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『小説ですわよ』第1話

あらすじ 「ホラホラホラ、轢くぞ轢くぞ轢くぞ轢くぞ」  ショッキングピンクのハイエースが、逃げる男の背中に激突した。衝撃と鈍い音が腹の底まで響く。 「マジかよ………

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小説ですわよ第3部ですわよ1-3

※↑の続きです。  舞は赤信号に差し掛かり、ピンキーを止めた。その深呼吸から真剣な話だと察知したのだろう。ピンキーは車内に流れる吉田拓郎の『落陽』のボリュームを…

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小説ですわよ第3部ですわよ1-2

↑の続きです。  2023年 3月28日(火) 08:20。  水原 舞は、ショッキングピンクのハイエース『ピンキー』の助手席に乗りこんだ。今日の運転は相棒の森川 イチコだ。窓越…

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小説ですわよ第3部ですわよ1-1

第1部↓ 第2部↓  夜のちんたま自然公園。電灯の白色光を受けながら、銀髪の少年が言った。 「今夜、虎漢一家を潰すから」  やや鼻にかかった小さな声。150人以上の…

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11日前
5

ごあいさつ

チン年あけましてオメコなめとうございます。 ことシコよろシコオナニーいたします。 2024 1/1 きゅんぽぽ

きゅんぽぽ
4か月前
5

【日記】イク年くるってる年2023

 ご無沙汰しております。きゅんぽぽでございます。  さきほど、無事に仕事を納めました。  酒を飲みながら、ダラダラと2023年の総括をします。  今年は仕事が決まっ…

きゅんぽぽ
4か月前
6

【日記】仕事が決まりました

 ご無沙汰しております。きゅんぽぽでございます。  内容はタイトルの通りです。  どんな仕事かは諸事情で伏せます。    ここ1カ月、主に就職支援サービスを利用して…

きゅんぽぽ
6か月前
8

【日記】名前を変えました

 この度、私は『きゅんぽぽ』に改名いたしました。  身バレと、不要なトラブルを回避するためです。  名前に意味はありません。バカみたいな響きがいいなと思いました。…

きゅんぽぽ
7か月前
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【日記】さすが! ブレイク・スナイダー様はすごかった!

 ご無沙汰しております。  最初に言っておくと、現在も無職です。  そろそろ職探しに本腰を入れます。  これについては、ある程度動きがあり次第まとめます。  今年…

きゅんぽぽ
7か月前
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小説ですわよ第2部ですわよ6(完)

 2023年 3月28日(火) 08:15。  舞とイチコは岸田に見送られ、事務所の2階から外階段を降りる。桜は先週開花したが、まだ春の朝は冷える。手をさすりながら舞はイチコに…

きゅんぽぽ
7か月前
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小説ですわよ第2部ですわよ5-7

※↑の続きです。 「スカラースパーク……! 私たちは、なにをすれば?」 「汝らの心をひとつにし、世界の修復を念じるのだ。あとは我々がやる」  ピンキーとMMがメタン…

きゅんぽぽ
7か月前
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小説ですわよ第2部ですわよ5-6

※↑の続きです。  マサヨの傷と痣だらけの頬を、涙が伝う。愛助はディスプレイからオイルらしき茶色い液体を流した。  そのとき、舞の視界がホワイトアウトして、石坂…

きゅんぽぽ
7か月前
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小説ですわよ第2部ですわよ5-5

※↑の続きです。  一段、また一段と降りて近づくたび、舞は黄色い構造物の正体を確信していく。そして階段を降りきり、通路を辿って構造物の正面――これに顔があると舞…

きゅんぽぽ
7か月前
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小説ですわよ第2部ですわよ5-4

※↑の続きです。  マサヨは左腕を拘束していたケーブルを引きちぎり、その手でブルーの水着を掴み上げる。股間が急激に締めつけられ、ブルーが悲鳴をあげた。 「んひぃ…

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8か月前
4

小説ですわよ第2部ですわよ5-3

※↑の続きです。 「やってくれたわね。私の美しい屋敷を……」  綾子が怒りに声を震わせて立ち上がる。実際の被害は見るかぎり窓ガラスが割れたくらいだ。が、自宅を襲…

きゅんぽぽ
8か月前
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小説ですわよ第2部ですわよ5-2

※↑の続きです。 「そりゃあ、気合いを入れるためだよ。戦装束っていうか。やっぱりヒーローの恰好するとテンションあがるなあ」  イチコはしみじみとうなずいた。本人…

きゅんぽぽ
8か月前
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『小説ですわよ』第1話

『小説ですわよ』第1話

あらすじ

「ホラホラホラ、轢くぞ轢くぞ轢くぞ轢くぞ」
 ショッキングピンクのハイエースが、逃げる男の背中に激突した。衝撃と鈍い音が腹の底まで響く。
「マジかよ……本当にやりやがった」
 水原 舞はそう呟きたかったが、口が開いたまま塞がらず、助手席で全身を固めることしかできなかった。
 男は3メートルほど吹っ飛び、地面に倒れ伏したまま動かない。血は出ていないようだ。
「よーし」
 轢いた張本人――

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小説ですわよ第3部ですわよ1-3

小説ですわよ第3部ですわよ1-3

※↑の続きです。

 舞は赤信号に差し掛かり、ピンキーを止めた。その深呼吸から真剣な話だと察知したのだろう。ピンキーは車内に流れる吉田拓郎の『落陽』のボリュームを自ら下げた。舞は短く息を吐き、意思を表明する。
「イチコさん。ギャルメイドの件、バックレちゃいましょうよ」
「う~ん」
 うつむき、両手の指を絡めて弄びながら、肯定とも否定とも取れる応答を返してきた。カーナビのモニター横に立てかけられた舞

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小説ですわよ第3部ですわよ1-2

小説ですわよ第3部ですわよ1-2

↑の続きです。

 2023年 3月28日(火) 08:20。

 水原 舞は、ショッキングピンクのハイエース『ピンキー』の助手席に乗りこんだ。今日の運転は相棒の森川 イチコだ。窓越しに早咲きの桜が花びらを散らしている。舞は春は特別好きでも嫌いでもなかったが、探偵社に入ってから――ピンク色の髪とジャージが正装のようになってから、桜に親近感を抱くようになっていた。
 イチコは事務所の敷地からピンキー

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小説ですわよ第3部ですわよ1-1

小説ですわよ第3部ですわよ1-1

第1部↓

第2部↓

 夜のちんたま自然公園。電灯の白色光を受けながら、銀髪の少年が言った。
「今夜、虎漢一家を潰すから」
 やや鼻にかかった小さな声。150人以上の黒い特攻服たちが聞き耳を立てる。俺も不本意ながら、そのひとりだ。

 俺が所属させられている暴走族、亜成會と虎漢一家は1年以上に渡って抗争状態にあった。当初は互いにせいぜい骨折で病院送りになる程度の戦いであったが、先週ついに亜成會か

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ごあいさつ

ごあいさつ

チン年あけましてオメコなめとうございます。
ことシコよろシコオナニーいたします。

2024 1/1 きゅんぽぽ

【日記】イク年くるってる年2023

 ご無沙汰しております。きゅんぽぽでございます。

 さきほど、無事に仕事を納めました。
 酒を飲みながら、ダラダラと2023年の総括をします。

 今年は仕事が決まったのが、とにかく大きかったです。
 1年半ほど心身を休められたこと自体は悪くないのですが、休んでいるとストレスの代わりに虚無と焦燥ゲージが溜まっていくのです。すると別の形で精神が病み始めていきます。
 何かしなきゃいけないのは理解し

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【日記】仕事が決まりました

 ご無沙汰しております。きゅんぽぽでございます。
 内容はタイトルの通りです。
 どんな仕事かは諸事情で伏せます。
 
 ここ1カ月、主に就職支援サービスを利用して就活していました。
 ほとんど手あたり次第に応募してみましたが、大半は引っかからず。
 前回の日記で「どうにでもなれ」と強気なことを書きましたが、
 内心「どうにもならなかったら、どうしよう」と怯えておりました。
 このまま自分は何もせ

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【日記】名前を変えました

 この度、私は『きゅんぽぽ』に改名いたしました。
 身バレと、不要なトラブルを回避するためです。
 名前に意味はありません。バカみたいな響きがいいなと思いました。

 現在、仕事探しを進めております。
 まだ結果は出ていません。
 上手くいかなかったら、まあそのとき考えます。
 人生どうにでもなれです。
 肩の力を抜いて生きていきたいです。

【日記】さすが! ブレイク・スナイダー様はすごかった!

 ご無沙汰しております。
 最初に言っておくと、現在も無職です。
 そろそろ職探しに本腰を入れます。
 これについては、ある程度動きがあり次第まとめます。

 今年に入ってから断続的に趣味で小説を書いておりました。
 文庫本にして約2冊分の分量です。
 長編小説を書くのは、仕事はおろか趣味でも初の体験でした。
 力量不足を感じながらも、楽しく書けたと思っています。

 その執筆活動を、サポートして

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小説ですわよ第2部ですわよ6(完)

小説ですわよ第2部ですわよ6(完)

 2023年 3月28日(火) 08:15。
 舞とイチコは岸田に見送られ、事務所の2階から外階段を降りる。桜は先週開花したが、まだ春の朝は冷える。手をさすりながら舞はイチコに訊ねた。
「ウィル・スミスのビンタ、見ました?」
「見た見た、すごいねぇ!」
 階段を降り切ったところで、イチコがいたずらっぽく笑って振り向く。ふたりがピンキーへ近づくと、舞がキーレスを押さずとも自らの意思でドアが開いた。

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小説ですわよ第2部ですわよ5-7

小説ですわよ第2部ですわよ5-7

※↑の続きです。

「スカラースパーク……! 私たちは、なにをすれば?」
「汝らの心をひとつにし、世界の修復を念じるのだ。あとは我々がやる」
 ピンキーとMMがメタンガスを噴射しながら上昇してきて、ぬーぼーと綾子の横に並ぶ。
「我々も心を得た者、手伝います。いいですね、MM?」
「ええ、もちろんです」
「それじゃあ始めるわよ。貴方たち、目を閉じて集中して!」
 綾子の言葉に、舞たちは瞼を下ろした。

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小説ですわよ第2部ですわよ5-6

小説ですわよ第2部ですわよ5-6

※↑の続きです。

 マサヨの傷と痣だらけの頬を、涙が伝う。愛助はディスプレイからオイルらしき茶色い液体を流した。
 そのとき、舞の視界がホワイトアウトして、石坂浩二のような語り口でマサヨの声が聞こえてくる。
「あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです」
「こ、これは……マサヨさん?」
 相撲の精霊が降臨するときと似た感覚。マサヨが得た……得てしまった超常能力によるもの

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小説ですわよ第2部ですわよ5-5

小説ですわよ第2部ですわよ5-5

※↑の続きです。

 一段、また一段と降りて近づくたび、舞は黄色い構造物の正体を確信していく。そして階段を降りきり、通路を辿って構造物の正面――これに顔があると舞はすでにわかっていた――へ回りこむ。
 豊満な黄色いボディ。点と曲線だけで構成された簡素な目と口。申し訳程度にちょこんと伸びた手足。かつて田代まさしがCMに出演し、現在は製造が中止されたお菓子。その名を冠するマスコットキャラクター。
 即

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小説ですわよ第2部ですわよ5-4

小説ですわよ第2部ですわよ5-4

※↑の続きです。

 マサヨは左腕を拘束していたケーブルを引きちぎり、その手でブルーの水着を掴み上げる。股間が急激に締めつけられ、ブルーが悲鳴をあげた。
「んひぃぃぃぃぃっ!!」
 マサヨはそのままブルーを地面に投げ捨てる。ブルーは内股の女の子座りで着地し、震えながら自分の股間をつんつんし始めた。
「バカ、なにやってんの!?」舞が叫ぶ。
「だ、だって、潰れたかもしれないんだ!」
 つんつんする余裕

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小説ですわよ第2部ですわよ5-3

小説ですわよ第2部ですわよ5-3

※↑の続きです。

「やってくれたわね。私の美しい屋敷を……」
 綾子が怒りに声を震わせて立ち上がる。実際の被害は見るかぎり窓ガラスが割れたくらいだ。が、自宅を襲撃されたことが許せないのだろう。続いてイチコも、焼きそばヘッドにバランスを崩しそうになりながら立つ。
「先行者め、姐さんが胡散臭い占いグッズを売りつけて稼いだ金で建てた汚らわしい屋敷によくも傷をつけたな!」
「おだまり!」
 怒っていたの

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小説ですわよ第2部ですわよ5-2

小説ですわよ第2部ですわよ5-2

※↑の続きです。

「そりゃあ、気合いを入れるためだよ。戦装束っていうか。やっぱりヒーローの恰好するとテンションあがるなあ」
 イチコはしみじみとうなずいた。本人的には満足しているらしい。
「ヒーローたって、他にあったでしょ。日曜の朝やってるヤツとか、有名な監督がリメイクしたヤツとか」
「うん。リメイクされたよね、シン・ヤキソバン」
「ええ~っ……」
「篠田麻里子の主題歌が心に沁みるんだよ。曲名な

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