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『ぼっち・ざ・ろっく!』はスーパーヒーローの物語へ変わっていく
『SAVE THE CATの法則』によると、数多くの映画はすべて10種類のジャンルのどれかに整理できるという。この考え方を『ぼっち・ざ・ろっく!』に当てはめると現状のジャンルは「金の羊毛」になるが、今後のストーリー展開では「スーパーヒーロー」に変わっていくと予想される。その展開とは何か、その先にはどんな結末が待ち受けているのか?
注:原作マンガは読んでないので、あくまでもアニメのシーズン1を見て
『ゴジラ-1.0』特撮は確かに凄いのだが
アカデミー賞を受賞(視覚効果賞)した『ゴジラ-1.0』がアマプラで配信されていたので早速視聴した。確かに、特撮はすごいよね~
でも、この内容なら劇場でお金を払って見なくてよかったと思いつつ、特撮がすごかったからこそ劇場で見るべきだったかと微妙な感想がわく作品だった。以下、たっぷりとネタバレを含むのでご注意を。
主人公の問題例によって、作品評価は次の参考文献に基づいている。
『SAVE THE
『ぼっち・ざ・ろっく!』のストーリー展開の基本構造
ぼっちちゃんが銀座に進出!というので行ってきたアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展、いや~、すげ~人出だった。展示を見ながら『ぼっち・ざ・ろっく!』の人気についてつらつらと考えたのだが、なぜこんなにも多くの人を引き付けるのだろうか?ここで1つの分析例を紹介したい。
ぼっちちゃん大人気!松屋銀座で開催のアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展(2024年)、ゴールデンウィーク隙間の平日だし、そんなに混んでない
『ゆるキャン△』のキャラたちは何と戦っているのか?
『ゆるキャン△』は大きく2筋のプロットから構成されている。意外に思うだろうが、メインプロットで描かれるテーマは「戦い」だ。女子高生がゆる~くアウトドア活動を楽しむこの作品で、彼女たちはいったい何と戦っているのだろうか?
『ゆるキャン△』をより楽しむために人気アニメ『ゆるキャン△』(私は原作マンガは読んでいない)についてはみなさんよくご存じで説明不要と思う。2024年4月現在、シーズン3のアニメシ
『葬送のフリーレン』のバトル展開がイマイチなのはどうしてか?
最初に言っておく。異論は認める。が、私は『葬送のフリーレン』のバトル展開はイマイチだと思う。
つまり一級魔法使い選抜試験のことだが、初見のアニメシリーズではここで何ヵ月か見るのを中断したし、3周目に入った今もここで止まっている。以下、「どうしてこうなった?!」のか、いくつかの切り口からの私論。
魔法の描き方は難しい身も蓋もない言い方になるが、結局はこれに尽きると思う。魔法の描き方は難しいのだ。「
『葬送のフリーレン』のキャラクター構成を読み解く
物語を楽しむときに分析の切り口を持っていると新しい発見がある。今回は『葬送のフリーレン』に登場するキャラクターたちの構成について考えてみたい。
作品に共通する典型的なキャラクターこれまでに何度も引用している『SAVE THE CATの法則』によると多くの人から高評価される作品には様々な共通点があり、キャラクター構成もその1つで、作品中に登場する最も典型的なキャラクターは次の5種類だとされる。
『葬送のフリーレン』フリーレンは「ぼっちちゃん」
ハリウッドでプロの脚本家として実績のあるブレイク・スナイダーに『SAVE THE CATの法則』という著書がある。
「ヒットする映画には構成に多くの共通点がある」
と映画の構成作りや脚本検討に役立つ様々なノウハウを伝授してくれる内容だ。
この本では、数多くの映画はどれもが10種類のジャンルのどこかに当てはまると主張している。
以前紹介したが、人気アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のジャンルはその10
後藤ひとりは「金の羊毛」を得たか?
君は『ぼっち・ざ・ろっく!』を見たか『ぼっち・ざ・ろっく!』がマイブームだ。TVアニメのシーズン1の3周目を見ながら、結束バンドのアルバムを買ってしまう(タイトル画像)ほどだ。
初めて見たときは、ありふれた低予算の手抜き作品かと勝手な思い込みがあったが、見直してみると当初から気合を入れて作りこんだ作品に思えてきた。視聴者の主観は気まぐれなものである。
『ぼっち・ざ・ろっく!』は放映されたシーズ
ジョブ型雇用が広まった先に待つもの
帝国の経営者たち項羽と劉邦の争覇の末に建国された漢の初期に次の興味深い逸話が伝わっている。
秦の行き過ぎた功利主義や法治主義の反動で、漢初期には老荘思想(この当時は「黄老思想」といった)が流行した。
『老子』に有名な
「大国を治むるは小鮮を煮るがごとし」
の文がある。小魚(小鮮)を煮るときにつつき回しては身が崩れてダメになってしまう。「あまり手を付けずじっくりと待つのがよい」の意味だが、大国の
アニメ作品にみるイノベーション事例
経済学者ジョセフ・シュンペーターは「イノベーションの父」として知られている。イノベーションの源泉は新しい知・アイディアにあるが、シュンペーターは「新しい知は常に既存の知と別の既存の知の新しい組み合わせで生まれる」としてこれを「新結合」と呼んだ。
この考え方に基づくと、これまで出あっていなかった要素同士を新結合させてイノベーションを起こすことで、人気を博したアニメ作品がいくつか思い当たる。
新結