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いしか
2024年4月19日 19:11
桜吹雪の舞い上がる校庭で、運動部が活動している。私は美春(みはる)高校2年生。私がお付き合いをしている彼は善正(よしまさ)彼は野球部に入っていて、月曜日の休み以外は、毎日朝早く学校に来て、授業を受けて、夜の7時までみっちり部活をしている。正直言えば、なかなか一緒に遊んだりも出来ないし、月曜日の休みであっても、他の友達と予定を立ててあったりして、本当に中々遊べないし、一緒に居られない。
2024年4月12日 20:55
風車が回ります。くるくる、くるくる小さな子供が回します。くるくる、くるくるこの子の住む村には 昔からの言い伝えがあります『風車が回るとき、幼き子供、神隠し』昔の古い 言い伝え今では信じる者はありませんだから父母教えません言い伝え、知っていても教えませんだって それは嘘だから…小さな子供が回しますくるくる、くるくる自分の息で回しますくるくる、く
2024年4月5日 13:11
変わる時は、一瞬だ。今までこちらに吹いていた向かい風が、ある一つのプレーによって追い風に変わったり、今まで吹いていた追い風が、相手の好プレーで一気に向かい風に変わったり…。流れ、という目に見えないものでありながら、確かに存在し、その後の勝敗を左右する…。俺達は、そんな流れを掴もうともがき、流れを流さないように抗う。肌で感じる流れだから、囚われ、従順になる。⚾⚾⚾「流れ変わっ
2024年3月29日 16:57
始まりは、君だった。⚾⚾⚾「灰崎(はいざき)〜!ランニング終わったか〜?」野球部キャプテンの大貴(だいき)が尋ねる。「うん。終わった〜」「俺、監督に呼ばれてるからさ、先に少し休憩して、その後バッティング練習に混ぜてもらってて〜!!」「わかった」俺は灰崎拓海(はいざき たくみ)この高校の野球部で、投手をしている。元々は野球部がなかったからこの高校を選んだものの、入学した
2024年3月23日 11:39
↑こちらを見て頂くと、もっと分かると思います。◈◈◈桜色のものが、貴方は良く似合う。◈◈◈時は明治。眞尋は何時もより早くに目を覚ました。まだ早いからと布団でウダウダする事はせず、ゆっくりと体を起こし台所へ行ってお湯を沸かしに行く。沸かしている間に顔を洗い、服を着替える。そうこうしているうち沸いたお湯でお茶を一杯入れて飲む。そして、お茶をすすりながら台所へ戻りお弁当と朝ご飯を
2024年3月15日 17:03
朧月になった夜のこと。私は、親友が片思いをしている男友達の『隼人(はやと)』とたまたま会い、荷物の多かった彼の荷物運びを手伝うことにした。彼の家に荷物を置き終えて帰ろうとすると、彼に引き止められた。昨日たまたま通りがかったケーキ屋さんで値引きされていたケーキを買ったが、自分は甘いものが得意ではないから変わりに食べて欲しいと言われたのだ。この後、私に予定はないし、ケーキという消費期限
2024年3月1日 13:18
春と風が合わさったら、俺はあの時の事を思い出す。高校三年間、唯一自力で掴んで出場した。『センバツ高校野球』春の甲子園。野球をしてるなら、誰もが立ちたいと思う場所だと、俺は思っている。そんな憧れの場所に立つ事が出来た俺は、グラウンドの中で一番高い場所から見える景色を見つめた。「どうだった?甲子園のマウンドから見る景色は?」キャッチャーの政宗が聞いてくる。「……別に、いつも
2024年2月23日 11:12
『閏年』と言われる月の年に、貴方と出会った。後に、女王となる、貴方に……◈◈◈◈「……ですから、嫌です。お断りします」「何故なのっ!?私がこんなに頼んでいるというのに!」「頼んでいるってわかっているなら、何でそんな偉そうなんです」「……え、偉そうって何よっ!!」彼女との出会いは最悪だった。いきなり話しかけて来たかと思ったら、「どこでもいいから連れて行ってほしい。ここか
2024年2月16日 15:39
梅の花が咲いたら、貴方と初めて会った時を思い出す。✤✤✤私は由緒ある家の三女として生まれた。けれど、私は5人居る姉妹の中で一番鈍臭く、頭も良くなくて、おっちょこちょい。父には、他の姉妹の欠点になりえたものを私が全部持って生まれてきたと言われる始末。それでも、父と母は、私を愛してくれた。それは痛いほど分かる。だからこそ、何もできない私が嫌なのだ。そんな時、私の縁談が舞い込んでき
2024年2月9日 12:02
チョコレートを買ったり、誰かに贈ったりする2月14日のバレンタイン。テレビや電車のつり革広告、スマホのニュースもバレンタインのチョコレートの宣伝や有名ショコラティエとコラボした商品でいっぱいになる。そんな私も、今は仕事から家路につこうとしているものの、今日は少し寄り道をしようと思っている。何処にって?自分用のバレンタインのチョコを買いにデパートで行われているバレンタインのイベントと
2024年2月2日 11:55
※不倫の描写があります。苦手、不快に思われる方は、バックする事をオススメします。◈◈◈◈『青写真』なんだと、彼は自分の撮った写真に名前を付けていた。そんな彼の撮る写真は青が基調になっている。とても綺麗な青やどす黒い青、薄い青、青と言っても色々な青色がある事を彼の撮る写真で知った。けれど、私に青を教えてくれた彼は、あっという間にこの世から旅立った。新聞のお悔やみの欄を見たら彼の名
2024年1月26日 12:41
布団から静かに腕を出せば、自分の腕には禍々しい痣が彫り刻まれている。愛する里と、愛する人を守る為に、俺は禁忌の『神殺し』をした。俺は代償として呪いの痣を受け、その痣が全身を包んだときに自分の命が灯火が消える。俺は神殺しをしたあと、遠い遠い山にある古びた神社の中に住まいを整え、暮らし始めた。そうすれば、もう里には何の影響もないと思ったから…。たまに伝書鳩が文を運んで里の近況をしるが、俺がそ
2024年1月19日 12:06
『雪化粧をした山々は、綺麗ね。』確かに雪で覆われた山は白くて、とても綺麗。でも、そんな山の降り積もった雪も、いつかは溶ける。溶けて、また雪が降れば白く降り積もる。その繰り返し。その繰り返しはまるで……まるで………◈◈◈恋多き人間。私はきっと恋多き人間で、恋をしては別れ、恋をしては別れの繰り返し。何でそんなに繰り返すの?そんな事を聞かれたら、私は素直に、私はただ恋をしてい
2024年1月12日 15:39
先にこちらを読んで頂けると、分かりやすいかと思います。本を書く。それは俺にとっては当たり前の事で、生きるための生業だ。たまに煮詰まることはあるけれど、何処ぞの文豪のように逃げたりなどしない。書けないなら、書けない。素直にそう言って宣言する。◈◈◈◈「……と、言うわけで今は書けない」「素直にそう言えば、締切を待ってもらえると思ってるの?」俺の幼馴染で俺の担当をしている眞尋