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エッセイストになりたいねん

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自分の人生や日々の生活に起きたことをエッセイにしています。
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#ユーモア

3月4日(水)胸のドキドキ

3月4日(水)胸のドキドキ

5万グラムの赤ちゃんは散髪するのも一苦労だ。

大人は大半、ヘアサロンとか床屋さんに行く。仕上がりの上手い下手はあれど、試験を潜り抜けたプロフェッショナルであることに違いはなく、少なくとも一定の技術は確保されている。

だから背後で鋏を扱われても安心して身を任せていられるのだ。

これがもしゴルゴだったら、鋏を持った人間に背後を取られるなんて油断も隙もあったもんではなく、隠れ家的リラックス空間なん

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2月28日(金)離乳食と尿意 〜『5万グラムの赤ちゃんの日記』より〜

2月28日(金)離乳食と尿意 〜『5万グラムの赤ちゃんの日記』より〜

5万グラムの赤ちゃんになってから離乳食(流動食)を朝昼晩と食べる日々である。

自分には子育ての経験もなければ周りに小さな子どもがいたこともない。子どもがどんな食べものを好くのか、体感としては知らないが、赤ちゃんが食べるべきとされているものを自分の身で持って食べることで、わかることは多いように感じた。

たとえば……

おトイレが近くなる(小のほう)。

私の毎日は基本的に全部同じだ。「毎日毎日同

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2月27日(木)5万グラムの赤ちゃん

2月27日(木)5万グラムの赤ちゃん

最近夜泣きが激しくて5万グラムの赤ちゃんみたいだなぁと思う。自分でも不思議なくらいも泣きやめなくて、そのこと自体にも戸惑って泣いてしまう。

どでかい大人だからさすがにオギャーとは泣かないけど、言葉にならない泣き声でわんわん泣き喚いてしまう、新種のわんわん物語と化している。

育児マンガを読んでると不思議なくらいに赤ちゃんの気持ちが分かるというか、「自分か?」と錯覚する。よくエッセイマンガを読んで

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2月22日(土)鼻の中の湿度計

2月22日(土)鼻の中の湿度計

ここ一週間、地球規模で湿度が下がってるな……

と独りごとを言ったのち、地球規模なわけがあるか、せいぜい日本規模だ、むしろ市町村規模だ、と思い直した。

人はどこで乾燥を感じるのだろうか。

目?喉?

私は鼻だった。乾燥すると、鼻の内側の皮膚、つまりは鼻の穴がヒリッと痛くなるのだ。おまけにちょっと血も出たりする。

よりにもよって鼻の穴……

情けない気持ちを抱えながらも、鼻の穴に乳液を塗ると痛

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エッセイ「ウケてウケられて生きるのさ」

エッセイ「ウケてウケられて生きるのさ」

日々こまごました冗談を言うのが一番コスパが良い。なんのコスパ?というと笑いの自給自足の、である。コストに対するパフォーマンスがコスパということなので、無から笑いを生み出す力があればコスパ優秀☆プチプラ人間になれるし、笑いの永久機関が機能し始めると箸が転んでもおかしくて生きるのが楽しくなる。そういう一連の循環を私は「笑いの自給自足」と呼んでいる。

笑いの自給自足は誰のためにやるかというと自分のため

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自家製レモンウォーターでリフレッシュしつつ痩せる目論見(もくろみ)🍋

自家製レモンウォーターでリフレッシュしつつ痩せる目論見(もくろみ)🍋

発熱してからなんだかんだで11日が経ち、気が付けば明らかに太ってしまった。中盤からは胃腸もぶっ壊れて今もまだ帰らぬ胃腸のままなのに、消化の良いものしか食べられない割には食欲は普通にあったため、お米とお芋とお餅の炭水化物ダンシングオールナイトを過ごすことになり血糖値が爆上がりしたようである。

私は日頃から食後血糖値の乱高下にはかなり気を付けていてお米もお芋もお餅もあまり食べないようにしていたので、

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「腸のふるさとブルガリア」 #ヨーグルトのある食卓

「腸のふるさとブルガリア」 #ヨーグルトのある食卓

人には「心のふるさと」とか「第2のふるさと」があると思うのだが、あまり「腸のふるさと」については語られることがない。心にはふるさとがあるのに腸にはふるさとがないとはこれいかに。私はつねづね臓器には平等でいたいと思っているので(どういうこと?)、この機会に「腸のふるさと」に想いを馳せてみたいと思う。

さて、ありとあらゆる国の食べものを日々飲み込んでいく腸ではあるが、やはり「何が本当に腸に良いのか」

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脱・みうらじゅん 〜1年ぶりの断髪式〜

脱・みうらじゅん 〜1年ぶりの断髪式〜

1年ぶりに髪を切った。前回のカットは昨年の6月の中頃だっただろうか、昔から通っていたサロンの美容師さんに家まで来てもらった。台所にブルーシートを敷き詰めて、私は車椅子、美容師さんはキャスター付きの椅子に座ってチョキチョキ。当時の時点で既に人と会うのは3か月ぶりだったので緊張したが、信頼している方なので安心しておまかせすることができた。

本来サロンのメニューに出張はないと思うのだけど、こちらの事情

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サナトリウム生活からコンテスト受賞までの1年間。 #noteでよかったこと

サナトリウム生活からコンテスト受賞までの1年間。 #noteでよかったこと

私事ではありますが、この度4月24日をもちまして無事、「外に出なくなって1年目♡記念日」を迎えることができました。「外に出なくなって」とは文字通りそのまんまで、なんとこの私、1年間、家から一歩も外に出ていないのです。そう、ただの一歩たりとも!!!!

1年も外気に触れないなんて、こんな経験なかなか出来るものではありません。

ここはサナトリウムか?隔離施設か?ジブリ映画の世界か?私は菜穂子か?もう

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セクシー老若介護|一糸まとわぬすっぽんぽん!全裸と私と、時々、オトン。

セクシー老若介護|一糸まとわぬすっぽんぽん!全裸と私と、時々、オトン。

30歳にもなって、父親にお風呂に入れてもらっている。まさかこの歳になって衛生面でまで父親の世話になるとは思ってもみなかった。3歳の頃の私が聞いたら笑うであろう。もっとも、3歳の頃の私にそこまでの理解能力があるとは到底思えないが、3歳児というのはだいたい、むやみに泣いているかむやみに笑っているかのどちらかだ。なので、むやみに笑う確率としては五分五分だろう。泣くか笑うかのルーレットだなんて、感情の振り

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