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首長族と呼ばれた女性の目に映るもの

首長族と呼ばれた女性の目に映るもの

首に多くの輪っかをはめ、鮮やかな衣装を纏った少数民族をテレビやインターネットで見たという人はいるだろうか。
そのインパクトある見た目は人を惹きつけ、彼女らの住むミャンマーやタイの静かな山岳地帯にも多くの観光客を誘っている。

彼女らは派手な見た目だけでなく生活様式も伝統文化を重んじ、ほとんどが自給自足。もちろん衣服も自ら手織りし、耳元で光るアクセサリーも手作りだ。暑い日差しの日には木由来の伝統的な

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NHKが持っているデータをオープンに 1人のエンジニアの熱がオールドメディアを根幹から変えるかもしれないよ

NHKが持っているデータをオープンに 1人のエンジニアの熱がオールドメディアを根幹から変えるかもしれないよ

毎日めまぐるしく変わる新型コロナウイルスのデータを、24時間いつでも、誰にでも、わかりやすく伝えることは簡単ではありません。

NHKの新型コロナウイルス特設サイトの担当エンジニアとして奮闘しているのがこの「ジャージ男」。テクニカルディレクターの斉藤一成くんです。サッカー好きの彼のことをここでは「カズ」と呼ばせてもらいます。

NHKのエンジニアのほとんどは「放送」に関わる仕事をしていますが、その

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伝えるだけじゃ変わらない だから報道機関は「ハッカソン」を開こうよ

伝えるだけじゃ変わらない だから報道機関は「ハッカソン」を開こうよ

NHKと「コード・フォー・ジャパン」と共催で去年10月に「教育」×「シビックテック」×「ニュース」をテーマに「ハッカソン」を開催したので、そこで得たこと感じたことを共有します。

約50人に参加していただき、2日間にわたってネットで議論を交わし、手を動かして、8つのアイデアが形になりました。

ちなみにトップの画像は、作業の合間にみんなで体操をしているところです。いやーおもしろかった!

なぜハッ

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「オールドメディア」のエンジニアのみんな、いろいろあるけど想いをカタチにしていこうよ宣言

「オールドメディア」のエンジニアのみんな、いろいろあるけど想いをカタチにしていこうよ宣言

メタバースやNFT、AIとかDXとか、ITが社会を根底から変えるかもっという期待感のなかで、先端技術を持つエンジニアの不足が続いている。

かつては先端のメディア、今は「オールド」メディアともいわれる新聞やテレビ、雑誌などの企業にも、技術職の社員はいる。

けっこう先行きに不安を持っているという話はよく聞く。

今回のお話は、茶髪のサッカージャージ姿で、オールドな組織のフィールドをたまにころびそう

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エベレスト山頂でカメラに映っていたのは・・・「これで帰れる」私が世界のてっぺんで泣いた理由

エベレスト山頂でカメラに映っていたのは・・・「これで帰れる」私が世界のてっぺんで泣いた理由

「前回曇っていたんで・・・何も見えなかったので・・・ハァハァ・・・今回は本当・・・360度見られて・・・ハァ・・・本当にうれしいです・・・ハァハァ。本当に良かったです・・・ハァハァ・・・本当にきれいです・・・ハァハァハァハァ・・・」

2011年5月25日午前9時30分。
私は世界のてっぺんで泣いていました。

世界最高峰のエベレスト。山頂は8848m。
番組の取材のため、2か月近くかけて登ってき

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記者に「プログラミングのスキル」って必要なの?ちなみにNHKニュースの画像生成も記者がコードを書いてます

記者に「プログラミングのスキル」って必要なの?ちなみにNHKニュースの画像生成も記者がコードを書いてます

新型コロナウイルスの新規感染者の数を示す日本地図に、毎日厳しい視線を送る男がいる。

コロナの感染拡大の今後が懸念されるが、地図がきちんと描画されているかも気になってしまう。

それはこの「新型コロナ感染者数マップ作画システム」をプログラミングしたのが彼だから。
ちなみに彼は技術部局のエンジニアではなく、いつもはテレビで解説している記者だったりする。

このシステム、記者が作りましたこんにちは、N

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尾道の町には「余白」がある。支局時代の出会いで気付いたこと (報道センター社会担当・田中謙太郎)

尾道の町には「余白」がある。支局時代の出会いで気付いたこと (報道センター社会担当・田中謙太郎)

 「ここは余白がある町だと思ったんだよ」 ある男性から聞いた言葉が、ずっと頭の中に残っている。
 その町は、今年の2月まで4年間、支局の記者として暮らした広島県尾道市。広島市から東に80キロ離れた、瀬戸内の港町だ。自ら選んで住んだわけではないが、確かに余白を感じる町だった。人を引き寄せ、溶け込ませる不思議な力があった。

 尾道で私は昨年、「雑居雑感(ざっきょざっかん)」という本を書いた。さまざま

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