春風アイ

普段は仕事と子育てをしながら声優を目指しています。noteではオリジナル小説を書いてい…

春風アイ

普段は仕事と子育てをしながら声優を目指しています。noteではオリジナル小説を書いていますが、HPからはボイスサンプルを聞いてください!朗読劇やナレーション等、ぜひお声がけください♪ https://harukazeai.flag.gg/

記事一覧

追悼 鳥山明先生、ありがとう!!

ここしか書くところが無いので書かせて下さい。 鳥山明先生ほんとうにありがとうございました。 小学校入学直前に引っ越して来て、友達のあまりいなかった私。ある日突然…

春風アイ
2か月前
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梅の実を拾いました

春風アイ
11か月前
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エッセイ『今日みたく青い空の日に珈琲を飲むことができる、幸せ』

24年前の6月の「よく晴れた日」。 今日のように空は本当に青かった。 まるで南の島の台風の後のように 文句つけようの無い、青空だった。 19歳だった僕ら。 安全な大学の…

春風アイ
1年前
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エッセイ「今日、生きることが苦しいこどもたちへ」あの時、死ななかった私の話

私が高校生の頃の話をしよう。 辛すぎてエッセイにしよう、などとは これまで思わなかったけれど… 私がもし辛い経験を活かせるとしたら、 同じように苦しむこどもたちへの…

春風アイ
1年前
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エッセイ『大好きだよ』捨て犬だった君へ

彼女は幸せだっただろうか 彼女は淋しくなかっただろうか 彼女は 今も私たちを愛してくれているだろうか  「よく頑張ったね!」 私たちの姿を見つけた彼女は、力弱く、で…

春風アイ
1年前
12

オリジナル短編小説「私の愛した犬たちへ」

私はこれまでに3匹の犬を飼ったことがある。 最後の子が死んでしまって、 もう5年は過ぎてしまったか…。 プライドが高くて凛々しかった柴犬 とても優しくて賢かったビー…

春風アイ
1年前
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オリジナル短編小説「桜が散る頃には」

もしも、あの時結婚していなかったら。 もしも、子どもを産んでいなかったら。 ほとんどが葉桜に変わった春の終わり。 新緑に混じって、残った僅かな花びらが舞い散る 私…

春風アイ
1年前
19

夏祭りの金魚のように

明日、学校に行くのがとても苦しい。 明日、玄関のドアを開けるのがとても苦しい。 でも、死んじゃダメ。 今、君の知っている世界が全てではないから。 今、君の住んで…

春風アイ
4年前
19

追悼 鳥山明先生、ありがとう!!


ここしか書くところが無いので書かせて下さい。
鳥山明先生ほんとうにありがとうございました。

小学校入学直前に引っ越して来て、友達のあまりいなかった私。ある日突然、母がドラゴンボールの単行本を何冊も「大人買い」してくれた。
何故だったのか、それは今も分からないけれど
夢中になったその一冊を教室に持っていくと
周りの子達が自然と話しかけて来てくれて、
私は暗い小学校生活を抜けることが出来た。

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エッセイ『今日みたく青い空の日に珈琲を飲むことができる、幸せ』

エッセイ『今日みたく青い空の日に珈琲を飲むことができる、幸せ』

24年前の6月の「よく晴れた日」。
今日のように空は本当に青かった。
まるで南の島の台風の後のように
文句つけようの無い、青空だった。

19歳だった僕ら。
安全な大学の中ではしゃいでいた。
誰もがまるで舞台の主人公のよう。

でもその日、仲間がひとり死んでしまった。
とても輝いている人だった。
それはあまりにも突然過ぎて、時を止めた。
誰にもどうにもならない事故だったけれど
ガラスの割れる音で、

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エッセイ「今日、生きることが苦しいこどもたちへ」あの時、死ななかった私の話

エッセイ「今日、生きることが苦しいこどもたちへ」あの時、死ななかった私の話

私が高校生の頃の話をしよう。
辛すぎてエッセイにしよう、などとは
これまで思わなかったけれど…
私がもし辛い経験を活かせるとしたら、
同じように苦しむこどもたちへの応援賛歌だ。
いま死にたい、と思っているこどもたちへ。
「こども」というのは何歳でも構わない。
40歳の子供もいるだろう。
暗闇の中、ヒカリが見えないひとたちへ。

私は16才だった。
地味で多感で、ありふれた高校生。
でも、ようやく少

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エッセイ『大好きだよ』捨て犬だった君へ

エッセイ『大好きだよ』捨て犬だった君へ

彼女は幸せだっただろうか
彼女は淋しくなかっただろうか
彼女は
今も私たちを愛してくれているだろうか

 「よく頑張ったね!」
私たちの姿を見つけた彼女は、力弱く、でも嬉しそうに微笑んで応えた。
久しぶりと言っても三日間だが、私たち家族にはとてもとても長い三日間に思えた。

 彼女が癌に侵されていると分かった時、それは既にかなり進行していて、体中に広まってしまっていた。年齢も若くないから手術自体に

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オリジナル短編小説「私の愛した犬たちへ」

オリジナル短編小説「私の愛した犬たちへ」

私はこれまでに3匹の犬を飼ったことがある。
最後の子が死んでしまって、
もう5年は過ぎてしまったか…。

プライドが高くて凛々しかった柴犬
とても優しくて賢かったビーグル犬
わがままでチャーミングだったミックス犬

最初の柴犬は自分が幼すぎて
まだ少し犬が怖かったけれど
私はどの子も心から好きだった。
 
実は2匹目と3匹目の子たちは
今も私のそばにいてくれている。
あまり人には話さないけれど、

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オリジナル短編小説「桜が散る頃には」

オリジナル短編小説「桜が散る頃には」

もしも、あの時結婚していなかったら。
もしも、子どもを産んでいなかったら。

ほとんどが葉桜に変わった春の終わり。
新緑に混じって、残った僅かな花びらが舞い散る
私が代わりに!僕が代わりに!と言わんばかりに
桜の木の下で息を潜めていた小さな野花達が
地味なりにも、色とりどりに咲き乱れている。
桜と一緒に咲き誇った菜の花の大群だけが
共に咲いた最後の桜吹雪を惜しんでいるようだ。

篠田カレンは、20

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夏祭りの金魚のように

夏祭りの金魚のように

明日、学校に行くのがとても苦しい。

明日、玄関のドアを開けるのがとても苦しい。

でも、死んじゃダメ。

今、君の知っている世界が全てではないから。

今、君の住んでる世界は本当の世界のほんの一部でしかないから。

死ぬ必要が、ない。

狭くて息苦しいその世界は

夏祭りの金魚の水槽

今は自分で飛び出す術がないけれど

ほんの数年で気がつくはず

生きてさえいれば、どんな選択もできる

生きて

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