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いんちょのつぶやき

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東洋医学のことや、東洋医学「的」な考え方、物事のとらえ方風味のおもいつきを掲載中。
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#お灸

【カラダをデザインする東洋医学】

【カラダをデザインする東洋医学】

デザインとは、
1.課題を見つけて
2.コンセプトを洗い出し
3.ソリューションを導き出す
なんてプロセスを踏むらしいです。

1.人から話をよく聞きだして、体調や病のつらいことの原因を究明して、今後の対策を立てる。
2.体調や病の状態に合わせた「衣食住」の工夫や、運動やココロの保ち方の工夫をどのように用いていくか方向性を決めていく。
3.自分らしいライフスタイル(具体的な生活の仕方)を構築して、

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『よくある質問』

『よくある質問』

先日、「認知症のお灸のツボおしえて」とたずねられました。
一般の人からのこうした何気ない質問、よくいただきます。
こんなとき、ぼくは「どんな認知症ですか?」と質問を返します。

東洋医学には、様々な手口があるし、そもそも、病名や症状に対する手段を持ちあわせていないので、「誰にすえるお灸」という「ひと」を特定して質問に答えることも必要になります。

数多ある手段と、手段を施す「ひと」の特定。
これを

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『治ると楽になるは別物』

『治ると楽になるは別物』

持病を患っておられる方がいらっしゃいます。
鍼灸師は医師法にひっかかってしまうので、病気が治る、なんてことは言うことができません。

でも、抱えている病気の回復を目的とする鍼施術は行えます。
体質を変えていくようなことを目的とすることになるのでしょうね。

体質を変えていく、ということは、カラダを変えていくということ。
これ、意外と経過する時、つらくなることがあります。
治る過程というのは、変身す

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『カラダの潤滑油の調整』

『カラダの潤滑油の調整』

【いんちょのつぶやき 2018.12.18】
カラダの運動をうながすものを「筋(すじ)」といいます。筋が活躍することで、人のカラダは運動します。その運動を支えている潤滑油のような役割をするものに「髄(ずい)」というのがあります。

鍼施術では、この「髄」の調整をすることがしばしばあります。筋肉使いすぎたわけでも、傷つけたわけでもないのに、動くときに痛い。あるいは、ひとに自分のカラダを動かされるだけ

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『気ままなおしゃべり』

『気ままなおしゃべり』

鍼施術の時間。
ぼくの鍼施術の時間は、30~40分くらい。
症状や状態によって、多少前後します。

そして、施術中のおしゃべりに花が咲くと、施術を終えても、時間の許す限り、おしゃべりすることにしています。

人のカラダは、ココロの負担も受けとめている。
ココロのわだかまった負担は、カラダに根深く貼りついている。

そんなココロのわだかまりも、おしゃべりすることで、声、言葉にして発散することで、吐き

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『血圧の話』

『血圧の話』

【いんちょのつぶやき 2018.12.12】

寒くなると、多くなります、血圧の話。
東洋医学では、血圧ということに関しては、ノータッチ。
なぜかといえば、血圧の数値を「手ごたえ」では、はかりかねるから。
まあ、現代では手軽に血圧がはかれるし、鍼灸師さんも、血圧を参考にするのは、アリだと思っています。

ぼくは、患者さんからの自己申告で、血圧の心配事に、鍼灸師の「手ごたえ」で状態のお話をさせていた

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風水を打つ

風水を打つ

『ある日の鍼施術が終わった後のおしゃべりの時間』
ココロとカラダが軽くなると、人は饒舌になることがあります。
まあ、ココロに抱えこんでいたわだかまりが、ブワッと噴出することがあるみたい。

ある日の鍼施術の終わった後、そんなココロに不満を抱え込んでいる人のおしゃべりが始まりました。
どうやら体調不良の理由が、人間関係にあるらしい、ということ。

人を変えることができないから、自分が変わらなきゃ、と

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思いつきの鍼灸日誌
【ランナーのピットイン】

思いつきの鍼灸日誌 【ランナーのピットイン】

秋から増える運動会。
小学校や中学校ばかりでなく、地域主催の運動会などもあるみたいですね。
そんな運動会シーズンが過ぎても、ちまたではマラソン大会など、引き続き走る機会は多いみたい。
お正月の駅伝も、好きな人は盛り上がりますものねぇ。

そんな運動に、そもそも興味のないぼくですが、鍼施術を受けに来られる患者さんを通して、そんなマラソンシーズンなど、知るきっかけをいただきます。

格闘技やアグレッシ

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思いつきの鍼灸日誌
【上の方のぎっくり腰】

思いつきの鍼灸日誌 【上の方のぎっくり腰】

【寒いときには、ぎっくり腰は要注意】
過労や寝不足、無理がたたってぎっくり腰になること、あります。
特に寒い時、そんなぎっくり腰がおこりやすい。
ああっ、無理をしたなぁ、なんて気がつくのは、そんなカラダの急ブレーキがかかった時。

まだ大丈夫、まだ大丈夫、なんて、何となく不安を抱えながら過ごしていると、突然の痛みに襲われる。
「魔女の一撃」なんていうそうですね。

【下の方のぎっくり腰は、過労が原

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思いつきの鍼灸日誌
【突然のぜん息】

思いつきの鍼灸日誌 【突然のぜん息】

冷たい空気が気になるこの頃。
風邪ひきさんは周りで増えるし、外出先では、咳をしている人が、とても目につく。
世の中、元気を消耗している人が多いのかな、なんて、ちょっと気になります。

毎年、クリスマスの頃から、体調絶不調で鍼施術を受けに駆け込んでこられる方がいらっしゃいます。
一年のため込んだ疲れ抜き、といった感じ。

一昨年の猛暑の年や、昨年の梅雨の戻りのような夏場の長雨の年は、そんなクリスマス

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思いつきの鍼灸日誌【抜けない疲れ】

思いつきの鍼灸日誌【抜けない疲れ】

うすら寒くて、なんとなく外出するのも気後れする頃。
それでも、出かけなければいけない用事、なんてものは、あるわけで。

ちょっと寒いかなぁと思いつつも、出かけてみれば、日中はまだ日差しのおかげで、ポカポカ温かい。

なんでもっと気楽に出かけられないものかねぇ、なんてカラダのことを振り返れば、寒さの影響で足腰が何となく冷えている。

そう、体温が高まらないと、人のカラダも活気を失います。
そんな無気

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思いつきの鍼灸日誌【「なんでもない」の、見立て方】

思いつきの鍼灸日誌【「なんでもない」の、見立て方】

朝からヒヤヒヤ~っと肌寒い。

窓を開ければ、涼しい風が部屋中に入り込んで、それだけで、部屋のこもった空気がきれいになっていくように感じる、冬独特の冷たい空気。

足元からのそんな冷たい空気は、じつは、人のカラダの元気を奪います。
足元が冷えてすくんじゃうと、「はぁ、やりたくねぇ」って、なんとなくカラダの活気が奪われる。

立ったり歩いたりが気だるくなって、あったかい布団にくるまっていたい。
この

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思いつきの鍼灸日誌『寒いと、嫌になる、きっと』

思いつきの鍼灸日誌『寒いと、嫌になる、きっと』

寒いと、何をするのも嫌になります、きっと。

布団から出るのも、嫌。
家事をするのも、嫌。
勉強したり、考え事することも、嫌。

寒いっていうだけで、カラダは頑張って体力を消耗します。

人のカラダは、寒さに弱い。
「弱い」というよりは、強く負担に感じます。

人のカラダは外界の変化に、ちゃんと適応して体内のモデルチェンジをするのですが、暑さしのぎよりも、寒さしのぎのモデルチェンジの方が、大変。

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思いつきの鍼灸日誌【突然の肩の痛み】

思いつきの鍼灸日誌【突然の肩の痛み】

【秋は気温差に要注意】
晴れた日中は、おひさまのおかげで、ポカポカ陽気。
あったかい日だまりの中、お出かけできるのは幸いなのですが、真昼間でも日差しは真横から「我が眼(まなこ)」に直撃してきます。

それでも、夕方17時には日がすっかり陰り、秋のお日様はつるべ落とし。
さっさと肌寒くなります。

【着るもの、こまるんだよねぇ、とひんぱんに耳にします】
朝夕と日中との温度差は、この時期、お出かけの装

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