岡田耕
所属する結社誌で発表した句の鑑賞文。
土生重次とその師系の主宰の句を足掛かりに、季語の現場を時空を超えて訪ねる旅のエッセイ。〔毎月投稿〕
自身の句に関する記事です。選評とは、結社誌で主宰から選をいただいた講評のこと。共鳴とは、結社誌や他の句会、noteなどで自身の句を鑑賞や講評をしていただいたものです。
自身の句に自身のエッセイを添えたものです。結社や句会の企画で書いたものを入れます。
俳句などに関するよしなしごとを書いた記事をしまってあります。note書き下ろし。不定期投稿です。
佐野 聰 遠くから鼓笛隊の笛と太鼓の音がする。 青い空とさわやかな風が待ちに待った夏の到来を告げている。 夏は一気に来たが、鼓笛隊はじれったいほど整然とした足並み…
土生 重次 (昭和五十三年作、『歴巡』) 童話『星の王子さま』(サン=テグジュペリ 一九四三)の王子がいたという星は、家ほどの大きさで、そこには一輪のバラの花…
☆選評を書いてくださいました皆様、ありがとうございました。 (岡田 耕)
☆選評をいただいた皆様、ありがとうございました。 (岡田 耕) 【スキ御礼】共鳴*カフェラテのハート掻き混ぜ春惜む 【スキ御礼】続・共鳴*カフェラテのハート掻…
岡田 耕 宇宙空間にも宇宙塵という細かい粒子が浮遊している。 それが地球にも毎年百トン程度降り注いでいるのだという。 子供に地球の丸さを教えようと、間に合わせで実…
【スキ御礼】鑑賞*しばらくは人の高さを石鹸玉 十六世紀の西欧の絵画では、シャボン玉が人の命の儚さの象徴として描かれています。 これは、古代ローマの諺「人間は泡沫…
磯村 光生 (平成九年作、『花扇』) 硝子吹きの仕事は江戸時代、宝永年間(1704~)には始まっていたと言われ、硝子師と呼ばれた。 文化年間の清閑主人『鴨村瑣記…
大野万木 鎌倉 長谷寺の経堂の脇に句碑があります。 鎌倉長谷寺のご本尊は、十一面観音菩薩像。高さ三尺三寸、寄木造りで全身に金箔が塗られています。 大和長谷寺に次ぐ…
【スキ御礼】共鳴*競漕のガッツポーズのまま流る|岡田耕 ☆4月21日(日)は早慶レガッタの日です(2024年)。慶応大学端艇部さんからの直前レポートです。 写真/岡田…
【スキ御礼】 歳時記を旅する13〔桜〕後*上千本中の千本花の雨 西行が見た「花の雨」 秀吉が見た「花の雨」 芭蕉が見た「花の雨」 本居宣長が見た「花の雨」 頼山陽が見た…
岡田 耕 掲載誌:『俳句年鑑』2023年版 KADOKAWA (岡田 耕) 【スキ御礼】掲載*初句会窮して針の筵かな
佐野 聰 (平成七年作、『春日』) 不動産仲介業者は江戸時代から存在した。土地取引には、口入業者がいて、仲間組織を通じて物件情報を流通させており、物件の形状、…
佐野 聰 四十雀の夫婦の新居探し。 間取りは?日当たりは?セキュリティは?周辺施設は?内見してみる? 巣箱への入居は春だが、新居探しは冬から始めているらしい。 人…
佐野 聰 鎌倉の由比ガ浜海岸は、桜貝が拾える場所の一つ。 由比ガ浜の桜貝は、江戸時代の浮世絵に描かれるほど観光地としても有名だったらしい。多い時には砂浜一面が薄…
2024年5月10日 03:37
佐野 聰遠くから鼓笛隊の笛と太鼓の音がする。青い空とさわやかな風が待ちに待った夏の到来を告げている。夏は一気に来たが、鼓笛隊はじれったいほど整然とした足並みでやってくる。目の前を過ぎる笛太鼓の音に夏を実感する。(岡田 耕)(俳句雑誌『風友』令和五年十一月号「私の好きな一句」)
2024年5月8日 00:00
土生 重次(昭和五十三年作、『歴巡』) 童話『星の王子さま』(サン=テグジュペリ 一九四三)の王子がいたという星は、家ほどの大きさで、そこには一輪のバラの花があったという。王子はバラの花を美しいと思い、大切に世話していた。バラは、王子に食事の水やりや、風をしのぐ衝立、寒さを防ぐガラスの覆いを求めたりしていた。 しかし、ある日王子はバラの花とけんかしたことをきっかけに、自分の星
2024年5月6日 00:00
☆選評を書いてくださいました皆様、ありがとうございました。(岡田 耕)
2024年5月4日 00:00
☆選評をいただいた皆様、ありがとうございました。(岡田 耕)【スキ御礼】共鳴*カフェラテのハート掻き混ぜ春惜む【スキ御礼】続・共鳴*カフェラテのハート掻き混ぜ春惜む
2024年5月2日 00:00
岡田 耕宇宙空間にも宇宙塵という細かい粒子が浮遊している。それが地球にも毎年百トン程度降り注いでいるのだという。子供に地球の丸さを教えようと、間に合わせで実家から子供の頃に買ってもらった地球儀を持ってきた。宇宙塵のような埃を払ってみると、国の名前が今と随分違う。二つの国がくっついたり、一つの国が分かれたり。宇宙から見たら、星を一つの生き物が塗分けするなんて滑稽だ。ましてや同じ生き物
2024年4月30日 03:12
【新マガジン】新マガジン「自解」を作りました。結社や句会の企画で自身の句にエッセイを添えた記事です。noteでは、自分で自分の句のことを書く記事は初めてです。一本目は5月2日に投稿予定です。
2024年4月28日 00:00
【スキ御礼】鑑賞*しばらくは人の高さを石鹸玉十六世紀の西欧の絵画では、シャボン玉が人の命の儚さの象徴として描かれています。これは、古代ローマの諺「人間は泡沫である」homo bulla、「人間の命ほど壊れやすく、束の間で、空虚なものはない」という人生観に基づいたものだとされています。それを表す実際の絵画をご紹介できないままでしたが、Nao Masunaga さんが、イタリア ペルージャのウ
2024年4月26日 00:00
磯村 光生(平成九年作、『花扇』) 硝子吹きの仕事は江戸時代、宝永年間(1704~)には始まっていたと言われ、硝子師と呼ばれた。文化年間の清閑主人『鴨村瑣記抄』には、「江戸にて硝子を吹き始めたるは、長島屋源之丞といへる者、初めて江戸に至り、吹出したる由、其子孫今に浅草に住して、長島屋半兵衛といふ由。…」と記されている。 硝子吹きで難しいのは、硝子の種を窯から管につけて出す、玉とりといわれる
2024年4月24日 00:00
大野万木鎌倉 長谷寺の経堂の脇に句碑があります。鎌倉長谷寺のご本尊は、十一面観音菩薩像。高さ三尺三寸、寄木造りで全身に金箔が塗られています。大和長谷寺に次ぐ国内最大級の高さだといいます。観音の名を称えれば、七難、三毒を逃れ、観音を念ずれば子宝に恵まれるという現世利益があるといいます。また、観音は衆生の救いを求める声を聞きつけると、救うべき相手に応じて33種類の姿に変化してこの世界に現
2024年4月22日 00:39
【新マガジン】「句碑」を作りました。旅先で出会った句碑の句について鑑賞やエッセイです。記事は4月24日(水)に投稿予定です。始めは、鎌倉長谷寺の句碑からです。
2024年4月20日 00:00
【スキ御礼】共鳴*競漕のガッツポーズのまま流る|岡田耕 ☆4月21日(日)は早慶レガッタの日です(2024年)。慶応大学端艇部さんからの直前レポートです。写真/岡田 耕( 第92回早慶レガッタ 女子対校舵手付きフォア 1着 早稲田大学)2023年4月
2024年4月18日 00:00
【スキ御礼】歳時記を旅する13〔桜〕後*上千本中の千本花の雨西行が見た「花の雨」秀吉が見た「花の雨」芭蕉が見た「花の雨」本居宣長が見た「花の雨」頼山陽が見た「花の雨」(1) 前回母を連れて吉野を訪れて花に出逢えなかった頼山陽は、その8年後の文政十年(1827年)三月十八日、再び母を連れて吉野を訪れる。今回は花に遅れてはならじと雨をついて出発し、二十日に吉野に着くと雨はようやく上
2024年4月16日 00:00
岡田 耕掲載誌:『俳句年鑑』2023年版 KADOKAWA(岡田 耕)【スキ御礼】掲載*初句会窮して針の筵かな
2024年4月14日 00:00
佐野 聰(平成七年作、『春日』) 不動産仲介業者は江戸時代から存在した。土地取引には、口入業者がいて、仲間組織を通じて物件情報を流通させており、物件の形状、収益、代金を記した売主の書類を備えていたという。さながら不動産仲介業者の店頭のようである。戦後、不動産仲介で暴利を貪る業者もいたようで、当時の新聞でも、「地方からはじめて出て来る人は、業者の選択が一番大切である。従って、その駅に降りて、
2024年4月12日 00:00
佐野 聰四十雀の夫婦の新居探し。間取りは?日当たりは?セキュリティは?周辺施設は?内見してみる?巣箱への入居は春だが、新居探しは冬から始めているらしい。人間界もまた、入学、就職の春に向けて賃貸物件が動き出す。(岡田 耕)(俳句雑誌『風友』令和五年十月号「私の好きな一句」)
2024年4月10日 00:00
佐野 聰鎌倉の由比ガ浜海岸は、桜貝が拾える場所の一つ。由比ガ浜の桜貝は、江戸時代の浮世絵に描かれるほど観光地としても有名だったらしい。多い時には砂浜一面が薄桃色に染まるほどだったともいう。桜貝が拾えるかどうかは、潮の干満、季節や天候によって異なってくる。四月の上旬のとある日の早朝に、江ノ電に乗って由比ガ浜海岸に出かけてみた。遠浅の砂浜の広がる海岸である。そこにいるのは、波乗りの人、犬の散