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考察『虐殺器官』・仕事を全うするなら良心を捨てろ
グロテスクなシーンから始まったはずなのに
万華鏡の螺旋階段を降りるように
ファンタジックな地獄に誘う文章
冒頭から一気に物語に引き込まれる小説
本書は近未来SF小説
主人公はアメリカ軍に所属し
主に暗殺を行う
この物語の中で起きる戦争の様を
きちんと世界観を理解するには
近代史が当たり前に頭に入っている人でないと厳しいし、加えて文学や映画の文脈を分かってないと話についていけない
(ちなみに吾
考察『嫌われる勇気』・課題の分離と境界線を引くこと
『嫌われる勇気』は言わずと知れたベストセラーで大体どの本屋でも売っている
しかし、これが非常に難しい
2回ぐらい読んだが意味がわからなかった
要約サイトや要約動画を見たけれど
やはり腑に落ちなかった。
アドラー嫌い…とすら思った。
課題の分離とは境界線のこと最近の人権教育の様子を見てると
「境界線」(バウンダリー)が盛んな様子である。
未成年者のグルーミングを含む
性的虐待を防ぐための教育で
書評『選択的シングルの時代』・リレーションシップアナーキー
結婚と幸せX(旧Twitter)をやってると
特に追いかけてもないのに
恋活と婚活の話が流れてくる
婚活における論争を眺めては
婚活難易度高すぎたろ…
そんなに頑張らなきゃならんのか
と遠巻きな感想を抱いてる
吾輩、個人としては
結婚はいいものだと思ってるけど
それはそれは苦難と死闘の結婚生活を送ってる人もたくさん見ているので
結婚はいいものだ
とは他人には言えない
身近な人の離婚大戦争、あ
考察『さみしい夜にはペンを持て』・イジメに抗う方法
この本の主人公はいじめられてる
大人は助けてくれないと思っている
主人公は中学生
イジメは小、中、高といつだってあるけど
その中で中学でのイジメられてる立ち位置からこの本はスタートする
イジメに抗う方法とても残念なお知らせだが
今の教育の仕組みで
イジメゼロなどということは無理だ
イジメは起きる
もちろんイジメた方が悪い
悪いのだけれど、
お前が悪いのだ!と断じて
イジメが止むくらいなら誰も
考察『推し、燃ゆ』・家族に見捨てられる子
帯には、TikTok世代の
キャッチャーインザライだと銘打ってあった
ちなみに吾輩はキャッチャーインザライ読んだことはない
推し文化
強く勧められて読んだけど
吾輩は推し文化に馴染みがなく
推しとはいったいなんなんだろうという
解釈からはじめて
ほんの少しの共感も得られなかった
が、
こちらのnoteが推しへの愛をわかりやすく書いてあるので参考にどうぞ
神格化という侮蔑
人を侮蔑しては
考察『華氏451度』・思考を捨てるな
ビジネスで生き残るために必要なのは
「スルースキル」
吾輩をエグエグ泣いていても
そんなもんは流せと周囲によく言われては
そもそも、流せてたら泣いてなくない?
と考えていた
スルーするのと思考を止めるのは違う
簡単な例として、こちらに非がないのに
お前のせいだと言わんばかりの人に遭遇したら、もはやスルーしたほうが楽かもしれない
でもそれは、思考を止めるのとは違う
そのことで傷ついたのなら
そ
書評『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方 』•余計なお世話からどう逃げるのか
境界線(バウンダリー)とは何かバウンダリーとの言葉をご存知だろうか
近年日本に浸透しつつある言葉である
ありがたい親切、余計なお世話、過保護
古今東西、お節介な人はいなくならない
お節介が悪いわけでもなく
ありがたい親切だっていっぱいあるだろう
例えば、靴紐が解けてる時、カバンが空いてる時、服を裏返しに着ちゃった時
教えてくれる人はありがたい
では、自分が他人からの行為を
「親切」と感じ
僕は勉強が出来ない・コードレビューと安全な議論
子供の頃『僕は勉強ができない』とのタイトルに惹かれて読んだ小説がある
内容は特に勉強に関することではなく
日常の出来事や恋愛であったけれど
このタイトルにひどく共感した
吾輩は勉強ができないし
学歴が低い
幸いにも日本のエンジニア市場は
学歴が関係のない実力市場なので
おかげさまで学歴の年収に相関関係がない
吾輩が本を好きであることが
どうもバカにされることがあり
そのことが引っかかって仕方