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私的KAN論(仮)第6章 小田和正という巨人〜Still Crazy After All These Years
僕は80〜90年代初頭はのちに「J-POP」と呼ばれる音楽の黎明期だと捉えてます。シティ・ミュージック(ポップ)、フォーク、歌謡曲、そしてライブハウスシーンで蠢く無数のバンドたち。それらが奏でる音楽が紆余曲折を経て、大きなうねりとなり一般層にも届くカルチャーとして拡大していったのだと思います。
J-POPを巨大産業へ仕立て上げた要因のひとつにタイアップ戦略があります。フジテレビの毎週月曜日21時
私的KAN論(仮)第5章 I`m songwriter welcome you to my song 〜変化するJ-POP黄金時代
1990年代も半ばを過ぎるとジャパニーズ・ポップシーンにも変化が訪れます。ミスチルは変わらず王座に君臨していますが、国民的バンド的立ち位置へ急激にシフトしていくことでの葛藤とダークな心情を余すことなく表現したAL「深海」をリリース、勝ち続けることへの苦しさを吐露しながらも、初期のポップでコンパクトな路線からは想像もつかないヘヴィネスを内包させたバラード「Everything」、佐野元春、浜田省吾、
もっとみる私的KAN論(仮) 第4章 ミスチル王朝の治世と「まゆみ」の影
たまたま先日のことです。この3月までTBSでオンエアされていたドラマ「さよならマエストロ」を見てました。西島秀俊と芦田愛菜による人生再生のお話なんですけどめちゃくちゃいい作品でした。そして主題歌、やけに気になるメロディだよなあと思ったらアイナ・ジ・エンドなんですね。「宝者」という曲でアタマサビから美味しいメロディが最後まで余す所なく展開されていて、まさにJ-POPのお手本のような1曲。ギリギリで踏
もっとみる私的KAN論(仮) はじめに。
先日クローゼットを整理していたらブルックスブラザーズの紺ブレが出てきた。1968~75年生まれの方々ならすぐにピンとくるだろう。そう、渋カジ全盛期の象徴的アイテムだ。あまりに久々に現物を見てしまったのでしばらくハンガーに吊るしたまま思わずじーっと見つめてしまった。気持ちとして甘酸っぱいというかなんというか、、、どっちかと言えば気恥ずかしさのほうが大きいかもしれない。いっそこのまま捨ててしまおうか
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