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好きなことは好きと言ってみよう

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私じゃないと出来ないことは何もないかもしれない

今の私にできることなら、隣に座るあの人にも出来ることかもしれない。

私が仕事にしていることは世界のどこかにいる優秀な人ならもっと上手く、早くやれることかもしれない。

私がたった今考えついたことなんて、とうの昔に誰かが考えて言葉にして、すでに世の中のどこかで浸透していることなのかもしれない。

私がかけた言葉よりももっともっと気の利いた言葉を、他の人ならかけられるかもしれない。

私にしかできな

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偏るのが私たち。

難しいことを簡単な言葉で説明できる人が本当に頭がいい人だよね、
ユーザー目線に立ってもらわなくちゃ。

でも、それって教えてもらう側が言うことじゃないよね。ユーザーもともに成長してもらわなくちゃ。

幸せを掴みたいって本人が言うのはセーフだけど、
幸せになってほしい(特に恋愛や結婚を指して)って周りが言うのはどうなのよ。

でも、誰かを心配するとき、私は私に見えている世界観で精一杯心配するしかない

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わたしはどの言葉を選んでもいい

わたしはどの言葉を選んでもいい

言葉選びが温かい人。いいよね。

彼女とは高校生の頃に知り合い、社会人になり再会してから怒涛の勢いで親しくなった。

彼女の転職を機に、福岡と東京間の遠距離友愛がスタートしたのだが、節目節目で会う時間を作り、何かを思い出したり何かを創造したりしている。

このGWは久々にゆっくりした時間を共有できたのだが、その数時間での話。

私も彼女も結構抜けており、落し物や忘れ物があとを絶たない。
今回も数時

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誰だってワガママな彼女にハマる

誰だってワガママな彼女にハマる

脳がどのように「反応」するかを知っておいた方がいいと考えるようになった。
なかでも、最近"認知的不協和"について思い巡らせている。

"認知的不協和"とは、人が矛盾する認知を抱えた状態や、そこからくる不快感を表す。
イソップ童話の「酸っぱい葡萄」が有名だ。キツネが葡萄を取ろうとするが、いくら背伸びしても届かない。最後には「(ちぇっ)あれは酸っぱいのさ」と吐き捨てて去っていくストーリーだ。
「欲しい

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ハワイで何がしたい?

ハワイで何がしたい?

本が好きだ。

それはそれは、好きだ。

どんな時に幸福感を感じる?と問われて真っ先に思い浮かぶのは、
本屋で良著(の予感がする本)と出会い持ち帰り、最初の一ページを開く瞬間であるし、
佳境を迎えた同書を携え通勤バスに乗り込み、栞を挟んだページをはやる気持ちを抑えて開き、前回との繋がりを確かめた瞬間だ。
子どもが早く寝てくれた夜、紅茶なんて淹れてみて静かなリビングで続きを読み始める時なんて、「あぁ

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救われる人がいるのならオッケー、とは思えないこと

救われる人がいるのならオッケー、とは思えないこと

時々、自分でも驚くほど、強いこだわりを持ってしまうことがある。

誰かが発した言葉のほんの一部分に「ムッ」としてしまったり、巷で見つけた広告の一表現に悶々としてしまったりする。

その「ムッ」や悶々は、誰かやどこかにぶつけるものではないのだけど、
たぶん、私が大切なものを大切にするために、ないがしろにしちゃいけない部分だと思っている。
「これ、私はあんまり好きじゃないよ」ってことが、無意識レベルで

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私は内向的になりたい

私は内向的になりたい

私は「内向的」になりたい、外交性が高い人間だ。

以前著名な心理学者の講演を聴く機会があった。
1時間半の軽快なトークにまんまと彼女のファンになったわけだが、中でも印象的だったのは「内向性/外交性」の話だ。

一般的に「内向的な」人とは、内気で自分の感情や意見をなかなか外に出さないイメージがあり、対して「外交的な」人には、溌剌として誰に対しても臆さず自己開示するイメージがある。
しかしながら心理学

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いびきをかく宝物

いびきをかく宝物

大学生のころ、テレフォンオペレーターのバイトをしていた。

大手健康食品の注文受付が主な仕事で、
電話をとってお客さまと話し、注文内容を入力して終話する。まぁざっくり言うとそんな仕事。

敬語なんかのマナーも身に付けることができたし、いろんなお客さまから時にはモウレツなクレームやセクハラを受けたりしながら社会勉強をすることができたし、
思い返すといい仕事だった。

担当していた健康食品は時々テ

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何でもさらけ出さなければ

何でもさらけ出さなければ

わかり合いたい。

その欲望は不自然なものではないし、親しければ親しいほど強く抱くのも当然だと理解できる。

新たな人間関係を築くとき、好きな人ができたとき、旧くからの関係を日々紡ぐとき、
相手の意見をよくよく聴く努力をするのも、
言葉を尽くして自分の感情を説明しようと努めるのも、
相手がものごとをどう見ているのか、普段問題意識を持っていることや、何に憤りを感じどんな瞬間に感動を覚えるのか、知り

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「察してよ」という暴力

「察してよ」という暴力

「言わなくても察する」文化について個人的には美しいと思うし、他人のしんどい状況や気持ちを察することができる人を尊敬してもいる。

ただ、こと自分自身のしんどさについては、できるだけ言葉で伝えることにしている。長い付き合いになる相手に対してはなおさらだ。

産後の回復期、眠気やだるさや乳の痛さに耐えながら夕飯を作った時なんかは(出来合いのものを買ってもよかったんだけど外に買いに行く方がしんどかった)

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ものすごい別れを経験したことがあるか

ものすごい別れを経験したことがあるか

“花に嵐の例えもあるさ サヨナラだけが人生だ”

ようやく親しい友になれたかと思えばもう別れが近付いている。
花も美しく咲いたかと思えば直ぐに強い風に吹かれて散ってしまうという。それほどに、輝く瞬間はひと時で、人生はサヨナラの連続だ。

あまりにも有名な井伏鱒二による訳詩「勘酒」の一節だ。

巷では『別れる力』という本も出ているほど、人間が「別れ」から受ける衝撃やそれを乗り越える過程での経験値の向

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おじさんという生き物

おじさんという生き物

中高生の頃までは40・50代の男性は、総じて「おじさん」以外の何者でもなかった。

身内も学校の先生も通学中の電車で一緒の車両に乗り合わせた人もファーストフード店で隣に座った人もそこの店員も。

大学生くらいになると、「おじさん」には「イケてるおじさん」と「イケてないおじさん」がいると分かった。

当時熱烈に恋をしていたトヨエツも40代だったが、
毎日通学バス内で強烈な加齢臭を放っているおじさんや

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相談をされると、身構え、心躍る。

相談をされると、身構え、心躍る。

「相談したいことがある」と友人に言われると、私は身構え、そして心躍る。

人は誰でも「自分は他の誰とも同じではない」ということを悟っている。
あらゆる岐路に立った時、最後に選択し、その責任を取るのは他でもない自分自身なのだと理解している。

人生の先輩や真の理解者に相談してもしなくても、何を選ぶのかは結局変わらないことの方が多いし、
ヘタに相談してしまったがために、
知られたくもない人に知られてし

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自分の心地よさを優先するあなたへ

自分の心地よさを優先するあなたへ

仕事でも家事でも日記でも、自分でやると決めたことをやらずにいるのは精神衛生上よろしくないことだと思っている。

「継続力」は「人間力」の最も根本的なものとして求められる風潮にあり、当たり前に日々続けていることを断絶してしまうのは責められることのように感じる。

しかしそれでも私は声を大にして言いたい。
「自分の心地よさを優先し、サボってもいいんだ!」と。

人のキャパシティは十人十色。無理が来る前

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