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記事一覧

アブダクションラインでデザイン思考を理解した話

アブダクションラインでデザイン思考を理解した話

私にとってOOUI本で得た一番の収穫はアブダクション・ラインを知ったことでした。デザインする際の、感覚のようでいて理屈がついて回るのそれをずっと言語化できないでいたので、「形が先、ロジックはあとから見いだされる」のシンプルな表現はまさに天啓のように感じました。
アブダクションについて調べ回っていると、どうやらそれがデザイン思考の原理の1つになっているような様子。ビジネス開発のフレームワークだよね…

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最近学んでいる事と知識のレイヤー構造

最近学んでいる事と知識のレイヤー構造

こんにちはTHE GUILDの@goandoです。

先人達から学びを得るために、UXを中心に日々色んな書籍を参考にしているのですが、最近はデータ分析の為の統計学を主に読んでいます。また以前からUXの為に行動経済学・認知心理学の書籍から気付きを得る為に参照しています。

これらの書籍が自分のスキルと活動の中でどういう補完関係になっているのかを一度整理したので、共有してみたいと思います。

自分のス

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どんなリサーチでも気をつけておきたい認知バイアスの話

どんなリサーチでも気をつけておきたい認知バイアスの話

どんなリサーチも定量であろうと定性であろうと、最終的にまとめる時にはチームメンバー個人の経験から来る「解釈」が存在しています。ですがこの解釈の多くは認知バイアスがついています。これが厄介なのよ。

特に気をつけたいのは「根本的な帰属の誤り」です。平たく言えば、人は個人の行動を評価する時、状況や文脈を軽視して人の性格や資質を重視して判断する傾向があります。

「いやいや、そんなことはない。自分は人を

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「構造化」という概念をリバース構造化する

「構造化」という概念をリバース構造化する

UXデザイナーとして働き始めて、3年が経ちました。今では、マネージャーとして8人のUXデザイナーをマネジメントしているのですが、これまで関わってきたUXデザイナーが共通して持っている素養として「構造化」力があります。

新卒入社したメンバーにも「構造化能力をつけよう!!」とは言うものの、どこか心の中にひっかかりが残っていました。それは、そもそも「構造化」の抽象度が高く、人によって理解が異なるのでは

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6名のUXデザイナーのマネジメントを通して感じた、責任と機会の拡大

6名のUXデザイナーのマネジメントを通して感じた、責任と機会の拡大

記事の概要2019年、私が携わった領域は、UXデザイナーとしての現場とマネジメントの両面です。
いくつかの現場にプレイヤーとして参加する経験、及び6名のUXデザイナーをマネジメントするなかで日々UXデザイナーとしての在り方について考察する日々でした。ひとえにGoodpatchのUXデザイナーと言っても軸足が多種多様な人材を揃えているのが特徴です。

・定量定性リサーチを深めるリサーチャー型
・組織

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なぜモダンなプロダクトチームによるリーンなプロダクト開発が必要なのか

なぜモダンなプロダクトチームによるリーンなプロダクト開発が必要なのか

はじめにメルカリUK版の立ち上げを終え2018年3月に帰国しました@tsumujikazeです。今は東京でメルペイのProduct Managerをしています。

イギリスではいわゆるモダンなプロダクトチームでのLeanなプロダクト開発を経験しました。得るものが多かったので、なるべく多くの人に知ってもらいたいと思いこのポストを書きました。

PMF →リーンプロダクトのプロセス →モダンなプロダク

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リーンスタートアップとリーンUXは何が違うか

リーンスタートアップとリーンUXは何が違うか

現在、会社で『Lean UX 第2版 ―アジャイルなチームによるプロダクト開発 (THE LEAN SERIES) 』の読書会を担当しているが、「リーンスタートアップ」と「リーンUX」は同じ用語(MVPなど)を使っているにも関わらず、同じ言葉に対して微妙に異なる意味が与えられているように思えとても混乱してしまった。
※これはリーンスタートアップとリーンUXをある程度理解されている方向けの備忘録です

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