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創作

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短編小説や掌編小説や詩、短歌のまとめ
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短篇小説 赤い大地

短篇小説 赤い大地

今よりもずっとずっと昔、恐竜と呼ばれる生き物たちが大地を闊歩していた頃の話です。

地面にはシダやマツ、イチョウなどの草木が生い茂り、それを食べる草食恐竜と、その草食恐竜を食べる肉食恐竜がいました。

全体はちゃんとバランスが取れており、どこかが欠けてしまう、というようなことは、ずいぶんと長い間なかったのです。

ところが、ある日、空に大きな黒いものが現れました。その黒いものには、たくさんの不気味

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6月後半の短歌

6月後半の短歌

6月後半も色々短歌を詠みました。

なので、今日はそのまとめです。よろしかったらどうぞ。

まずは、うたの日。

ちなみに、「負け方は俺の背中を見て学べ でも勝ち方は自分で学べ」という歌で薔薇をいただきました! やったね!

あと、RIUMさんというアカウントのお題でも詠んでいます。

今は1日2首くらい詠んでる感じです。

ということで、お粗末さまでしたー。

おやすみなさい。

6月前半の短歌

6月前半の短歌

僕は今、ふくろふという名で毎日うたの日というサイトに短歌を投稿しています。

ということで今日は、今月前半に詠んだ歌のまとめです。

それでは、どうぞ。

あと、うたの日以外にもなんか色々詠んでいます。

これとか。

これとか。

そうそう、なんだかまた書写をしたくなってきたので、詠んだ短歌を一筆箋に書いてTwitterに上げることにしました。

いやー、難しいものですね。

ということで、また

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短歌十三首

短歌十三首

やってしまいました。毎日空の写真をあげているのですが、今日は写真撮るの忘れてしまいました。まあ、もう2回目なので別にいいですが。

空の写真は撮り忘れましたが、今日偶然撮った写真がありました。それがタイトルの写真です。見たことない花だったから後で名前調べようと思ったんです。よかった。

で、Googleカメラで調べたところ、ヒルザキツキミソウだそうです。

本当でしょうか。Googleカメラって、

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胡蝶

胡蝶


森の奥には国があり
其処には人の住む場所ありき
人の住む場の何処には
誰にも知られぬ森ありき
森の中を彷徨ひし者
怪しき胡蝶の羽根を見つけむ
汝の願ひを叶へ給ふ
我に叶へられしことあらば

森彷徨ひし若き騎士
一羽の蝶を見つけたり
羽根黄金色に輝きし
妖しき蝶は囁けり
汝の望み叶へ給ふ
我に叶へられしことあらば
騎士笑み浮かべ答へたり
ならば我、力を求めむ

蝶答ふ、汝に力
与へるは適わざれど

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短歌十首

短歌十首

先日話しましたが、ふくろふという名で「うたの日」というサイトに短歌を投稿しています。

で、まあ出来はともかくとして、今のところ毎日ちゃんと歌を詠んでいます。続けられるといいけれど。

ということで、その中から10首の短歌をまとめてここに上げておきます。

よかったらどうぞ。

5月7日

5月8日

5月9日

5月11日

5月12日

5月13日

5月14日

5月15日

5月16日

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ソネット五首

ソネット五首

ソネットが好きなんです。ソネットとは、14行の詩。詳しくは知らないのですが、細かいルールがあるのだそうです。元々はイタリアで始まった詩型ですが、ワーズワースも、ボードレールも、リルケも、皆ソネットを詠んでいます。

日本だと、立原道造が有名ですね。他にも、中原中也や石川啄木も詠んでいます。あと、谷川俊太郎も。

で、そういったおすすめのソネットを紹介するのもいいのですが、それはまた別の機会にして、

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短歌 八首

短歌 八首

ヤバいです。時間がありません。毎日更新してきたのに!

仕方ないので、引き出しから何か出せそうなものはないかと探して、見つけました。

昔、ちょっと短歌を詠んでみたのです。

それを今日ここにあげときます。

全然ダメなことは分かってるんですけど、でもやっぱ、自分が書いたものだから、自分では好きな歌です。

てことで、どうぞ。

以上です。お粗末さまでした。

また明日。

おやすみなさい。

短歌七首

短歌七首

今日もしっかりとした雨ですね。

そういえば、最近よく短歌を読んでいるので、自分でもやりたくなりました。なので、うたの日というサイトに投稿することにしました。

筆名は「ふくろふ」です。

でも、やっぱり全然だめですね。こういうのって、才能があるというか、感性がある人は、やっぱり最初からすごいのだと思います。僕はやっぱり才能も感性もないなあと、思い知っています。

まあ、人から評価されるかどうかと

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四行詩 十編

四行詩 十編

昨日「ルバイヤート」を読んでいたら、自分も四行詩が書きたくなったので、書きました。ハイヤームとは全然違うものになりましたが、でも、これが僕の詩です。

全部で十編です。それでは、どうぞ。

俳句や短歌よりは、この方が好きかもしれないな。三行詩や五行詩も書いてみようかな。

また明日。

おやすみなさい。

詩 箱

詩 箱

箱がある。
ただの箱である。
そこらじゅうにあり、
誰でも中を覗ける箱である。
なぜなら、それは
箱だから。
もしも開けてはならない箱が
あるとするなら、
それは恐らく、
もはや箱ではない別の
何か別のものだろう。

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掌編小説 葉っぱが紅く染まる理由

掌編小説 葉っぱが紅く染まる理由

さっき遠くにいたはずの雲が、もう頭の上まで来ています。そんなに急いでどこへ行くのでしょう。風は冷たい声で早く帰りなさい、とけしかけてきます。夏の終わり。夏が終わると、世界はやるべきことが増えるのです。

ご覧なさい。太陽までが野原を金色に輝かせています。実りの季節はまだだというのに。

ところで、あなたは秋になるとどうして草木が赤くなるのか、知っていますか?

山の木々たちはみな、夏を愛しています

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掌編小説 鏡

掌編小説 鏡

友人が失踪した。ある日、彼の母が私に電話をかけてきて、そう告げたのだ。何か手がかりになることはないかと聞かれたが、私は何もないと答えた。

「大丈夫ですよ。すぐに帰ってくるでしょう。人間四十年近く生きてりゃそういうこともありますよ」

「そうかしらねえ」

ええ、そうですよと言って私は電話を切った。切った後、何を馬鹿なことをと自分で思った。四十年近く生きてりゃだって? まさか。普通に生きてる人は何

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掌編小説 魔法使いの弟子

掌編小説 魔法使いの弟子

とある村の高い山に、高名な魔法使いが暮らしていました。魔法使いの名声は外国にまで響き渡っていたので、はるばる海を越えて貴族や高官や王様までもが訪れるほどでした。ところが、不思議なことに、山の下に住む村の人は誰も、その魔法使いがどんな魔法を使うのかは知らなかったのです。

そんな魔法使いの元に、ある日一人の少年が訪れました。そして少年は魔法使いに、どうか弟子にしてほしいと頼み込んだのです。

魔法使

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