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【目印を見つけるノート】688. じゃがいもの不作に思う

日曜日ですね。こちらはほんの少し晴れ間が出ていますが、基本は曇り☁️のようです。

東北と北海道はたいへんです。
どうかお気をつけて。

昨日は本当にぼけーっと何もしなくて、今日が巻き巻きです。

開店すぐの八百屋さんに行って、大根と白菜とネギ(冬の鉄板野菜)、ブロッコリーとエノキと油揚げを一気買いで780円税込✌️
肉はぽわんとして見ていると高いのですよね。悩みどころです。

野菜をどんどん切っていくのは、今いちばん集中できる作業かもしれません。
ブロッコリーは3品に使うので切り方を変えたりします。茎も筋の多い部分だけ削いで、使いきります。大根は短冊切り、葉はみじん切り、えのきはざく切り、ネギは千切りとみじん切りと……これで大根の皮まで使えたらいいのですけれど、今回はすいません。きんぴらにするといいですよね。夕御飯用に洗っておこうかな。

それで、チャーハンと、フランクフルトのゆで野菜添えと具だくさんの鶏団子春雨スープができました。

(フランクフルトは速攻消えました)

何の変哲もない、おうちの料理です。
でもおいしい😊
やっぱり、ありあわせでもおいしいのがいいですね。
長く長く毎日していることですが、おいしくなるよう精進しています(^-^ゞ
写真を出すようなものでもないのですが😅



野菜の値段について前に書きましたが、今もじゃがいもと玉ねぎは高止まりしています。フライドポテトを止めているお店も多いですね。

じゃがいもなどの根菜、穀類の不作というのは歴史を見ると深刻な事態に陥る場合があります。
例えば19世紀にアイルランドで起こった『ジャガイモ飢饉』。主食であったじゃがいもが疫病で大量に枯死して、多くの人々が飢餓に陥りました。このとき、アイルランドはイギリスの統治下にありましたが支援も後手に回りました。飢えから逃れるため、多くの国民がアメリカに移住していきます。国の人口は激減し、後の独立運動にもつながっていきます。

日本の江戸時代も「太平の世」と言われていますが、干ばつや洪水、冷害による飢饉がたびたび起こりました。習われた方も多いと思いますが、享保・天明・天保の三大飢饉と呼ばれているもの以外にも数十の飢饉があったといわれています。思い至る方もいらっしゃるでしょうが、「~の改革」というのは国家的な危機ーー飢饉のことですーーがあったからなされたことでもあります。

http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~yamaharu/tenki21.htm

補足しますと、最大級といわれる天明の大飢饉のときはアイスランドのラキ火山大噴火(1783年)も影響したとみられます。
私は江戸時代のことをまだそれほど書いていませんが、この時代に江戸幕府という中央集権体制が組まれていたのは功罪はあってもベターだったと考えています。非常時のために米を備蓄し窮する藩に救援米を出すということもしています。確か、隅田川の周辺にはそのための備蓄庫もあったはずです。

私が江戸時代のイメージを初めて垣間見たのはおばあちゃんのうちで見た白土三平さんの漫画でした。それは、今日までの時代劇で見るようなイメージとはまったく違いました。
そこが原体験なので、書くときは忘れないようにしています。

4代将軍家綱の頃の話ではその様子を少しだけ出しました。元号でいえば延宝(1673~81年)です。この頃にも飢饉があり、幕府は大阪に救援米を出しています。

『姫様と猫と勧進能』

大老の酒井雅楽頭(さかいうたのかみ)が自然とキャラ立ちしてしまいました。あの方は興味深い人物です。
もとい、
この小説は、そうですね、白土三平さんに見ていただきたかったかもしれません。書いているとき常に念頭にありました。ちょっと微妙に、間に合わなかったです。



と、つらつら書きましたが、歴史は実に今に多くのことを教えてくれていると思います。自然災害は避けようがない。来てしまえば、平常の何倍も力を合わせて生きていかなければならない。

単純にいえばそのようなことなのですけれど、ジャガイモの不作にもいろいろな要素があります。「あら、いつになったら安くなるかしら」ということから少し突っ込んで考えてみるのも大切だと思うのです。

人間はどのような経験を積んできたのかということ、それが何を教えてくれているのかということをです。

今、アフリカの角といわれる一帯、エチオピア、ケニア、ソマリアでは1981年以来の干ばつに見舞われています。もとより疫病の流行がまだ終わっていない今、大きな困難が再び襲っているという現実を知るのも大事なことだと思います。

1981年の大干ばつのとき、ミュージシャンが集まって大規模なチャリティをしました。
Band Aid『Do They Know It's Christmas』(1984)

そして、その30年後も。
Band Aid30 『Do They Know It's Christmas?』(2014)
※冒頭に現状を表す映像が出てきます。

今も終わっていないことを知らせる。
続く世代に手渡していく。
それは心のつながりによるものだと思います。

たとえ今がクリスマスでなくとも。

それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

追伸 長く書くつもりはないのですが、最近は少し長めになってしまいますね。何か、スイッチが入っているようです。

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