中島 大知

ライター|とある会社のマーケティング部に所属。Webメディアの記事作成・広告ライティン…

中島 大知

ライター|とある会社のマーケティング部に所属。Webメディアの記事作成・広告ライティングなどを担当しています。|元警察官

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記事一覧

【読書】「人生はゲームなのだろうか?」平尾 昌宏(著)

人生は苦しい。 日々さまざまな苦悩に追われ、その都度自分なりの答えを見つけなくてはならない。これはとても大変なことだ。 そんなふうに、自分の身に起こる難題への解…

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【読書】「文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。 読みたくなる文章の書き方29の掟」pato(著)

本屋に立ち寄ったとき、タイトルに惹かれて購入した。 もちろん、「自分が書いた文章をWeb上に投稿している」という著者との共通点があったことも大きく影響しているけれど…

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美しい手紙が書きたい。

言葉が出ずに絶句する。もう30年も日本語を使っているのに、そんなことを毎日繰り返している。よかれと思った言い回しがかえって内容をわかりづらくさせたり、言葉の意味を…

中島 大知
13日前
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【読書】「新恋愛講座」三島 由紀夫(著)

「新恋愛講座」「おわりの美学」「若きサムライのための精神講話」の三部から構成される三島由紀夫のエッセイ集。 はっきりした恋愛観をもつ三島だけにどの章も読み応えが…

中島 大知
2週間前
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【読書】「レター教室」三島 由紀夫(著)

5人の登場人物がかわるがわる書く手紙で構成された、三島由紀夫の長編小説。千変万化な手紙がそのまま文例となり、手本ともなるというぐあいになっている。 ところどころ…

中島 大知
1か月前
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【読書】「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ(著)

子どもの心を押しつぶす教育の「車輪」から逃れようとして、人生の苦難の渦に巻きこまれていく少年ハンス。 ひたむきな自然児ハンスは、周囲の期待に応えようと勉強にうち…

中島 大知
1か月前
5

【読書】「マンガでわかる Webマーケティング」村上 佳代(著)

事業活動に必要なマーケティングの基本がわかる一冊。 マンガと解説がセットになっているので、マーケティング入門書として楽しみながら読み進められる(右脳と左脳を使いわ…

中島 大知
2か月前
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【読書】「デザインのミカタ」デザイン研究所(著)

「Webマーケティングが学べる!タベリナチャンネル(※YouTube)」で紹介されていた、デザインの基本が身につく一冊。 とにかく読みやすい。 カラーの選び方やフォントの種…

中島 大知
2か月前
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【読書】「戦略的SEO思考」鈴木 良治(著)

一文が長く、また内容重複も見られるが、それを除けば一読の価値はある。ただ、本書はあくまでもSEO対策の入門書なので、技術的な知識を求める読者には向かないだろう。 S…

中島 大知
2か月前
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【読書】「マーケティンング見るだけノート」平野敦士カール(著)

イラストだけでマーケティングの知識が身につく一冊。 マーケティングの基本から有名企業の戦略までを網羅しており、「マーケティングとはなにか」がおおよそつかめる。 …

中島 大知
2か月前
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【読書】「メノン」プラトン(著)

プラトンの初期末の対話編。 「徳は、ひとに教えられるものか」というメノンの問いをきっかけに、ソクラテスとのあいだで「徳」についての考察がはじまる。 ソクラテスは…

中島 大知
2か月前
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【読書】「いちばんやさしい新しいSEOの教本」安川 洋 (著), 江沢 真紀 (著), 村山 佑介 (著)

今から約10年前の本である。 ネットで最新版を買ったつもりだったのだが、古いものが届いてしまった。表紙に刻まれた「新しい」という文字が、しばらくほかの字よりも太く…

中島 大知
3か月前
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【読書】「10倍はかどるSEOの進め方」青木 創平(著)

普段は、SEOライティングの業務に携わっている。 自分の書いた記事がGoogle検索で上位に表示されるとやはりうれしい。が、そうでなければ、何かしら改善を求められる。 加…

中島 大知
3か月前
4

【読書】「文章作法事典」中村 明(著)

実用に役立つ総合的な文章作法をめざした一冊。 「書く」「練る」「磨く」といった文章作法の初級から最上級までの要点をそれぞれ簡潔にまとめ、事典ふうに仕立てている。 …

中島 大知
3か月前
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【読書】「よるのばけもの」住野 よる(著)

住野よるの青春ファンタジー小説。 夜になると化け物になる中3の主人公・安達が、クラスのいじめられっ子・矢野との交流をとおして、自分のほんとうの気持ちに気づいていく…

中島 大知
3か月前
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【読書】「沈黙のWebマーケティング」松尾 茂起(著)

Webマーケティングの基本を学びたい人におすすめの一冊。 なかなか分厚い本だが、中身はマンガ仕立てなので、活字が苦手な人でも楽しみながら読み進められる。強いていうな…

中島 大知
3か月前
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【読書】「人生はゲームなのだろうか?」平尾 昌宏(著)

【読書】「人生はゲームなのだろうか?」平尾 昌宏(著)

人生は苦しい。
日々さまざまな苦悩に追われ、その都度自分なりの答えを見つけなくてはならない。これはとても大変なことだ。

そんなふうに、自分の身に起こる難題への解決策を模索するなかで、誰かの語る人生論やハウツー本に何かしらのヒントを見つけようとする人もいるだろう。ひょっとすると哲学も、それらと同じような位置づけで見られているのかもしれない。

だが哲学は、人が楽に生きるための薬ではない。
人生の問

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【読書】「文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。 読みたくなる文章の書き方29の掟」pato(著)

【読書】「文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。 読みたくなる文章の書き方29の掟」pato(著)

本屋に立ち寄ったとき、タイトルに惹かれて購入した。
もちろん、「自分が書いた文章をWeb上に投稿している」という著者との共通点があったことも大きく影響しているけれども。

以前、為末大さんが「元気が出ます」と一言書いて、「’89 牧瀬里穂のJR東海クリスマスエクスプレスのCMが良すぎて書き殴ってしまった」という記事を紹介していたことがあった。あまりにおもしろくて何度も読み返した覚えがあるのだが、ま

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美しい手紙が書きたい。

美しい手紙が書きたい。

言葉が出ずに絶句する。もう30年も日本語を使っているのに、そんなことを毎日繰り返している。よかれと思った言い回しがかえって内容をわかりづらくさせたり、言葉の意味を履き違えて使用するなんてこともしょっちゅうあるものだから、日本語は難しいなぁとつくづく思う。

けれども、言葉を交わして他人とコミュニケーションをする以上絶句ばかりもしていられないので、この度「語彙力を高める本」なるものを買うことにした。

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【読書】「新恋愛講座」三島 由紀夫(著)

【読書】「新恋愛講座」三島 由紀夫(著)

「新恋愛講座」「おわりの美学」「若きサムライのための精神講話」の三部から構成される三島由紀夫のエッセイ集。

はっきりした恋愛観をもつ三島だけにどの章も読み応えがあるが、中でも「初恋」が最も興味をそそった。人は初恋をつうじて他者の存在を発見し、自己の中に対立や争いが起こりながらも、それを乗り越えようとする。それはいわば人生の事件なのだとする三島独自の視点は非常におもしろい。自分のことを振り返ってみ

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【読書】「レター教室」三島 由紀夫(著)

【読書】「レター教室」三島 由紀夫(著)

5人の登場人物がかわるがわる書く手紙で構成された、三島由紀夫の長編小説。千変万化な手紙がそのまま文例となり、手本ともなるというぐあいになっている。

ところどころに皮肉やユーモアが散りばめられており、思わずクスッとさせられる。登場人物でいうと、怠け者で楽天家の「丸トラ一」が好きだったかな。特に氷ママ子とのやり取りはホント笑える。

娯楽として読んでも十分楽しめる作品。

【読書】「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ(著)

【読書】「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ(著)

子どもの心を押しつぶす教育の「車輪」から逃れようとして、人生の苦難の渦に巻きこまれていく少年ハンス。

ひたむきな自然児ハンスは、周囲の期待に応えようと勉強にうちこみ、超難関とされる神学校の入学試験に2番の好成績で通る。だが、そこで始まった全寮制の生活は、どれも規則ずくめで、徐々にハンスの心を蝕んでいった。

子どもの心と生活とを自らの文学へと昇華させたヘルマン・ヘッセの代表的自伝小説。

わたし

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【読書】「マンガでわかる Webマーケティング」村上 佳代(著)

【読書】「マンガでわかる Webマーケティング」村上 佳代(著)

事業活動に必要なマーケティングの基本がわかる一冊。
マンガと解説がセットになっているので、マーケティング入門書として楽しみながら読み進められる(右脳と左脳を使いわけながら読むので、理解しやすい)。

個人的には、KPIの正しい策定方法やCVRを割り出すための母数の考え方など、参考になる内容が多かった。前提を誤ると、そのままPDCAが破綻してしまうのですぐにでも気をつけたい。

結局のところ、KPI

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【読書】「デザインのミカタ」デザイン研究所(著)

【読書】「デザインのミカタ」デザイン研究所(著)

「Webマーケティングが学べる!タベリナチャンネル(※YouTube)」で紹介されていた、デザインの基本が身につく一冊。

とにかく読みやすい。

カラーの選び方やフォントの種類など、技術的な知識も必要だが、それを基に「なぜそうであるのか」とデザインの根拠について深く考える姿勢がより重要だということを知った。

単にオシャレであるとか、自分のやりたいように制作していくことが、よいデザインとは無関係

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【読書】「戦略的SEO思考」鈴木 良治(著)

【読書】「戦略的SEO思考」鈴木 良治(著)

一文が長く、また内容重複も見られるが、それを除けば一読の価値はある。ただ、本書はあくまでもSEO対策の入門書なので、技術的な知識を求める読者には向かないだろう。

SEO対策に携わると、やみくもに「集客」だけを追いがちになる。が、それだと物事の順序がそもそも違う。なぜなら、欲しいのはあくまでも「成果」であるのだから、そのための「集客」として戦略を立てるのが正しい順序といえる。どの企業においても、無

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【読書】「マーケティンング見るだけノート」平野敦士カール(著)

【読書】「マーケティンング見るだけノート」平野敦士カール(著)

イラストだけでマーケティングの知識が身につく一冊。

マーケティングの基本から有名企業の戦略までを網羅しており、「マーケティングとはなにか」がおおよそつかめる。

すぐに実践できそうな具体的手法を学ぶことも大切だが、マーケティングの全体像を理解しておくことも、それと同じくらい価値のあることのように思う。

【読書】「メノン」プラトン(著)

【読書】「メノン」プラトン(著)

プラトンの初期末の対話編。
「徳は、ひとに教えられるものか」というメノンの問いをきっかけに、ソクラテスとのあいだで「徳」についての考察がはじまる。

ソクラテスは、「徳は、教育によってひとに授けられるか」と問う前に、「徳とはそもそも何であるか」が考えられていなければならないと答える。物事の順序で考えれば、当然のことだろう。

ところが、メノンは「徳とは何か」についてうまく答えられない。いくつか定義

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【読書】「いちばんやさしい新しいSEOの教本」安川 洋 (著), 江沢 真紀 (著), 村山 佑介 (著)

【読書】「いちばんやさしい新しいSEOの教本」安川 洋 (著), 江沢 真紀 (著), 村山 佑介 (著)

今から約10年前の本である。
ネットで最新版を買ったつもりだったのだが、古いものが届いてしまった。表紙に刻まれた「新しい」という文字が、しばらくほかの字よりも太く大きく見えた。思いこみとは、実に恐ろしいものだ。

本書はSEOの入門書にあたる。が、実用的な助言が細かく書かれており、実務経験がない人からすると、読み進めるのは難しいのではないかという気がした。

全体には一度目を通したので、今後はポイ

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【読書】「10倍はかどるSEOの進め方」青木 創平(著)

【読書】「10倍はかどるSEOの進め方」青木 創平(著)

普段は、SEOライティングの業務に携わっている。
自分の書いた記事がGoogle検索で上位に表示されるとやはりうれしい。が、そうでなければ、何かしら改善を求められる。

加筆・修正したからといって必ずしも順位が上がるわけではない。むしろ下がることだってある。経験があれば、どこが悪いかの見当がつく。もしそうでないなら、参考となる情報にふれて、自分の考えを固めていくしかない。

基礎が身についていない

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【読書】「文章作法事典」中村 明(著)

【読書】「文章作法事典」中村 明(著)

実用に役立つ総合的な文章作法をめざした一冊。
「書く」「練る」「磨く」といった文章作法の初級から最上級までの要点をそれぞれ簡潔にまとめ、事典ふうに仕立てている。

「ことばのにおいを嗅ぎ分ける」や「表現の奥に人のけはいを聴く」など、ことばの奥には、感じることでしか到達できない次元がたしかに存在する。

それを的確に捉えるには、しなやかな言語感覚を身につけるしかない。日ごろから豊かな表現にふれること

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【読書】「よるのばけもの」住野 よる(著)

【読書】「よるのばけもの」住野 よる(著)

住野よるの青春ファンタジー小説。
夜になると化け物になる中3の主人公・安達が、クラスのいじめられっ子・矢野との交流をとおして、自分のほんとうの気持ちに気づいていく。

なぜ安達が少しずつ変わっていったのかと考えると、学校でどんなに酷いいじめを受けても一貫して態度を変えない矢野という存在があったからだろう。

矢野という絶対的な軸を前にして、安達は、自分の心が揺れ動いていることを知る。(安達の想像力

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【読書】「沈黙のWebマーケティング」松尾 茂起(著)

【読書】「沈黙のWebマーケティング」松尾 茂起(著)

Webマーケティングの基本を学びたい人におすすめの一冊。
なかなか分厚い本だが、中身はマンガ仕立てなので、活字が苦手な人でも楽しみながら読み進められる。強いていうなら、わずかでも実務経験があった方が理解はより深まるだろう。

全体的に楽しく読ませていただいたが、レンタルサーバーの解説だけは複雑に思えた。そうそう、ネットワーク回線の強さの話だ。この辺りが詳しくなると、本書で語られるところの「Webマ

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