記事一覧
映画『終わらない週末』感想 ~世界は「喋ってみたら意外といい奴だった」で出来ている
Netflixオリジナルの「終末」サスペンス
Netflixオリジナル映画の本作は、全米でベストセラーとなったルマール・アラムの同名小説を映画化。監督・脚本はサム・エスメイル。ジュリア・ロバーツ、イーサン・ホーク、マハーシャラ・アリ、ケビン・ベーコンらが出演。豪華共演陣による終末サスペンス。
人嫌いのアマンダ(ジュリア・ロバーツ)は、週末の休暇をレンタルした別荘で過ごそうと夫のクレイ(イー
映画『ボーはおそれている』感想 悔しいくらいに共感だけはしてしまう179分
※ネタバレを含みます
悪夢のような最新作
映画『ボーはおそれている』は、『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』で注目を集めたアリ・アスター監督の長編映画3作目。主演はホアキン・フェニックス。前二作は強烈なインパクトを残すホラー作品なのに対し、本作は純粋なホラーと言う訳ではない。どちらかと言えばコメディ作品なのだが、ハッピーで明るいお話なんかではない。いじわるで複雑だけどたまにバカみたいなシ
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』感想 ~王道展開がいまいち盛り上がらない理由~
驚異のロングラン!
2023年11月17日に公開されたアニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、年をまたいだ2024年2月現在もなお上映され続けている。興行収入は26億円を超え、観客動員数は185万人を突破した。
原作者・水木しげる生誕100周年記念作品として製作された本作は、2018年に放送開始したテレビシリーズ第6期をベースに、その前日譚が描かれる。第6期がベースではあるが、未視聴でも鬼太
弱者男性の心をえぐる!映画『バズ・ライトイヤー』感想
1
日本のロボットアニメや特撮ヒーロー番組はときに、おもちゃ会社のCMだと揶揄される。劇中に登場するロボットのプラモデルやヒーローに変身するグッズを如何に買ってもらうか。スポンサーの顔色をうかがうのは大人の嗜みだ。けれども、おもちゃ会社に忖度したような「商売っ気」全開の作品なんて面白いはずがない。揶揄されないようなストーリーとおもちゃについ手が伸びてしまうようなデザインや演出のバランスこそが制作
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』感想※ネタバレあり
本年度アカデミー賞・監督賞を受賞した本作は、ニュージーランド出身の女性監督ジェーン・カンピオンによる20世紀初頭のアメリカを舞台にした映画である。映画全体に妬み、嫉み、嫉妬、孤独感をまぶしたような作品で、作り手の性格の悪さがにじみ出ていて好感が持てる。(褒めてます。)
カウボーイが登場する西部劇ではあるのだが、馬を使ったアクションシーンはないし、銃も出てこない。手垢のついた西部劇という設定なの
バイト中のクレームから学んだこと
私が幼かった頃、保育園でよくS君と遊んでいた。三輪車がお気に入りでふたりで競争していたのを覚えている。当時のことを母に聞くとS君のお母さんから「仲良くしてくれてありがとう」とすごく感謝されたと話す。私としては何も感謝されるような覚えはないのだが、褒めてもらえるのはうれしいものだ。S君がダウン症という「障がい」を持った子であると認識したのはしばらく経ってからである。S君のお母さんは不安だったのかも
もっとみるコント「ファーストキス」
A:なぁファーストキスってレモンの味がするって言うじゃん?
B:言うね
A:あれってホント?俺経験ないから
B:あ~・・・ まぁそういう人もいるよね 俺がした時は特に味は感じなかったかな
A:そうなんだ でも恥ずかしいよな いい年してさ
B:いやいや そんなことないよ
A:いつか食べてみたいなぁレモン
B:そっち! 食べたことないの?
A:実家京都だから
B:・・・食べるだろ京都人だって
A:はじ