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デジタル・シティズンシップ教育に挑戦する

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デジタル・シティズンシップ教育の実践についての記事のまとめです
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記事一覧

「ググればいいじゃん」を乗り越えることは難しい

「ググればいいじゃん」を乗り越えることは難しい

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

一人一台端末を持つようになると、生徒が手軽に自分たちで色々なものを検索できるようになっています。

授業の様子を見ていると、分からない言葉などがあったときにすぐに検索窓にその言葉を打ち込んで調べる…という様子があります。

分からないものを放置しないで、その場で解決しようとするのはよいことなのですが、問題は検索しても必ず

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生徒たちの情報発信がもっと欲しい

生徒たちの情報発信がもっと欲しい

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

以前にこんな記事を書いています。

本日の話題はその生徒版です。

なぜ生徒が情報発信をした方が良いと思うのか、結論から言ってしまえば、「発信に値するだけの学びを目指そう」ということと「デジタル・シティズンシップ教育の観点から情報発信を学んだ方が良い」ということの2点からです。

実際問題として、なかなかハードルや問題点

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デジタル・シティズンシップの入門動画が!!

デジタル・シティズンシップの入門動画が!!

Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。

自分も色々な機会をうかがってはチャレンジしているデジタル・シティズンシップ教育。

日本デジタル・シティズンシップ教育教育研究会(JDiCE)の様々な取り組みの成果もあって、徐々に色々なところに広まりつつあると感じています。

ただ、「デジタル・シティズンシップ教育って?」ということについて知ってもらうためには、本を読ん

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デジタル・シティズンシップ教育の次の一歩へ

デジタル・シティズンシップ教育の次の一歩へ

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

10月も最終週となり、そろそろ年末、年明け、新年度と次のステップのことが気になる季節になりました。

勤務校の課題や自分の今後の仕事を考えると、ここで一度、デジタル・シティズンシップ教育について、整理して教員間で考えなければいけないのだろうと思っています。

夏に発売されて以来、どうやって共有しようかと思案していたこの本

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『まんがで知るデジタルの学び2』から学ぶこと

『まんがで知るデジタルの学び2』から学ぶこと

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

本日は自分にとってイチオシのシリーズのこの本を紹介です。

以前に『デジタルの学び1』の予告だけして書評を書かなかったことを深く反省しています。

最終章がデジタル・シティズンシップであることこの本を一読して「これはすごい」と思った一番の理由はその構成の巧さにあります。

本書の最終章がデジタル・シティズンシップについて

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教科の授業でデジタル・シティズンシップに取り組みたい理由

教科の授業でデジタル・シティズンシップに取り組みたい理由

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

先日、昨年度、日本私学教育研究所の紀要が公開になりました。

昨年度、一年委託研究員として取り組んできた内容をまとめた文章が上記の紀要には掲載されています。紙面が限られているので本当に概要しか説明できていないのですが…。

自分が昨年度一年間で行ってきたことは、簡単に言えば、「国語科の授業でデジタル・シティズンシップ教育

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デジタル・シティズンシップになぜ取り組むのか

デジタル・シティズンシップになぜ取り組むのか

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

今週はデジタル・シティズンシップについてお話をする機会もあり、改めて自分の実践を振り返る時間がありました。

この数年の実践の柱として、デジタル・シティズンシップを外すことはできません。決してリテラシー教育や情報モラルについて詳しいわけではないので、それらと比較して「デジタル・シティズンシップがよい」というような慎重な検

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【国語科授業実践】生成AIの使い方を考える

【国語科授業実践】生成AIの使い方を考える

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

生成AIと学校の関係がかなり話題になっているここ数日ですが、自分も6月の授業は「生成AI」をテーマとした実践に取り組んでいます。

今日の記事ではその授業の概要をご紹介します。

デジタル・シティズンシップの実践として自分は昨年末から1月の段階で画像生成AIやChatGPTなどを授業でも活用していました。特にChatGP

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保護者に向けてデジタル・シティズンシップ

保護者に向けてデジタル・シティズンシップ

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

怒涛の4月が終わり、やっと一息ついている先生方は多いのではないでしょうか。

この連休が終わると、多くの学校で保護者会や授業参観など、保護者を学校にお迎えする機会が増えてくるのではないかと思います。

勤務校がまさにそのパターンで、連休明けからは企画を考えて準備を始めようと考えています。

この保護者を迎えるタイミングで

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「論理国語」でChatGPT

「論理国語」でChatGPT

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

新学期が始まりましたが皆様はいかがお過ごしでしょうか。今週から新年度の授業も始まっているところだと思います。今年度は高校2年生で新学習指導要領の新科目が始まります。自分も「論理国語」に挑戦しているところです。

なかなか「論理国語」でどこに力点を置いたら良いかということに悩んでいるところなのですが、ウォーミングアップの一環として

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ChatGPTに依存する?

ChatGPTに依存する?

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

この前、ChatGPTに有料契約したという話をしました。

せっかく月に20ドルも支払うので、どんどん使って「何ができるか」「何ができないのか」ということを考えてみたいと思っています。

そんな試行錯誤の途中にこんなコメントをChatGPTからもらいまして…。

ChatGPTに教師が依存するという問題が起こるのでしょうか…!?

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JDiCEのリアルゼミ東京会場に参加してきました

JDiCEのリアルゼミ東京会場に参加してきました

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

何度か宣伝していた通り、JDiCEのリアルゼミに参加し、実践報告を行ってきました。

長い時間の枠をいただいて、勤務校での取り組みを紹介できたのはありがたいことです。

実はLTトークで5分くらい話すのかなーと思っていたので、実践報告でたくさん時間をいただくことになった聞いたときには内心冷や汗が出ましたが(笑)、取り組みを整理し

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普段の使い方を立ち止まって考えるデジタル・シティズンシップ授業

普段の使い方を立ち止まって考えるデジタル・シティズンシップ授業

Google for Education認定トレーナーの笠原です。

年末が迫っていますが今年最後の単元としてデジタル・シティズンシップの授業に取り組んでいます。

今回はCommon Sense Educationの教材を翻訳してそのまま使っています。

ソーシャルメディアの年齢制限の話とターゲット広告の話です。

生徒にとっては馴染みの深いテーマですが、意外とどのような仕組みなのかを知識として

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生徒のメディアバランスを知る

生徒のメディアバランスを知る

Google Workspace for Education認定トレーナーの笠原です。

10月に入って今年度の研究テーマであるデジタル・シティズンシップ教育の授業を展開しています。

今回の単元はSTEAMLライブラリーと『デジタル・シティズンシップ+』を底本に考えて実施しています。

「メディアバランス」について振り返る機会を作って、実践を行っています。

簡単な活動で効果が出るこの単元のポイ

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