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最近のエッセイ(2023年7月〜)

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「計画型の人」と「現実型の人」

「計画型の人」と「現実型の人」

二つのタイプ僕はかつて、準備に準備を重ねて、万全の体制でことに及ぶことに価値を置いていた。それは、計画すること自体が楽しいし、そこに至るまでの準備自体も楽しかったのだと思う。

手帳を買ってわくわくするタイプというか、未来のことを空想したり、こんなことしたらおもしろいだろうな、と考えるだけで楽しくなるタイプなんだと思う。

ところが、世の中にはこの計画や準備が苦手だったり、楽しくない人が多いことが

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呼吸するように読み書きをする

呼吸するように読み書きをする

前略 最近は深夜の時間を有意義に使えるようになったので、ずいぶんと本を読めている。

そもそも心身の調子がある程度安定していないと、本は読めない。落ち着いて一冊の(または複数の)本に向き合える状態というのは、実は得難いものだ。

だから、ここ数日本を読めているというのは、それだけで本当に久しく、奇跡のような時間だと思っている。

不思議と、本を読めるようになると、こうして文章を書くこともできるよう

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文学フリマ東京38に行ってきた

文学フリマ東京38に行ってきた

文学フリマ東京38に行ってきた。

文学フリマ(文学作品展示即売会)とは文学フリマは自己理解の機会でもある。

どんなブースに興味があるのか、どんな装丁に心惹かれるのか、どんなことには目が向かないのか、歩いているうちにわかってくる。

僕の場合は、あたかも商業出版といういでたちのものはあまり心惹かれず、手作り感満載のもの、特に小さなA6版の本に心がときめくようである。

開場は12時だったけれど、

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コロナ禍に始めたnoteも5年目

コロナ禍に始めたnoteも5年目

noteを始めてから、丸四年が経過していた。
2020年の4月8日に始めたらしい。

折しも日本が、世界がコロナ禍に入った頃だった。

2020年3月頃には日本中に自粛ムードが広がり、誰もが感染の恐怖に怯えていた。当時はまだ治療法はおろか、感染ルートさえ議論されていたころだった。

ちょうどその3月で全日制の教員を辞めることになっていた。

繰り返される営みの中で、もっと広い世界を見たい、新しい教

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久しぶり咳喘息

久しぶり咳喘息

久しぶりにやってきた。咳喘息だ。

予てからアレルギーによる咳喘息とはお付き合いしているが、久しぶりにやってきた。

前回症状があったのが、確か1~2月くらいだった。そのときは本当につらかったので、最終兵器「吸入薬」を投入した。

咳喘息に対しては、症状によって対応を調整している。

無症状:何もしない

ちょっとあやしい:アレルギーの薬を飲む(医師処方薬)

症状が出てきた:アレルギーの薬+漢方

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おやつ

おやつ

最近、おやつを用意するようにしている。

フルタイムの仕事をしていたときには、職場になるべくおやつを用意していた。それは自分のためだけではなく、同僚も自由に食べられるようにしていたのだけれども、なるべく用意していた。

たまに、生徒がお土産を買ってきてくれるので、それを置いていたこともある。でも、それだけではなくて、お買い得品をまとめ買いして、常備していた。

おやつを用意していたのは、基本的に自

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ルッキズムを学んだ結果、全てが「美」になった

ルッキズムを学んだ結果、全てが「美」になった

たぶん、僕は人生の大部分をルッキズムと無縁で生きてきた。

無縁というのは、ルッキズムに捉われないということではなく、そもそもルッキズムを認識できなかったからだ。

もちろん、自分が好きになる人はいたし、その好きになる要素の一つとして外見はあった。しかし、その外見の人が好きなのではなく、好きな人がその外見だったのだ。

「好きなタイプ」をたずねられると困った。

色で言えば、青系の色が好きか、黄色

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水分を取る工夫

水分を取る工夫

僕はとにかく水分を取らない。

気を付けないと、一日にほとんど水分を取らない。液体をほとんど飲まず、食べ物からの水分だけで生きていこうとしてしまう。

食事をしていても、ほとんど水分を取らない。飲み会があっても、ほとんどずっと食べている。アルコールがなかなか減らない。酒がどうのこうのというよりも、とにかく液体を摂取する習慣がないのだ。

これは父親も同じなようで、ほとんど水分を取らない。ただ違うの

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脆い時には言葉を綴る

脆い時には言葉を綴る

ほとんど人と話す機会を失っているが、それほど負担になっていないのは、こうして文字にして言葉を綴っているからだろうか。

音声による言葉と文字とでは違うところがある。

ただ、どこか心に不安があるとき、脆くなっているときには、こうして文字に綴る方が良いのかもしれない。

自分のペースで。自分のタイミングで。探り探りしながら言葉を紡いでいく。

心に余裕があるときであれば、誰かと話すのもいい。でも、相

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ラ・フォル・ジュルネ東京2024

ラ・フォル・ジュルネ東京2024

ラ・フォル・ジュルネ東京は、毎年GWの3日間に東京の丸の内で開かれる音楽イベントである。東京国際フォーラムを中心に、丸の内のさまざまな場所でクラシックの演奏を楽しむことができる。

僕はずっとこのイベントに憧れて、いつか行きたいと思っていた。そして、ようやく昨年度から参加することができている。

今年はこんな日程で楽しんだ。

5月5日(日)最終日

10:15-11:00 「キッズのためのオーケ

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積極的昼夜逆転

積極的昼夜逆転

はたしてどこまでが病理なのか。

フルタイムの中、休日をひたすら寝て過ごすことが多かった。それが、今は週に数日訪れている。当然それは不快感をともなうものだが、比較的深夜に気持ちが和らぐのを感じる。それは今に始まったことではないけれど、もう少し深夜の時間を肯定してはどうだろうか。

とにかく寝床から起きられない日はあるものの、それで明確に不都合は生じていない。フルタイムの中では休日に、それ以外では用

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R.I.P.の前に

R.I.P.の前に

有名な人が亡くなるたびに、もやもやすることがある。

僕はつねづね、「推しは推せるうちに推せ」という姿勢を取っている。

自分が応援したい人がいるときに、その人のためになることを表立ってしていこう、そしてできる限り本人に応援の気持ちを伝えよう、という姿勢である。

人の命は短い。そして、アーティストやクリエイターの活動時期はそれよりも短い。だから、その活動をリアルタイムに応援できる時期は限られてい

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白い髭

白い髭

アラフォーということもあり、もちろん白髪は少しずつ出てきているのだが、最近新たに発見したのが、髭の白髪だった。

基本的に髭がほとんど生えない体質なのだが、たまに気まぐれに髭を伸ばしてみることがある。

最近もちょっと伸ばてみているのだが、気がつくと口元の一部が白くなっていた。ぱっと見ると肌がそこだけ白くなったようにも見えるのだが、そうではなかった。その一区画、ほんの一平方センチメートルに過ぎない

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通崎睦美さんの「木琴」

通崎睦美さんの「木琴」

通崎睦美さんの『今、甦る!木琴デイズ』が20回を迎える。

通崎睦美さんは、「木琴奏者」である。

今の時代、木琴といえば「マリンバ」を指す。木琴には大きく、主に高い音で硬い音で響く「シロフォン」と、主に低い音で柔らかい音で響く「マリンバ」とがある。

今の芸大・音大の打楽器専攻で、鍵盤を専門とするといったら、基本的に「マリンバ」が思い浮かぶ。マリンバは音域が広く、同時に鳴らせる音も4~6と多いた

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