこちらから↓

https://note.com/justinbowmann/n/n42dcb75de84b

それでは、ここからは植え付け(地植え)に必要なものと具体的な植え方を説明していきます。地植えではなくプランターで育てる予定の方は、それぞれのプランターに合った量の用土を用意してください。

用意するもの・2年以上生育した苗

(違う品種のものを2種類以上購入するようにして

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