鹿ノ助

港区白金台の経営者、美大卒、インテリアデザイナー。 テーマフリーで、種を蒔いたり刈り取…

鹿ノ助

港区白金台の経営者、美大卒、インテリアデザイナー。 テーマフリーで、種を蒔いたり刈り取ったり。 エッセイ、ショートストーリーなどで、ユニークな発信を目指すも、時々妄想あり。 街や猫、よく分からないモノ好き、コメント大歓迎です。 著書:キレイになる魔法、脂質ホテル、乙女百景ほか

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北陸の2月はまだ寒い、 上空にシベリア冬将軍が、 陣取っている。 春を探しているケメコは、 どこかに春が顔を出してはいないかと、 近所をくまなく探したが見つからなか…

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「も〜すぐ 春ですね!」っていう出だしの、 歌があったなぁ…。 春は、お引越しも増えるでしょうね。 ふと思った、 いや、なんか違うなぁ…、 匂った…、 それとも、よ…

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向こう側へ 船を出す

向こう側へ 船を出す

今日、明日、あさって、
その先、その先のまた先……。

どこまでが、 私たちの「リアル」?
どこからが、 私たちの「リアルの向こう側」?

「未来」へは、
どすれば行けるのだろう?

いい加減な毎日よりも、
ひとつ、ひとつ、丁寧な毎日は良い。

そうだけど、
まあ、そうなんだけれど……、

気がつくと、
感じ過ぎたり、
こだわり過ぎたり、

日々の中で、迷走したり、
森の中で、瞑想したり、
家の中

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明日の風を纏う バスローブ

明日の風を纏う バスローブ

ケメコは、
忙しかった今日一日を、
振り返りつつ、粒子をシャワーで洗い流す。

外の世界でカラダに着いた様々な粒子、
・あの人の顔色
・あの瞬間の認識のズレ
・言葉にならないザワツキ

外の世界には、
様々な粒子がたくさん漂っているから、

それをシャワーで流す。
カラダに残し、纏うものと、
カラダから洗い流し、脱ぎ捨てるものに、
より分けて、

自分を

調える。

ケメコはシャワールームから出

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花火を仰ぎ見てみたい

花火を仰ぎ見てみたい

浮世絵に描かれた昔の花火は、
想像以上に空の一番高い所にあって、

人が作り出した「仰ぎ見る光るもの」
として、
驚きと尊敬を込めて、
見上げる花火だったのでは?

きっと、人々の心も、
花火と一緒に、
夜空の高い、高〜〜いところへ、
一緒に翔んで行ったのでしょう。

みんなが顔をあげ、
夜空の上の方の一点を探し、
光る同じものを見たのでしょう。

それより高いところには、
お月様とお星様しか、

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えっ、神は公平だから無差別に雷を⁉️

えっ、神は公平だから無差別に雷を⁉️

梅雨の季節は空が不安定になる。
雲の上で戯れる神々には、
だいぶ電気が溜まっている。

ケメコはゴルフ場のグリーンにいた。

ゴルフのスイングをする際、
「ダルマさんが〜 コロンダッ!」
と言うリズムで、
いつもゴルフボールを打っていた。

その日も、ケメコはいつもの様に、
ダルマさんが〜、
のリズムでクラブを振り上げた。

その時、
ケメコは雷に打たれた。

人が雷に打たれる確率は
およそ77万

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あのとき、森が揺れていたような…、

あのとき、森が揺れていたような…、

BGM用 YouTubeの画面が映し出す、
森の樹々の映像から、
なんだか風が吹いたような気がして、
すっかり忘れていたあの空気を想い出した。

過ぎ去った過去は、消えたのではなく、
バラバラな粒子となって、
どこかで風に舞っているのかも知れない。

あれは、中学生の頃だったかなぁ、

ある日、登校すると、
美術の教科書に載っている様々な絵画が、
長い廊下にたくさん貼り出されていて、
100枚ぐら

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穴に落ちて「シアワセ」という店を探している

穴に落ちて「シアワセ」という店を探している

自分を探していたら穴に落ちた。

ヘッドホンで、
ジェファーソン・エアプレイン聴いてたから、
穴に気づかなかったのかも知れない。

それ以来、
わたしは穴の中の街を彷徨って、
シアワセという店を探していたの。

でも、探しても、探しても、
なかなか、
シアワセという店は見つからないの。

似たような名前のお店を見つける度に、
何か手掛かりがあるかも知れないと思って、
入ってはみるの。

ある時、

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新宿の南 人びとの西

新宿の南 人びとの西

さまざまな私鉄、地下鉄、JR各線が集中する、
巨大なターミナル駅、新宿。

人々のカオスと言っても良い新宿エリアの脇、
人々の最終目的地となりにくいからなのか、
みんな見たことあるけれど通過してゆく、
急行も快速も止まらない駅。

顔は知ってるけれど、
話したことのない2件隣の住人みたいな、
近いのに、なんだか遠くにある様な、

そう言えばあったなぁ…的な感じの、

南新宿駅

カラダに例えると、

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砂漠からスマホは生まれたのか⁉️

砂漠からスマホは生まれたのか⁉️

月の砂漠を、
遥々とラクダにのって旅をするように、

言葉の砂漠を、
エッセイに乗せて旅するように書けないものか。

ラクダは、砂漠の船と言われるように、
7日間ほど水が無くても歩くことができるらしい。

旅の途中、
月の砂漠や乾いた大地で何度も夜を過ごすには、
移動式の部屋があるととても便利だけれど、

むかしむかし、
そんな都合の良い魔法のようなホテルなんて、
有るはずが無い………、

と思っ

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それは白髪じゃなくってホワイトラビット

それは白髪じゃなくってホワイトラビット

そう言えば、
今年はウサギ年だからなのかなぁ〜、
ときどきホワイトラビットが、
私の周辺で飛び跳ねるんです、

ピョン ピョン ピョ〜〜ンって。

ところで、
ホワイトラビットって何で白いんだろう〜?
もちろん毛が白いからホワイトラビットなんだけど、

でもそれって、白髪なのかなぁ〜?

な〜んて、
たわいもない事を考えるのもどこか楽しい、
もうすぐ春な天気の良い日曜日です。

でもねぇ、
そうい

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春のウララに雨でも降ってしまえ!

春のウララに雨でも降ってしまえ!

春のウララかな隅田川を見下ろすビルの裏の通りのテラスで、
もうすぐ春なんだけれども何を着ようか天気予報のオススメで、
決めた方が良いのかそれとも心に秘めたテーマ優先がいいのか、
頭の中で服を何度も着替えながら決めあぐねていると、
風が吹いたので髪が気になった。

長年通っている美容室はデザイン優先で腕も悪くないけれど、
同じぐらいコミュニケーションが楽しいといいのだけれど、
お店の子たちは自分の服

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家族鉄道999にアナウンスが流れる 

家族鉄道999にアナウンスが流れる 

自分の居場所を探して、
地球上空を旅する列車、

「家族鉄道999」は、

地上約9,000メートルの高さを、
マッハ2のスピードで、
ユーラシア大陸を通過していた。

列車が大陸の東に差し掛かかり、
高度を下げ、緩やかに減速を始めると、
前方のスクリーンでは、
車掌の挨拶が始まった。

その姿は、
地域による家族制度の影響がミックスされ、
性別、年齢、国籍、宗教、を織り込んだ、
まるで多様性の向

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大門のガーファンクルにコンドルは飛んでゆく

大門のガーファンクルにコンドルは飛んでゆく

水曜、予定のない午後3時、
普段なら、あまり降りない駅、
大門に降り立った、

コンドルが舞い降りるように。

まだ世間の退社時間には早いから、
この時間から開いてる店を探す。
ぐるりと360度、山の上から、
獲物を探すコンドルのように。

店先から上がる煙に、
コンドルは狙いを定めた。
焼き鳥で有名な秋田屋である。

昔から、その存在は知ってはいたが、
これまでチャンスがなかった。
「仕留めるな

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心に溜まったクラゲを消す

心に溜まったクラゲを消す

もし、時間に少し余裕があるとして、
たとえば予定のない午後3時、

その時間を、
ある程度リスクなく、失敗のない消費として、
楽しむ映画

と、

その時間を、
将来、何に繋がるか分からないけれど、
少しリスクを掛け投資して観る映画

どちらも選択できますよね。

確かに、
毎日頭を使い続け、
細かい感情に対応し続けるほど、
無限の力を持つ頭じゃないなら、
コーヒータイムのように休憩したいだろうし

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カップ&スタンド 高子

カップ&スタンド 高子

本日ご紹介するのは、
ここ数年を振り返った時、
圧倒的に買ってよかったもの、

白い「カップ&スタンド」

高子です。

道具なんだから、
黙って、ただ使えば良いのに、
なんで、わざわざ、
言葉にしたくなるのでしょう?

この子のことを…。

道具なのに、
その役割を超える何かを、
醸し出す存在は、

どういうわけか

「 子 」

を纏いはじめます。

それは、こころの海の潮の加減、
潮位が変化

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春を呼ぶ 呪文

春を呼ぶ 呪文

北陸の2月はまだ寒い、
上空にシベリア冬将軍が、
陣取っている。

春を探しているケメコは、
どこかに春が顔を出してはいないかと、
近所をくまなく探したが見つからなかった。

春は中々顔を出さず、
寒い日が続いた。

ケメコは、
冬将軍の寒さを堪えて、セーター編んでみた。
ちゃんこ鍋に誘って、一緒につついてみた。

けれど、冬将軍はおいとまするどころか、
上空に居座っていた。



2月14日、

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秘密基地という名の「ぬか床」

秘密基地という名の「ぬか床」

「も〜すぐ 春ですね!」っていう出だしの、
歌があったなぁ…。
春は、お引越しも増えるでしょうね。

ふと思った、
いや、なんか違うなぁ…、

匂った…、
それとも、よぎった…?
ぐらいの感じかなぁ…。

風のように、気配はあれど、
まだ、形になっていないもの、
恐らく、形にはなりそうにないもの、

それが置ける場所ってないかなぁ〜、
しかも、かさばらずに…。

ところで、
その手のものって、何だ

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