記事一覧
「授業が全然わからない時はどうしたらいいか?」
あるフィードバック看護学校で解剖・生理学の非常勤講師をしています。あるとき学生に授業のフィードバックを書いてもらったところ、こんなレスポンスが来ました。特に左下の赤枠に注目してください:
これを見た自分は、凍りつきました。
・これは自分(私)に向けられたものなのだろうか?
・それともこの人が、さまざまな科目で感じていることなのだろうか?
匿名投稿だから、そのどちらだかわからないことに少しホッとす
敬愛するオリパラ選手たちへ:「あなた方の運動会のせいで人が死んだ」という問いにどう答えるつもりなのか? 無観客を望んで欲しい。
(注)実は、無観客試合が決まらなかった場合、オリパラ選手候補の全てのツイッターアカウントに、このnoteへのリンクを送る準備をしていた。しかし5県ほどでの一部の競技を除き、無観客試合が決まったようだ。そこで上記のアクションは行わないことにした。が、ここに書いてあることは、おそらく違わないのではないか、と思っている。
表題の問いはフェアではない。しかし必ず起きる。あなた方はこの問いからは逃れられな
ジョー・コッカー「スティングレイ」のスティーブ・ガッド
前のエントリーで、あまりに救いのないことを書いてしまったので、何の脈絡もないのだが、これについて紹介しておく。すごいよ。
スティーブ・ガッドというドラマーがいる。ドラムを叩いている人なら知らない人はいないのではないかというくらいの、簡単に言うとレジェンドだ。彼についてのドキュメンタリー映画「About Time」というのが作られていて、そのトレイラーがYouTubeにあるので紹介する。ドラマーな
言い訳にも言い逃れにもなっていない橋本聖子の会見:本人もそれをわかっていないのか?
まず先に申し上げておく。夏と冬の両方のオリンピックでの偉業の達成者として、私は橋本聖子氏を最近に至るまでずっと尊敬してきた。しかしそれはオリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長としての彼女の振る舞いで、全く反故にされてしまった。今、彼女の発言は一言たりとも信頼に値しない。
フェアな精神と、それに連なる一抹の正義がスポーツマンシップだとすれば、以前はその体現者だと思えたこの女性は、政治にま
1+1=100:「彼方のアストラ」+「わたしを離さないで」
SFアニメ「彼方のアストラ」と、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」が自分の頭の中で相互に結合して、大変なことになっています。
片や漫画・テレビアニメ、片やノーベル賞作家のブッカー賞候補作。なんでそんな二つが、と思うかも知れませんが、両方知っている人にはわかりますよね。裏技・反則級の合わせ技で、この感動、というか、やられた感というか、一気に深みが増す感というか。この二つは絶対に両方観なくてはい
「コロナは全員PCRしろ」という人は「ベイズ推定」と検査の実効を理解する必要がある
「コロナは全員検査しろ」という人は、これを読んでいただきたい。そしてご自身の「勘違い」に向き合っていただきたい。「勘違い」を自分で修正することは、いつでもできますし、それができる人は賞賛されます。
ベイズ推定をおおまかに理解し、想像する
「ベイズ推定」(≒「ベイズ統計」「ベイズの定理」)は、今話題になっているコロナ感染症でPCRをやるかやらないか、という議論の背景を理解するために欠かせない考え方
COVID-19、岩田先生、高山先生
COVID-19、いわゆる「コロナウィルス」に関して、色々と喧しい。特に目立ったのは岩田医師がダイヤモンドプリンセス号内部の検疫・隔離体制が「ぐちゃぐちゃだ」、なっていないとYouTubeを通じて暴露し、たくさんのメディアへ拡散したのち、厚労省サイドで対策に取り組んでいた高山医師がこれにコメントし、その後岩田医師がYouTubeにアップロードしてあった動画を削除し、陳謝したことだ。動画を削除した理
もっとみるドトールでノマド中の曲を探す
これは効率とも洗練ともなんの関係もない話だ。単に手間取っただけだが、人生はそういうところのディテールに面白さが隠れているという発見でもある。
仕事場にドトールコーヒーがある。ある日の夕方そこでノマドに仕事をしていたら、突然聞いたことのない、しかし超好みの曲が流れてきた。自由な歌い方の女性ボーカル。ナチュラルだがとんがったバックバンドのアレンジ。すぐに連想したのはジャズシンガーになってからのジョニ