三保原屋 常務/静岡の家庭用品店

1687年創業の家庭用品店。静岡駅前にある「呉服町商店街」にあります。 基幹店舗の「三…

三保原屋 常務/静岡の家庭用品店

1687年創業の家庭用品店。静岡駅前にある「呉服町商店街」にあります。 基幹店舗の「三保原屋本店」では、キッチン雑貨、フライパン、陶器、木製品、服飾雑貨、洋服、タオル、靴下、インテリア雑貨等を「専門店」として販売しています。

マガジン

記事一覧

固定された記事

おおのたろうさんのイラストでつくった小皿が焼けるまで

前回のnoteでは、おおのたろうさんのイラストでお皿を制作した想いを記載しました。今回はお皿ができる工程をお伝えします。 ※今回のお皿は、 ・助産師のAmiさん ・おお…

「木のおひつ」ってどんな種類があるの?

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 昔は色々なご家庭で使われていましたが、今は「憧れ」になっている【おひつ】。国産でも実は種類が…

「土鍋のある生活」を将来に残したいけど・・新規メーカーが出てきにくい理由

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 土鍋やセイロ、急須など 「一度は使ってみたい!」 という想いで話題になる生活道具ですが、その裏…

急須の選び方

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 ペットボトルのお茶でも「まるで急須で淹れたような・・」と表現されることもありますが、やはり急…

セイロ人気の裏で、国産メーカーさんが"残りわずか"という話

三保原屋本店は静岡の家庭用品店専門店。創業は1687年といわれています。 2023年秋から、「セイロ」が大注目されました。 (ネットで調べすぎて、ワケが分からなくなってし…

フライパン寿命が短い方へ「その【中火】、強くありませんか??」

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 今日は「火加減」について。 表面が加工されたフライパンの殆どは説明書に「中火以下でご利用くだ…

我が家のコンロで【中火】が【9段階の3】くらいだった話

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 今回は、火加減について、具体的な話。 そして、あくまでも我が家の例です。 『コンロの最大火力…

「油の酸化」とオイルポットについて

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 ずっと分からなかった「油の酸化」について。 先日、東北大学教授の仲川先生に直接伺う機会を頂け…

「陶器」と「木」の“おひつ”

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 今日は”おひつ”の区分について。 おおきく分けると、“おひつ”は「陶器」と「木」のタイプがあ…

「鉄フライパン餃子」の勝率をあげる極薄ターナー

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 鉄フライパンで「餃子をやってみたい!」という方は多いのですが、 「失敗すると敗北感(?)を感じや…

保温ポットの選び方

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 今日は保温ポットの選び方について。 三保原屋でも根強い人気があるのが保温ポット。 お客様は①の…

【フライパン選び】大が小を兼ねない

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 春はフライパンをご検討の方も多くいらっしゃいます。今回もフライパンの話。 当店で「フライパン…

【短く】木のお弁当箱で気を付けること

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 木のお弁当箱で気を付けることを短くまとめます。 ※今回はウレタン加工されたものを記載していま…

フライパンの選び方

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 今日は最も深い悩みの1つ。後にも記載しますが、表でまとめました。 「テフロン・フッ素樹脂コー…

フッ素樹脂フライパンって安全なの??

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 今回は、炎上が気になり、非常に書きにくくも、店頭でも質問される 「テフロン・フッ素樹脂加工フラ…

よりよい暮らしと、情報の幸せな関係は

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。 三保原屋は平たく言えば「楽しく、よりよく暮らす」ための道具を多く扱っています。 今回は、メー…

おおのたろうさんのイラストでつくった小皿が焼けるまで

おおのたろうさんのイラストでつくった小皿が焼けるまで

前回のnoteでは、おおのたろうさんのイラストでお皿を制作した想いを記載しました。今回はお皿ができる工程をお伝えします。

※今回のお皿は、
・助産師のAmiさん
・おおのたろうさん
・一誠陶器さん
のご協力で形にすることができました。

一誠陶器さんについて今回は手書きでお皿をつくりたい!と思い、長崎の一誠陶器さんに伺いました。

今回、手描きのお皿をつくりたいと考えたのですが、
それは、おおの

もっとみる
「木のおひつ」ってどんな種類があるの?

「木のおひつ」ってどんな種類があるの?

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

昔は色々なご家庭で使われていましたが、今は「憧れ」になっている【おひつ】。国産でも実は種類があるので、三保原屋本店での取り扱い商品を例に、まとめておきますが、以前のnoteでは素材別のおひつも記載しています。

【注意】
★別noteにて、洗った時の感想を纏める予定です★
今回記載する、おひつの種類は「洗う」際に、違いが出て

もっとみる
「土鍋のある生活」を将来に残したいけど・・新規メーカーが出てきにくい理由

「土鍋のある生活」を将来に残したいけど・・新規メーカーが出てきにくい理由

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

土鍋やセイロ、急須など
「一度は使ってみたい!」
という想いで話題になる生活道具ですが、その裏側でメーカーさんたちが残り僅かになっている産業もあります。
先日はセイロについて記載をしました。

今日は土鍋の話。

土鍋は食卓を豊かにしてくれると、多くの方が思っていると思います。
実際に食卓に置くと画のチカラが強いです。

もっとみる
急須の選び方

急須の選び方

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

ペットボトルのお茶でも「まるで急須で淹れたような・・」と表現されることもありますが、やはり急須で淹れたお茶は美味しいです。

そして、、お茶は色々なことが言われてしまうのですが・・
三保原屋は色々なお客様がご来店くださるお店なので、最終的には好きなものを使うのが一番良いのかな??と思っています。
気軽に急須を見ていただければ

もっとみる
セイロ人気の裏で、国産メーカーさんが"残りわずか"という話

セイロ人気の裏で、国産メーカーさんが"残りわずか"という話

三保原屋本店は静岡の家庭用品店専門店。創業は1687年といわれています。
2023年秋から、「セイロ」が大注目されました。

(ネットで調べすぎて、ワケが分からなくなってしまった方は、一度、お近くの専門店さんで訪ねてみると良いと思います。)

2023年の秋・冬は、インターネット上の各店舗のセイロ在庫が売り切れになり、三保原屋本店でも例年よりセイロの販売数が数倍に伸びました。生活に興味を持っていた

もっとみる
フライパン寿命が短い方へ「その【中火】、強くありませんか??」

フライパン寿命が短い方へ「その【中火】、強くありませんか??」

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

今日は「火加減」について。
表面が加工されたフライパンの殆どは説明書に「中火以下でご利用ください。」と書かれています。

具体的な記載は以下のnoteへ。

【火加減の定義】火加減には定義があります。
「いつ」「誰が」決めた基準なのかが分かりませんが、以下のように記載されることが多いように思います。(表現が曖昧なところがあり

もっとみる
我が家のコンロで【中火】が【9段階の3】くらいだった話

我が家のコンロで【中火】が【9段階の3】くらいだった話

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

今回は、火加減について、具体的な話。
そして、あくまでも我が家の例です。

『コンロの最大火力の真ん中』という意味ではないので、
【中火】が【コンロの真ん中くらいの火】ではないかもしれない
ということは、覚えていただけると幸いです。

火加減の大切さは、以下のnoteにも記載してます。

伝わらない例えですが・・

現代のガ

もっとみる
「油の酸化」とオイルポットについて

「油の酸化」とオイルポットについて

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

ずっと分からなかった「油の酸化」について。
先日、東北大学教授の仲川先生に直接伺う機会を頂けたので、noteに記載をしてみます。

油の酸化は、インターネットにも多くの情報が記載されていますが、
「どんな観点から」
「何と比較をして」
書かれた文章であるか??が、分からないことが多くある印象です。

【お願い】後述しますが「

もっとみる
「陶器」と「木」の“おひつ”

「陶器」と「木」の“おひつ”

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

今日は”おひつ”の区分について。
おおきく分けると、“おひつ”は「陶器」と「木」のタイプがあります。
いずれも「ご飯を美味しく食べたい!」という目的は同じ道具です。

①レンジでチンしたい!→陶器のおひつ
②木の香りが好き!(炊いたご飯全部入れる)→木製のおひつ
がオススメです。

【共通点】「陶器」と「木」の共通点は、

もっとみる
「鉄フライパン餃子」の勝率をあげる極薄ターナー

「鉄フライパン餃子」の勝率をあげる極薄ターナー

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

鉄フライパンで「餃子をやってみたい!」という方は多いのですが、
「失敗すると敗北感(?)を感じやすい」と店頭でお客様とも話す機会が多くあります。

今日は、そんな鉄フライパン餃子の勝率を上げる極薄ターナーの話。
※テフロン・フッ素・セラミック加工には不向きのターナーです。また鉄製品でも塗装がかかっているものについては商品の説

もっとみる
保温ポットの選び方

保温ポットの選び方

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

今日は保温ポットの選び方について。
三保原屋でも根強い人気があるのが保温ポット。
お客様は①の性能差を気にされますが、実際は②容量が大切になります。

①性能差保温ポットには大きく
●ガラスのもの
●ステンレスのもの
と、大きく2つのタイプがあります。

過去にはガラスの方が保温能力が高いとも言われましたが、メーカーさんの品

もっとみる
【フライパン選び】大が小を兼ねない

【フライパン選び】大が小を兼ねない

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

春はフライパンをご検討の方も多くいらっしゃいます。今回もフライパンの話。

当店で「フライパンは大が小を兼ねない」という接客をするスタッフがおり、良いこと言うなーと思いつつnoteに纏めてみることとしました。

フライパンの選び方フライパンを選ぶ時に大きさも大切な要素の1つです。

上記のnoteでも記載しましたが、フライパ

もっとみる
【短く】木のお弁当箱で気を付けること

【短く】木のお弁当箱で気を付けること

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
木のお弁当箱で気を付けることを短くまとめます。

※今回はウレタン加工されたものを記載しています。
※ウレタン加工のない、無垢(むく)の木のお弁当箱もありますが、メーカーさんによって洗い方の推奨が異なることがあります。

気を付けること①水のつけっぱなし

お米をふやかす程度であれば問題ありませんが、
一晩中、お水につけておく

もっとみる
フライパンの選び方

フライパンの選び方

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

今日は最も深い悩みの1つ。後にも記載しますが、表でまとめました。
「テフロン・フッ素樹脂コーティングされたフライパン」の選び方について。(以下、簡易的に「フライパン」と記載します。)

最終的には、
どんな目的(料理、収納、洗い物・・)で、
どんなフライパンを使ってみたいか??
というコトがとても大切になります。

もしも、

もっとみる
フッ素樹脂フライパンって安全なの??

フッ素樹脂フライパンって安全なの??

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
今回は、炎上が気になり、非常に書きにくくも、店頭でも質問される
「テフロン・フッ素樹脂加工フライパンって安全なの?」問題について。
(以下、フライパンと記載。)

【前提】◆完璧な道具は存在しません。何かと比較すればメリット・デメリットがあります。お買い物も、その方にとって最適解かどうかだと思っています。

◆このテーマは、考

もっとみる
よりよい暮らしと、情報の幸せな関係は

よりよい暮らしと、情報の幸せな関係は

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
三保原屋は平たく言えば「楽しく、よりよく暮らす」ための道具を多く扱っています。

今回は、メーカーさんたちとも、よく話す内容を纏めてみます。
なんとなく買い物に『正解』が求められるような気がしていることに対する私個人の意見です。

情報に"生活をさせられている”?本当は「情報」は生活の選択肢であるべきだと思いますが、知らず知ら

もっとみる