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笑える子育て

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ワーママ的な雑記(19.11月内容に合わせてマガジンタイトルを変更しました)
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#日記

カレーがおいしい1日

カレーがおいしい1日

朝から予定がなんにもなく、あまりに暇だった。
電車を乗り継いで、少し離れた公園まで出かけることにした。

車なら1時間くらいで着くから、よく家族で出かける場所。遊具もあるし児童センターもあるし芝生広場もある。とにかく広い公園。だが、今日は祝日なので夫はいない。世間は4連休…

なんか特別にならんかな…と思って、試しに「電車で遠足する?」と子ども達に聞いてみると、もう撤回できないほどはしゃぎ始めた。

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朝を邪魔する船の音

朝を邪魔する船の音

「はい、ぱぱおならした。げーむおーばー」

夫が平気でおならをするようになったのは、いつからだろう。よりによって朝ごはんを食べながら、彼は当たり前のようにおならで返事をする。

付き合った当初は「おならを我慢して腹痛になるかわいいボーイ」だったのに。お腹が痛いとうずくまる彼に、水をたくさん飲ませて、その羞恥心を愛おしく思ったこともあったのに。

一体いつからこうなってしまったんだろう。
「ボッ」「

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かが屋にハマる子どもたち

かが屋にハマる子どもたち

お笑い芸人のかが屋に、子どもたちが猛烈にハマっている。

きっかけはキングオブコントらしい。私は見ていなくて、録画を再生しようとしたら途中で切れてしまった。

とにかく、2人がかが屋かが屋とうるさい。小3と園児がそう言うのだから、リズム系とか強烈なキャラとか、そういうのだろうと思っていた。

でも、つい先日チャップリンのスペシャルで見たそれは、演技派だった。うまくて面白くて、どこか温か

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任天堂スイッチの効能

任天堂スイッチの効能

任天堂スイッチを購入して、4ヶ月が経った。
ファミコン世代の私からすれば、相当に画期的なゲームで、とても楽しい。

購入する前は、なんとなく「ゲームばっかりになって、困る」みたいなイメージがあった。目が悪くなるとか、外で遊ばなくなるとか、ゲーム依存になるとか、そういうイメージ。

でも実際のところ、私はいいなと思っている。とてもいい。こんなに良いと思わなかった。ゲーム機を上手に利用すれば、子ども達

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王女様のやさしい命令

王女様のやさしい命令

娘が9歳の誕生日を迎えた。
私が言うのもあれだけど、娘は真面目で優しい良い子だ。争いになるとだいたいのことは周りに譲ってしまう。

それ自体は良いことのような気もするけれど、気が強い中間子の私としては、そういう生き方って疲れないかな?と時々心配になる。我慢が積もり積もって、いつか娘が辛くなるくらいなら、少しぐらい我を通したっていいのに。

そう思って、今年の誕生日は「王女様の命令」を実施することに

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足るを知れと神に叱られた救急車の日

足るを知れと神に叱られた救急車の日

先週のこと。
息子が突然、顔面蒼白になり救急車で運ばれた。私はちょうど家にいて、すぐ園にかけつけたけれど救急車のほうが先だった。

唇まで白く、目は虚ろ。でも意識はある。担架に乗せられ、簡単な聞き取りを受ける。私は気が動転してしまって、救急隊員に落ちついてと言われてもポーチから保険証と乳幼児医療証をなかなか取り出せなかった。

膝に抱えた息子の靴が転がる。救急車に乗っているということを現実

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湯気とともに去りぬ

私は常々、蒸篭には人を癒す力があると思っている。竹を編んだ丸みを帯びたフォルム、立ち昇る湯気、そこから浮かび上がるふかふかもちもちの何か。大抵の煩悩は、蒸篭を開けると湯気とともに消えるのである。

そんなわけで、無職2日目の心の穴を埋めるべく、鬼まんじゅうを蒸した。
(読み返してみたら、今年の1月にも蒸していた。)大きなさつま芋を角切りにして、塩少しと砂糖をまぶして、汁気が出てきたら小麦粉を加えて

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9/12 どんぐりを煮る日々

9/12 どんぐりを煮る日々

ぐつぐつと、どんぐりを煮ている。
これこそ、秋ですね。

どんぐりの煮沸は、秋のはじまりを告げる風物詩。「こんなにどんぐり、いる?」と困惑しながら、鍋いっぱいのどんぐりを見下ろす。

子どもという生物は、どんぐりをポケットに詰めて持ち帰り、当たり前のように隠す。空き箱の中、ままごとの鍋。勘弁してくださいよ、と泣きを入れたって通用しない。

息子の保育園は園庭が完全に森なので、秋はお持ち帰り天国(ま

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涙の無駄遣い

涙の無駄遣い

ちょっと最悪な夜だった。母親なのに感情が暴走した。

家に帰って、いつも通り食事を用意して、少し仕事の返信をした。さあ、晩ごはんを食べよう!と言いたかったけど、スープを煮込みたかったので食事の前にお風呂へ入ることにした。

でも、子ども達はヒカキンに夢中で全く話を聞いてくれない。そもそも、youtubeは1日30分までという約束なのに、1時間経ちそうだ。イライラする。

「もうテレビを切って、

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zozo前澤社長に嫉妬して、家族旅行にお金を投下した話

zozo前澤社長に嫉妬して、家族旅行にお金を投下した話

少し前に、zozo town前澤社長の100万円プレゼント企画が話題になった。【夢を叶えるための100万円を贈る】とその意図が発表されたとき、私は悔しさでいっぱいになった。

私には、他人に100万円をあげる財力も勇気もない。器がきっちり、自分ひとり分しか無い。だけど、可愛い可愛い子どもたちの冒険を、自分の老後より優先することはできる。

そんな話をMr.イエスマンである最愛の夫に相談し、

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パンと夫婦

パンと夫婦

朝のキッチンは戦場だ。

「明日の朝は、ピザトーストをつくるよ」
昨晩、夫がにこにこしながら食パンを買って帰ってきた。私がLINEで頼んだのだ。

私たちの夫婦LINEは、パン、ヨーグルト、などの買い物リストとなっている。仕事帰り、文句も言わずに買ってきてくれるのはありがたい。

しかし、ピザトースト、作るのか…
一ミリも悪気なんてない。
だけど、朝は学童クラブのお弁当を作るので忙しい

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学童WARS -夏休みは不幸なのか?-

学童WARS -夏休みは不幸なのか?-

「夏休みなのに、毎日学童クラブに行かせるなんて可哀想」
そんな言葉を見かけて、うーん、と考えてしまった。

反論したいというよりも、
そうなの?
そうだったの?
という驚きでいっぱいだ。

これはあくまで、n=1の話だけど、私の母はキングオブ専業主婦で、結婚後40年間働いていない。家に帰ってきたら必ず母がいたから、学童とか鍵っ子とは無縁の生活を送ってきた。

そんな私にとって夏休みのイ

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ばくだんおにぎりの魔力

ばくだんおにぎりの魔力

まん丸の、巨大なばくだんおにぎりに興奮する。

昔、あるコンビニにも売っていた。今はもう無いかもしれない。営業の帰り、何種類も具材が入ったそれを買って、暗い駅のホームでもそもそと食べていた。

お腹が膨れると、悲しさも苛立ちも半減する。
それがばくだんおにぎりなら尚更。

バカバカしい感じがいいのだ。具のわくわく感もいいし、どーんとした形も愉快でいい。広義の意味では、宮崎の「なんじゃこりゃ大福」も

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思春期のバイブル「霧のむこうのふしぎな町」/柏葉幸子

思春期のバイブル「霧のむこうのふしぎな町」/柏葉幸子

何十年かぶりに読みかえして、ぶったまげた。
この本だったのか、私の人生のバイブルは。

小学生の頃、何度も読んでいた記憶はあった。
その割に、覚えていたのは美味しそうなお菓子が出てくるということだけ。大好きな本と記憶していたから、娘が大きくなったら一緒に読みたいと思っていた。

あらすじ
小学6年生のリナは、父のすすめで夏休みに「霧の谷」へ一人旅に出かける。途中で道に迷い、風に飛ば

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