ヨシタカ
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【2022年振り返り】最高の温泉宿・湯治宿10選
館主 「ヨシタカさん、本当に申し訳ございません。4月から200円値上げになってしまうんです。ギリギリのところでやっていて・・・」
私 「そんな、謝らないでくださいよ。物価がこれだけ上昇しているのに、旅館だけ値上げしないなんておかしい。浮気はしません、また必ず来ますから」
今年の世情を象徴するような一コマでした。大好きな温湯の宿での出来事です。御主人の申し訳なさそうな顔が忘れられません。
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【惜別の投宿】五十沢温泉ゆもとかん(旧館)
卵臭を帯びた透徹な源泉に身体を沈めると、滴る汗に一掬の涙が混じりました。この湯に浸かるのもこれで最後。星霜を刻んだこの木賃宿に泊まるのも、そして恐らく、女将さん会うのも・・・
苅田に孫生えの青が目立ち始めたころでしょうか。10月の下旬、日本一の米処南魚沼から悲しい報せが届きました。思い出深い一軒の湯治宿が閉業するといいます。手帳を確認し荷電をします。宿の番号ではなく、女将さんのスマホに。
安くて旨い!温泉地で見つけた鄙びた中華屋 10選
冬将軍の到来、温泉が恋しい季節。
私の愛する肘折温泉、2mも積もりましたか。あの街を想うと、角にポツンとある小さなラーメン屋を思い出すなあ。ちょっと襤褸くて安くて、味はシンプルで。何故か屋号は「もち屋」って。
そう言えば、あそこにもあったっけな。
街の外れに、色褪せた暖簾に建付けの悪い戸。暗いけど、どうもやっているみたいだ。疎らな客、誰もいないカウンターでまずはギョーザとビール。温泉で流し
私と温泉と湯治⑫<完結>【高東旅館~地獄から這いあがる】
<前回はこちら>
東鳴子のいさぜん旅館での1泊を経て、次の御宿が結果的にラストダイブとなりました。お隣の温泉地「川渡温泉 高東旅館」です。これまで私が最もお世話になっている御宿です。
予約をする時はいつも電話で。御主人も女将さんも受話器を取り、私と分かると「あれから身体は大丈夫ですか?」と応えてくれます。
この時は1週間の滞在でした。正直この時も何をしていたか、痛みの状態がどうだったか
私と温泉と湯治⑪【勘七湯~いさぜん旅館 ネコのいる宿】
<前回はこちら>
なかやま山荘での宿泊は大晦日の1泊のみでした。この夜の内に、元日の宿を探します。一部屋キャンセルで空いたのか、東鳴子の「勘七湯」が連泊で取れました。こちらは以前立ち寄りで来たことがありました。正月ということで多少値段は色が付いていましたが、致し方ありません。
御主人がとても温雅で、且つ温泉のことになると熱くその情熱を語ってくれます。私が興味深げに色々と質問しても、嫌な顔