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43歳 博士課程入学という「沼」
2023年4月8日。今日、立教大学大学院 経営学研究科の博士課程(後期)の入学式に参加してきました。
先月久しぶりに会った友人に「4月から大学に通う」と伝えたら驚かれました(当たり前か)。とはいえ、過去2回の転職時でも同じように驚かれた記憶があります。
1回目は27歳で社員4000人の野村総研をやめて社員60人のコーチング会社(コーチ・エィ)に転職した時、2回目は40歳でAIスタートアップ(エ
読書メモ「世界標準の経営理論」 入山章栄
いわずと知れたベストセラーですが、今さらながら読書メモを書いてみます。こちらの超分厚い本、手に取ってみられた方も多いんじゃないでしょうか。
まず、本の目次を見ると「経済学」や「心理学」と書かれていて、「あれ?経営学の本じゃなかったっけ?」と思う方がいるかもしれません。
その疑問に答えるには、まず経営学の立ち位置を知る必要があります。
経営学は「企業」という領域を特定した学問領域です。(榊原,
研究における認識論の整理 「社会科学の考え方」野村康
注 研究者向けのコラムなります。
研究を進めるにあたり、「世の中をどのレンズを通してみるのか?」というスタンスを明確にする必要があります。それを認識論と言います。
アンケート調査など定量研究の方は基本的に実証主義に乗っているので、認識論を意識することは定性研究より少ないかもしれません。
私は、定性研究をしているんですが、研究方法を検討する段階で認識論を理解していきこれは奥深いな、、、(汗)と
【論文メモ】アイデンティティ・ステータス
こちらの論文より
清水 紀子 2008, 中年期のアイデンティティ発達研究 : アイデンティティ・ステイタス研究の限界と今後の展望, 発達心理学研究
アイデンティティはEriksonの心理・社会的発達段階の中で青年期の課題として提唱された概念である。その対象は青年期だけでなく生涯にわたるとされている。中年期のアイデンティティ発達の議論にはアイデンティティ・ステイタス(Marcia, 1966)の
【研究読書メモ】「社会科学のケーススタディ」アレキサンダー・ジョージ、アンドリュー・ベネット
(自分のためのメモなので、読者を意識しておらずご容赦ください)
定性研究について指摘された弱点を克服するために、方法論を体系化した書籍。原著は2005年、日本語訳は2013年に出版されている。
著者のアレキサンダー・ジョージはスタンフォード大学政治学部で長年教鞭をとられた著名な研究者。アンドリュー・ベネットはジョージタウン大学政治学部教授で定性的方法論のリーダー。
印象に残った部分をピックア
【論文レビュー】エグゼクティブ・コーチング成果11項目と5要因
「コーチングの成果」論文レビューの第3弾。
今回はお待ちかねのエグゼクティブ・コーチの成果についてです!
仕事で10年以上調査していた身としては、非常に面白い内容でした。
この論文では11種類のエグゼクティブ・コーチングの成果を特定し、さらに成果を生み出す5つの要因まで明らかにしています。
「旅なのか?目的地なのか?」という副題もおしゃれですね。筆者は、University of London
1on1で話すべき3テーマと使い分けチャート
1on1で何をテーマに話していますか?
企業の役員・管理職をコーチする仕事を通して、みなさんの話を聞いているとこんな回答が多く聞かれます。
「日頃話せないキャリアの話をするようにしています」
「なんだかんだ、業務の話をして気が付いたら時間がたっています」
「リモートワークで相手の様子が分からないので、悩み事を聞くようにしています」
みなさんもあてはまるでしょうか。
みなさんもご存じの通り、1
話を聞いてるつもりの人も要注意。話を聞くとは「相手が自分を体験すること」-書籍「LISTEN」を読んで-
14年、コーチの仕事をしてきて「聞く」ことに関しては人一倍考え実践してきました。
「聞くとは相手の表現を促進すること」
「話を聞かないのも聞くスキル」
「聞く」については様々な知見があります。「聞く」という行為は非常にシンプルで毎日行っていますが、その影響や実践はかなり奥深いものです。
そんな中、久しぶりに聞くことをテーマにした本「LISTEN」を読みました。監訳は篠田真貴子さんがしてらっしゃ